無邪気な神々の無慈悲なたわむれ の商品レビュー
かつて『ザ・チャイルド』という子供ホラー映画があった。子供たちが大人たちに復讐していくという死ぬほど恐ろしい映画である。 本作は随分と大胆に『ザ・チャイルド』を換骨奪胎している。オマージュと言っていい。 それ故にオリジナルを知っていると本作は肩透かしを喰らう。似せて描く事は結構だ...
かつて『ザ・チャイルド』という子供ホラー映画があった。子供たちが大人たちに復讐していくという死ぬほど恐ろしい映画である。 本作は随分と大胆に『ザ・チャイルド』を換骨奪胎している。オマージュと言っていい。 それ故にオリジナルを知っていると本作は肩透かしを喰らう。似せて描く事は結構だが、あまりに似すぎていて意外性がまるでないのだ。 本作独自の土着信仰が盛り込まれている部分もあるが、飾り付け程度でもう少し踏み込んで描いてほしかったところ。テンポのよい文章で描かれているだけに残念だった。
Posted by
いや、だめだって こういうホラー、何年振りだろう 最近読むホラーといえば人が怖い、だったけれど わかりますよ、子どもって無邪気で、そして残酷 その遊び方、どうなの?っていうことも平気でしたりするのは知ってます 久しぶりに苦手な方のホラーを読みました 怖くてかなり斜め読みしました ...
いや、だめだって こういうホラー、何年振りだろう 最近読むホラーといえば人が怖い、だったけれど わかりますよ、子どもって無邪気で、そして残酷 その遊び方、どうなの?っていうことも平気でしたりするのは知ってます 久しぶりに苦手な方のホラーを読みました 怖くてかなり斜め読みしました あぁ、夜とか思い出しそう
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハラハラして面白かった。 情景描写がもうちょっと深ければ、もっと没入して楽しめたかも。 個人的には、島の土着信仰や隣島の研究施設についての興味が大きかったので、そのあたりへの深掘りがあればワクワクが増してうれしかったかな。
Posted by
Posted by
養子を迎えて一年の記念旅行に訪れた島は、子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。 そこの旅館に着いたものの人の気配がなく、携帯電話や無線が使えず、まったく大人がいなかった。 役場、駐在所、すべて猟奇的と言わざるを得ないほどの無惨な殺されかたをした大人の死体が… そして、近くの...
養子を迎えて一年の記念旅行に訪れた島は、子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。 そこの旅館に着いたものの人の気配がなく、携帯電話や無線が使えず、まったく大人がいなかった。 役場、駐在所、すべて猟奇的と言わざるを得ないほどの無惨な殺されかたをした大人の死体が… そして、近くの民家でも… 次々と刃物を手に襲ってくる子供たち。 いったい、どういうことなのか。 何も話すことなく、戸惑うことなく、躊躇することなく、不気味な笑みを浮かべて襲ってくる。 まるでホラーである。 衝撃的すぎて、わけがわからない。 復讐なのか、何かに操られているのか。 すべての大人は、殺されるのか。
Posted by
内容紹介を見て死亡フラグのようなコミカルなミステリを想像する人はいないと思いますが、…とここまで書いて既視感が。失踪トロピカルのレビューに同じようなことを書いてました。大人が自分の大事な人を守るために攻撃をかいくぐって奔走する様を、ものすごい勢いで一気に読まされてしまったけれど、...
内容紹介を見て死亡フラグのようなコミカルなミステリを想像する人はいないと思いますが、…とここまで書いて既視感が。失踪トロピカルのレビューに同じようなことを書いてました。大人が自分の大事な人を守るために攻撃をかいくぐって奔走する様を、ものすごい勢いで一気に読まされてしまったけれど、読後の爽快感はなく中途半端な気持ち。分類としてはミステリじゃなくてホラーかと。パニックホラーやスリラーがお好みなら楽しめるかと思いますが、失踪トロピカル同様に「七尾さんを初めて読むなら私はこれではなく他の作品を勧めます。」
Posted by
あんまり面白くないなぁ。 結局 子供たちが狂気に陥った理由も はっきりしなかったし。坂口安吾の『桜の森の満開の下』みたいに、子供の無垢さ、無邪気さが 狂気と表裏一体だった、みたいな内容なら まだ読み応えがあったかもしれない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
子供に恵まれなかった辻村正樹・京子夫妻は、ある時交通事故を目撃し、そこで生き残った瑠偉を養子にした。 瑠偉を引き取ってから一年後、家族旅行で訪れた児宝島で子供ばかりしかおらず、大人が一人も居ない状況に不信感を抱いた。大人を探していると、島の子供達が息子の瑠偉に『聖彌様が呼んでいる』と、連れて行こうとする。聖彌とは、島の生き神様と呼ばれる子供の事で、またもや不信感を募らせる。大人を探しているうちに、残虐な殺され方をした大人を発見する。やがて夫妻はとんでもない事件に巻き込まれていき… とにかくホラー展開がジェットコースターの様に次々と起こり、怖いけど一気読みでした。 追い詰められていく辻村夫妻と、一緒に児宝島へ渡った鶴見夫妻。そして惨殺された死体を発見していく絶望感。偏屈な灯台に暮らす源太郎と襲い掛かる子供達との戦いでハラハラしっぱなしでした。 ラストまであと数ページと言う所で、やっと終わるかに見えた戦いもゾッとする物でした。 敵が何故そうなったのかがハッキリ判らないからこその、ホラー感でした。
Posted by
児宝島は子供を神と崇めた島であり、そこへ4人が行くことになった。隕石が落ちたことによる暴走なのか?子供達が島の大人達を次々と殺して回っている! 最後には助かったと思ったが、船の上で自分の息子に殺されてしまう!恐ろしい物語であった。
Posted by
子供を神と崇め、そして充実した福祉の面もあって子供の数が異常なほどに多い児宝島。そこを観光で訪れた二組の家族が見たものは、大人が存在せず、子供だけが自由に無邪気に駆け回る光景だった。やがて判明する恐るべき惨事と迫りくる予想外の危機。彼らはこの島から無事に脱出することができるのか。...
子供を神と崇め、そして充実した福祉の面もあって子供の数が異常なほどに多い児宝島。そこを観光で訪れた二組の家族が見たものは、大人が存在せず、子供だけが自由に無邪気に駆け回る光景だった。やがて判明する恐るべき惨事と迫りくる予想外の危機。彼らはこの島から無事に脱出することができるのか。どこからどこまでも残虐で救いようのないホラーです。 映画「ザ・チャイルド」ですよねこれって。子供は純真で無垢で可愛いもの、という思い込みは禁物。可愛らしく思える無邪気さにすら、裏返せばとてつもない残酷さが秘められていることに戦慄させられます。数々の目を覆うような行為も、彼らからすれば遊びの延長でしかないのが恐ろしいところでした。 なぜこのようなことになったのかという部分に関しては結局不明なのだけれど。だからこそ気味悪さが倍増するのかも。理屈を考えるよりも、酸鼻な光景に感覚的に恐れおののき、そして登場人物たちがどのような手段で危機を退けるのかをわくわくしながら読める楽しい(好きな人にとっては)ホラーです。
Posted by
- 1
- 2