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殉教 の商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2024/08/11

聖ウルスラの殉教について知りたく手に取りました。様々な殉教者についてコンパクトに概観できて良いと思います。一方で版が小さいため、肝心の絵の細かな部分が見にくいのがやや残念でした。 時折キャプションに伺える諧謔がいかにも五郎さんらしいです。

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2024/05/15

「横死」の読後程に落ち込まないのは「殉教」の過程が私には現実離れして見えるから。皮を剥ぐとか腸を引きずり出すとか・・・ 一神教故に殉教があるのでは。私は多神教徒だからあまり励まされないのかなぁ。 「おわりに」より 殉教は自発的に求める目的ではなく、受動的に甘受する結果にすぎませ...

「横死」の読後程に落ち込まないのは「殉教」の過程が私には現実離れして見えるから。皮を剥ぐとか腸を引きずり出すとか・・・ 一神教故に殉教があるのでは。私は多神教徒だからあまり励まされないのかなぁ。 「おわりに」より 殉教は自発的に求める目的ではなく、受動的に甘受する結果にすぎません。殉教図は同じように理不尽な状況に苦しむ全ての人々を剥げますため描かれたのではないでしょうか。 人はそのために死んでもいいと思えるほど信じられる何かがあれば、どんな苦痛にも耐えられると殉教図は教えてくれます。

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2023/04/19

絵が美しく楽しめた。この本に載っているアトリビュートを全部覚えたら、絵を観る楽しみが増すだろうと思うのだが、覚えきれない…。。日本が帝政ローマに次ぐ殉教大国と知り驚いた。

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2022/08/31

 表1カバーに聖セバスティアヌスを採用しておきながら、本文に三島由紀夫が愛したグイド・レーニ版が無い。有名すぎるから見送ったのだろうか。  キリスト教が公認されるまでに天に召された殉教者は100万人に及ぶというが、後年、キリスト教はキリスト教で魔女狩りの愚行・蛮行を犯している。 ...

 表1カバーに聖セバスティアヌスを採用しておきながら、本文に三島由紀夫が愛したグイド・レーニ版が無い。有名すぎるから見送ったのだろうか。  キリスト教が公認されるまでに天に召された殉教者は100万人に及ぶというが、後年、キリスト教はキリスト教で魔女狩りの愚行・蛮行を犯している。  天使が殉教者を一度は救うのに、二度目の処刑はスルーする事例が多すぎる。  聖女の殉教図は、何か別の要求から描かれたような気がしてならない。それはともかく、ホセ・デ・リベーラの「聖アグネス」は可愛くて神々しい。  日本の殉教者が聖者ではなく福者だとは、法王庁も出し惜しみするものだ。

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2022/04/30

殉教したキリスト教の聖人たち一人ひとりを描いた絵画を載せて、業績や殺され方、絵画におけるその聖人の持物や象徴などを紹介している。斬新な視点のコレクション。さりげなく日本で殉教したキリシタンを描いた絵画も載せている心配りも良い。 ボテロ展に行ったら、聖人を描いた作品があったので、参...

殉教したキリスト教の聖人たち一人ひとりを描いた絵画を載せて、業績や殺され方、絵画におけるその聖人の持物や象徴などを紹介している。斬新な視点のコレクション。さりげなく日本で殉教したキリシタンを描いた絵画も載せている心配りも良い。 ボテロ展に行ったら、聖人を描いた作品があったので、参照できた。

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2022/04/12

図書館分 黒表紙分は読了 ついに白表紙に突入 今回のテーマは重すぎて見ていて辛い おわりに の言葉に五郎氏の想いが伝わる 西洋人の名前が聖人由来が多いのに驚き

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2022/03/26

[図書館] 読了:2022/3/26 殉教って、「自発的に求める目的ではなく受動的に甘受する結果(信仰のために迫害されたときは「悪人に手向ってはならない」から)」というのを初めて知った。

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2022/03/24

・パリの聖ディオニジオ  フランス名は聖ドニで、同国とパリの守護聖人。聖パウロの弟子で初代パリ司教となり、ローマ皇帝の命で仲間と共にモンマルトルで斬首刑に。それでも立ち上がって自らの首を運びながら説教して歩いたそうです。最後に墓と定めた場所に聖ドニ大聖堂が建てられました。 ・聖...

・パリの聖ディオニジオ  フランス名は聖ドニで、同国とパリの守護聖人。聖パウロの弟子で初代パリ司教となり、ローマ皇帝の命で仲間と共にモンマルトルで斬首刑に。それでも立ち上がって自らの首を運びながら説教して歩いたそうです。最後に墓と定めた場所に聖ドニ大聖堂が建てられました。 ・聖エラスムス  イタリア名はエルモで、フォルミアの司教。ディオクレティアヌス帝による迫害で、巻上機で腸を引き出され殉教を遂げました。彼が祈ると嵐や雷が止んだことから船乗りの守護聖人とされ、荒天時に帆柱の先が発光する現象は「聖エルモの火」と呼ばれます。

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2022/03/02

『白』でいいのかこのテーマ。 あとがきでは奇麗に〆られているけれど、大半は興味本位…好奇心なんじゃないかなぁ。少なくとも私はそうだ。 前回読んだ「天使」と比べて、絵画の題材としてはよくありつつ馴染みの薄いテーマなので、知らない絵や事が多くありがたい。江戸初期の殉教者が描かれている...

『白』でいいのかこのテーマ。 あとがきでは奇麗に〆られているけれど、大半は興味本位…好奇心なんじゃないかなぁ。少なくとも私はそうだ。 前回読んだ「天使」と比べて、絵画の題材としてはよくありつつ馴染みの薄いテーマなので、知らない絵や事が多くありがたい。江戸初期の殉教者が描かれているなんて思いもしなかった。 贅沢を言えば、19世紀以降の同テーマを題材にしたものが見たかった。

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2022/02/27

天使のときも感じたけれど、やっぱりキリスト教にそれほどなじみがないのでこれに載っている使徒や聖人の名前をほとんど知りませんでしたし、どれも同じようで今まであまりよくわかりませんでしたが、ここまで連続してまとめて見ることができると違いが比べやすくてよいですね。 それにしてもむごい殺...

天使のときも感じたけれど、やっぱりキリスト教にそれほどなじみがないのでこれに載っている使徒や聖人の名前をほとんど知りませんでしたし、どれも同じようで今まであまりよくわかりませんでしたが、ここまで連続してまとめて見ることができると違いが比べやすくてよいですね。 それにしてもむごい殺し方の多いこと... ニコラ・レニエの『聖イレネに介抱される聖セバスティアヌス』が美しくて好きでした。 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの『聖ペトロの磔刑』が磔刑されているところではなく、これからなところが映画をみているようでよかったです。 おもしろいと思ったのは斬首された後、自分の首を運んだというパリの聖ディオニジオ。 闇の西洋絵画史全10冊読み終わりました。 テーマごとに絵画を見ることができると理解が深まる気がするので第3弾もあると嬉しいです。

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