おとなってこまっちゃう の商品レビュー
おじいちゃんが、ママと同じくらいの年齢の人と結婚?! 主人公サラはそのビッグニュースに、エルトン・ジョンの新作が出るよりすごい!なんて言って大興奮。 でも、弁護士のママはサラの考えとは違うみたい。 なんで? サラは、本名をサラ・アメリアという。 ネイティブアメリカンの権利を訴え...
おじいちゃんが、ママと同じくらいの年齢の人と結婚?! 主人公サラはそのビッグニュースに、エルトン・ジョンの新作が出るよりすごい!なんて言って大興奮。 でも、弁護士のママはサラの考えとは違うみたい。 なんで? サラは、本名をサラ・アメリアという。 ネイティブアメリカンの権利を訴えたサラ・ウィネマッカと、パイロットのアメリア・イアハートにちなんでいるらしい。 勇敢で、正義感のある名前を持つサラも、やっぱりかっこいい。 9歳だって、誰かのために力を尽くすことはできる。 自由になれる。 家族を馬鹿にした同級生にも、なぜかぷんぷん怒っている母親にも立ち向かう。 もちろん、私は大人だから、サラのママが怒った理由はわかる。 サラの両親が離婚した理由も。 ついやりがちだけれど、子供にはわからない、関係ない、と扉を閉めないサラのママは素晴らしい。 203頁「自分で自分を発見できたことを誇りに思いなさい。」 その自分の言葉通りにあろうとするサラのママを見習いたい。 そう思うのは私が子供じゃないからかな? どの立場で読むかで感じるものは違いそう。 おとなって、子供と同じくらい、結構大変なんだよ。
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メキシコの児童文学作家のかたの小説。おじいちゃんが、母親と同級生と結婚することになり、母親が大反対する中、幸せな結婚式の実現ために奮闘する話。同性愛とか、離婚とか、いじめとか、いろいろな要素が絡み合う読み応えのある一冊。終盤一気に問題が解決するあたりは、ちょっと安易な気もするが、...
メキシコの児童文学作家のかたの小説。おじいちゃんが、母親と同級生と結婚することになり、母親が大反対する中、幸せな結婚式の実現ために奮闘する話。同性愛とか、離婚とか、いじめとか、いろいろな要素が絡み合う読み応えのある一冊。終盤一気に問題が解決するあたりは、ちょっと安易な気もするが、気軽に読める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大人がそれぞれの秘密を打ち明けられなくてうじうじしているのを子どものサラがどうにかしようと頑張るけどそこは子ども。詰めがあまくてうまくいかなくって大人って・・・て思う様子がとてもコミカルで面白いです。 確かに子どもからすると大人ってどうしてこんなことで悩んでいるんだろうって思うかもとも思いました。
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メキシコで多くの児童文学や戯曲を手掛ける作家、ハビエル・マルピカの作品、原著は2008年とのこと。 メキシコも男女の伝統的な考え方が強いそう(訳者あとがきより)だが、大分極端な家族達のコメディっぽい物語。主人公は9歳の女の子サラ。 サラのおじいちゃんが結婚すると言った事から物...
メキシコで多くの児童文学や戯曲を手掛ける作家、ハビエル・マルピカの作品、原著は2008年とのこと。 メキシコも男女の伝統的な考え方が強いそう(訳者あとがきより)だが、大分極端な家族達のコメディっぽい物語。主人公は9歳の女の子サラ。 サラのおじいちゃんが結婚すると言った事から物語が始まる。その時、おじいちゃんの娘であるサラの母親は、詳しく聞きもせずに反対する。60歳で結婚するなんて、恥ずかしいことはするなと。 ここで、サラのお母さんが反対する理由が私には全くわからなかった。サラの母親は人権派弁護士で、弟が自分がゲイであることを悩んだ時も1番の理解者で自分らしく生きる事を後押ししてくれた人だ。その思いは最後まで続き、わだかまりを解いた理由も説明されるが、なんだか納得出来なかった。多分、それが反対していた理由ではなく、態度を変えた理由だったから。反対の理由はつまり、『恥ずかしい事』だから。という事なのだと思うが、この母親が60歳で3年前に妻を亡くした父親の再婚を恥ずかしいと言う理由が、最後までわからなかった。理屈なんてない、そんなものなのでしょうか? 物語には、多様な人々が出てきて、その個性も楽しい。中にはクラスの嫌な子もいるが、最後にはキチンと自業自得的に醜態を晒すハメになるのも痛快でした。 多様性を考える物語なので、4年生以上くらいからオススメ出来ると思います。
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9歳のサラのおじいちゃんが再婚することになった。相手の女性は、お母さんと同じくらいの年齢の人だという。いつもは女性の差別と闘う弁護士のお母さんなのに、この結婚には猛反対する。どうしたら、おかあさんにおじいちゃんの結婚を認めさせられるか。 同性のパートナーがいるおじさんや、おかあさ...
9歳のサラのおじいちゃんが再婚することになった。相手の女性は、お母さんと同じくらいの年齢の人だという。いつもは女性の差別と闘う弁護士のお母さんなのに、この結婚には猛反対する。どうしたら、おかあさんにおじいちゃんの結婚を認めさせられるか。 同性のパートナーがいるおじさんや、おかあさんと離婚しているおとうさんなどなど、現代らしい状況をドタバタとした中で展開していく。大人だってイロイロ悩んているのだよ!
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