パイナップルの彼方 改版 の商品レビュー
主人公の深文は結婚願望なし。信用金庫で働く。 ストーリーは日常生活かと思いながら読み始め、だんだん登場人物が個性が面白くなった。 今と昔を比べながら読んだ。 違いは?やっぱり連絡の取り方。今は、すぐ連絡とれるのが当たり前になってる。 中場から、さゆりさんのまさかの展開に最後、どう...
主人公の深文は結婚願望なし。信用金庫で働く。 ストーリーは日常生活かと思いながら読み始め、だんだん登場人物が個性が面白くなった。 今と昔を比べながら読んだ。 違いは?やっぱり連絡の取り方。今は、すぐ連絡とれるのが当たり前になってる。 中場から、さゆりさんのまさかの展開に最後、どうなるのか早く読みたかった。最後は、ハッピーエンド⁈いい感じに終わってたから良かった。 山本文緒さんの本を他にも読んでみたい。 あとがきに、毎日の暮らしからにげたいと思うことはありませんか?とある。 たまにはあるよね、退屈や満たされてないとき、 けど、やっぱり今がいいと思うから、気分転換しながらこれからも大切に過ごして行こう!
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すごく悪い人じゃないけど、なんというか、ちょっとイライラっとする人が複数出てくる笑 地味にリアルな感じが山本文緒さんらしい。
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山本文緒さんの「自転しながら公転する」がすごく好きだったので別の作品も手にとってみた。 この作品もおもしろい。良い意味できれいなお話じゃないところがすき。 ボロボロになりながらも一喜一憂して日々を生きている感じが妙にリアルで人間味があって共感できる。 そしてそこに絡む主人公の...
山本文緒さんの「自転しながら公転する」がすごく好きだったので別の作品も手にとってみた。 この作品もおもしろい。良い意味できれいなお話じゃないところがすき。 ボロボロになりながらも一喜一憂して日々を生きている感じが妙にリアルで人間味があって共感できる。 そしてそこに絡む主人公の周りの人たちの人物描写も巧い。ちゃんとキャラクターに厚みがある。 斜に構えたところのある主人公はどことなく自分を見ているようだった。こういう人ほど結構寂しがり屋なんだよな〜なんて思いながら読んだ(笑)
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感情を乱されてどうしようもない時、会いたいと言える存在がいることがどれだけ貴重でありがたくて幸せなことか、、ちょっとみんなちゃらんぽらんすぎないかとも思ったけど⁽˙ˑ˙⁾
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山本文緒さんは自転しながら公転するを読んだ後の2冊目です。 この本を書かれたのは1992年、一昔前のOLの話だけど、現代の同世代が読んでも共感出来る内容。やっぱり山本文緒さんは裏切らない。読んでて苦しくなるくらいリアルに嫌なことが起こるが、現実的で好きかもしれない。 話も短く2...
山本文緒さんは自転しながら公転するを読んだ後の2冊目です。 この本を書かれたのは1992年、一昔前のOLの話だけど、現代の同世代が読んでも共感出来る内容。やっぱり山本文緒さんは裏切らない。読んでて苦しくなるくらいリアルに嫌なことが起こるが、現実的で好きかもしれない。 話も短く2.3時間で読めるため、仕事でちょっと嫌なことがあった人におすすめ。
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逃げることの愚かさと大切さを痛いくらい思い知らせてくれる1冊。 逃げてもいいんだよ!というメッセージの本が多い中で、逃げなかった人の目線から物事が描かれている。 携帯が出て来ない5年くらい前の作品かな?と思いきや、約30年前の作品。世の中もだけど、自分もアップデートされているよう...
