こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~(1) の商品レビュー
平成元年のキャンパスを舞台にした民俗学青春グラフィティー。 民研の面々がみんな楽しそう!テニスとかスキーとかのキラキラしたキャンパスライフとはまた全然違った、文系学生達のノリノリな日々を眺める作品。 なんで時代設定をこうしたのかな?と考えてみたところ、恐らくインターネット黎明...
平成元年のキャンパスを舞台にした民俗学青春グラフィティー。 民研の面々がみんな楽しそう!テニスとかスキーとかのキラキラしたキャンパスライフとはまた全然違った、文系学生達のノリノリな日々を眺める作品。 なんで時代設定をこうしたのかな?と考えてみたところ、恐らくインターネット黎明期以前、携帯電話も一般普及はしておらず、ちょっと調べた限りでは電子辞書もまだまだ性能不足だった頃、という背景。 だから学生達がツールに頼るのではなくて自分の足で調べよう!本や資料を読もう!という行動を取る描写が自然なのだと思う。 また、昭和・平成レトロネタにガッツリ頼るのではなくて、あくまで『民俗学』の面白さ・奥深さで勝負している点は好感が持てるポイント。 p144「古地図」みたいなノリは好きよ。 主人公の桑子くんよりも、櫻井安慈先輩やら万里崎さんやら脇を固めるキャラ達の方が気になる存在。 個人的には学参とか進路本のコーナーにあってもいいな、と感じた本。 民俗学面白いぞ! 1刷 2022.4.19
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