とくにある日々(1) の商品レビュー
叙情とシュールなギャグと、青春のきらめきと、人間関係のフシギ、色んなものがない混ぜになって、結果、他では得難い読書体験になってる!!! 素晴らしい!
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あたしんちのみかん、シミちゃんの関係をフィクションの落とし込んだような読み心地。毎回のテーマも面白いし、こういう会話してみたい!と思わせる力がすごいある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
じわっと来る感じの漫画だな、これは。 あくまで、私の感覚で、の話だが、これは、シュールって感じじゃない。 ただ、独自感は出まくっているので、人によっちゃ、シュールな作風、と受け取る方もいるだろう。 そんな様々な受け取らせ方をさせるのは、この『とくにある日々』に、しっかりと芯が通っている証拠だ、と私は考えている。ブレてしまっている漫画は、大抵、読み手に響かないものだ。 絵は上手いって感じじゃないけど、この絵柄は、仲の良い女子高校生らが送る、普通に楽しい日々をゆるゆると綴るストーリーにピッタリ。絵と話、キャラのベストコンボが決まっている作品である、この『とくにある日々』は。 メインは、この(1)の表紙を飾っている二人だが、彼女ら以外にも、どこにでもいそうな普通の女子高校生が登場し、その青春の一コマを読めるので安心してもらいたい(?) クールな見た目で、実際、落ち着いているのだけど、意外に熱いモノも胸に秘めている椎木しいと、女子高校生かな、と思う見た目と言動が多めな、元気花丸印の高島黄緑は、実に良いコンビだ、と私は思う。また、目隠れな森本さゆうと声デカな三田未莉も、十分に良い味が出ている。 そんな二人が、自分の感性を抑え込むことなく、したいがままに青春を送れている、この学園は、中々にクセが強い。妙なオブジェがあったり、けったいな部活も多いので、楽しい事には楽しそうだ。世間に歓迎される「普通」を大事にしたい高校生からすると、逆に辛くはなるだろうが。 どの女子高校生も個性豊かで魅力的だが、私的に推しなのは、美沙っち。ハッキリ言ってしまうと、彼女は可愛い。見た目もそうだが、何より、不良の才能が皆無なのに、不良になろうと頑張っている、その健気さがグッと来る。しかも、その努力の方向性が、妙ちきりんなのも良い!! キャラ紹介には、いつかなれる、と優しい事が書いてあるものの、出来れば、このまま迷走し続けて、可愛いままでいて貰いたい。また、彼女に関しては、ラブコメ展開も大歓迎。 ストーリーで「おおっ」と感じたのは、10話。こういう、ちょっとした悪戯心ってのは、青春を構築する大切な1ピースなんじゃないだろうか、と今は思える。このインパクトが有り余る写真を見た時の小西先生のリアクション、これもまた笑えた。あと、11話では、しいの思いもよらぬガッツを目の当たりにする事が出来るので、こちらもお勧め。 この台詞を引用に選んだのは、共感できてしまったので。 最近、しみじみと、これを感じるんですよね。 自分じゃ、まだ若いつもり、と考えている時点で、きっと、もう若くないんでしょう。 嫌だなァ、と思う反面で、若い人らに見られた時、情けない、と思われないようにせねば、と気は引き締まる。 体が言う事を聞かなくなり、若い後輩らに迷惑をかけ、文句を言われる事もしばしばな私だけど、まだやれるって事を見せつけたいのである。 そんな気持ちが残っているのであれば、私はまだ、老いちゃいない・・・はず。 「あ~~~、もう全然、違うことしてる・・・若さってめまぐるしい・・・」(by小西先生)
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