逃げることの愚かさと大切さを痛いくらい思い知らせてくれる1冊。 逃げてもいいんだよ!というメッセージの本が多い中で、逃げなかった人の目線から物事が描かれている。 携帯が出て来ない5年くらい前の作品かな?と思いきや、約30年前の作品。世の中もだけど、自分もアップデートされているようでされていないんだなあと思い知らされた1冊だった。
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山本文緒さんは 日常を書くのが上手で すぐ思い浮かぶ。 山本ワールドに没入でき楽しかったです。すぐ読み終えてしまいました! 会社員として働いていて 気の合わない人がいても そこまで近寄らない方がいいなと考えました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山本文緒さんの本は一気読みに丁度いい。 ある意味頭を空っぽにして読める話だと思った。 初めは深文と姉の関係が私と実姉のようだなと思い、共感する部分が多かった。深文の性格は、「他人に何を言っても無駄」だと思い込んでる性格でかなり厄介だった。その性格を、横領事件から岡崎、日比野、そして天堂によって少しづつ変えられていった。こういう変に達観している人こそ病気になったりするものなんだなあと思った。ハワイに行かなかったのは意外だった。
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やっぱり山本文緒さんの小説が大好きだと再認識した一冊。 “毎日、現実から逃げたいと思っていても、実際に逃げ出したりはしない。”山本文緒さんの小説は、ある1人の女性の日常を覗いている気持ちになれる。その女性が、まるで自分なんじゃないかと思うくらい同じ悩みを抱えているので感情移入がし...
やっぱり山本文緒さんの小説が大好きだと再認識した一冊。 “毎日、現実から逃げたいと思っていても、実際に逃げ出したりはしない。”山本文緒さんの小説は、ある1人の女性の日常を覗いている気持ちになれる。その女性が、まるで自分なんじゃないかと思うくらい同じ悩みを抱えているので感情移入がしやすい。 今回も途中苦しくなったり、ニヤニヤしたり、かと思えば泣いたり。最後は温かい気持ちで読み終える事ができた。 彩瀬まるさんの解説の文も好きだなあ。 『どうしてか、この方の物語はとてもとても苦いーというか、その苦さが大切なものとして書かれている気がする。楽しくて苦い。苦いから、少し怖い。』 『性分を乗り越えて意思を伝えあうには、適切なタイミングと、配慮と、勇気が必要だ。だからこそ、誰かと心が通うことは奇跡なのだ。』
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1992年作。 もと少女小説を書いていた山本文緒さんが一般向けに路線変更した、最初の1冊。 今年何冊か親しんできた山本文緒さんの小説、これもやはり同様のニュアンスを持っており、平凡な若い女性の、それでも細やかな生活上の波乱を丁寧に描き、ある種の日常性を浮き彫りにしている。愛...
1992年作。 もと少女小説を書いていた山本文緒さんが一般向けに路線変更した、最初の1冊。 今年何冊か親しんできた山本文緒さんの小説、これもやはり同様のニュアンスを持っており、平凡な若い女性の、それでも細やかな生活上の波乱を丁寧に描き、ある種の日常性を浮き彫りにしている。愛すべき凡庸さのようなものが感じられて、好ましく思っている。 この作家の作品は、恐らく感性の似た女性の読者たちに好んで読まれてきたのだろう。男性で読んでいる人はあまりいなそうだ。 本作では、穏やかな冒頭部分から、後半は非常なピンチの状態となり、読んでいて共感のあまり辛くなってくる。が、最後はなんとか収まって、一応はめでたしである。 本作の中で、女性主人公の遠距離恋愛の恋人が、出張先の札幌すすきののソープに行ったことが発覚し、彼女はとても傷つき怒る場面がある。男としては、そんなに怒るかなという気持ちもあるが、それを許せないと感じる女性も多いのだろう。確かに「ちゃんとした」恋人がいるのなら、ソープには行かないような気もするが、そのへんも人によるかもしれない。 それはさておき、ちょっと暗めで人に対して割とクールっぽい女性の個性を起点に、地味だけれどしっかりとした「日常」が描かれていて、好ましい長編作品だった。
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