フェルメールの世界 の商品レビュー

ゲイリー・シュヴァルツ(著者),熊澤弘(訳者)

2024/08/19

読めばきっと驚くと思います。「フェルメールはこんな風に描いていたのか」と度肝を抜かれること間違いなしです。改めてフェルメールの化け物ぶりが感じられます。すごすぎます。この本を読んでからフェルメールのオリジナルに会った時はどんな風に見えてくるのだろうとわくわくしてしまいます。それくらい見え方が変わって来るのではないでしょうか。

これは非常におすすめな作品です。ぜひぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

2024/05/10

細部の拡大写真を楽しめる画集。絵画全体の画像は大きくな
いが、拡大図が全287ｐのこの本で大半のページを埋めている。フェルメールの2冊目として良い。

2022/04/03

　フェルメールの絵画にかぎらず、絵画を鑑賞する際に部分と全体をこのように観ていくものなのか、大変勉強になった。が、それにはその作者の作品を横断して鑑賞しする必要があるのだろう。
　展覧会に足を運び素晴らしい絵画を眼にして心ときめくのも大切な経験だ。それに加えて作品のディーテールに眼を遣りその造形の意味に心馳せるのも大変素敵な鑑賞のあり方だ。
　ところでフェルメールは1630年代から1670年代のネーデルラント連邦共和国のデルフトで過ごした画家だ。この画家についてそれほど多くのことがわかっていない。この時代にしては世俗的な雰囲気をもつ作品であり、その作風も神秘性を高めている一因だろうか。