とどのつまり人は食う の商品レビュー
もう亡くなって12年くらいになるのか、早いな。 人間はどんなに悲しい事があっても、泣いて食べる。母親から子どもの頃から、台所の手伝いをさせられていた作者は、食べることに関心があり、料理も上手い。 それが人生にどれだけ深さを与えたか。 高齢の女性の朝食の各人の在り方が面白く、日本も...
もう亡くなって12年くらいになるのか、早いな。 人間はどんなに悲しい事があっても、泣いて食べる。母親から子どもの頃から、台所の手伝いをさせられていた作者は、食べることに関心があり、料理も上手い。 それが人生にどれだけ深さを与えたか。 高齢の女性の朝食の各人の在り方が面白く、日本ももっと変わるかなと感じさせてくれた。 それにしても、やはり作者の感性はかなり変わっている。
Posted by
今 読み始めているのだが、昔は、絵本で、よく手にした作者 佐野洋子氏のエッセイである。 「とどのつまり 人は食う」なんて、題名自体、面白い言葉を使っている。 北京で誕生されているのだが、戦争と、物のない時代、そんな中での幼き日の食生活の話も、大胆な行動力で、父親の教えも、面白い...
今 読み始めているのだが、昔は、絵本で、よく手にした作者 佐野洋子氏のエッセイである。 「とどのつまり 人は食う」なんて、題名自体、面白い言葉を使っている。 北京で誕生されているのだが、戦争と、物のない時代、そんな中での幼き日の食生活の話も、大胆な行動力で、父親の教えも、面白い。 読んでいて、食生活の話なのだが、どれも、普通の料理やレシピの話でなく、食をするのに、自分の体験だを、掲載している。 海外への話も面白い。日本では考えられない ウナギの 料理には、何と言っていいのか・・・笑ってしまった。 顔が広いので、貰い物、頂き物が、多いのだけど、肩ひじ張らずの話が、なんとも昭和の時代の物を大切にする精神が、伺われて、同感してしまう。 メロンや朝鮮人参の話は、笑ってしまったけど、最後は、ご家族の兄弟を 戦争というもので、栄養失調になり亡くされたという。 今の飽食に時代に考えられない時代を生き抜いてきている。 戦争を知っている方は、物の大事さ、食物の貴重さも、そして、活躍されても、人からのもらい物を 皆へと配られるその精神は、良き昭和の時代の方である。 引き揚げ者という言葉も、今の時代知っている人も少ないだろうけど、作者は、その当時の中国の食生活についての話も、やはり、飢えの時代だったのだろう。 色々、書かれている。 そして、痴呆症になった母親への親の気持ちが、理解出来た話など・・・ 腹いっぱい食べたい!という欲望と、どのようにして美味しく食べられるのか、・・・そして、海外での食事、・・・ とても、楽しく読ませて頂いた。 もっと、このような赤裸々的なエッセーが、沢山書いて欲しかったと、思いながら、本を閉じた。
Posted by
- 1