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英霊 の商品レビュー

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2022/01/17

 人はどのように近代戦争に対峙し、それがいかなる政治的帰結をもたらしたのか、が本書の主題である、と著者は言う。  組織化された大量死に真正面から出会った近代戦争、なかんずく第一次世界大戦が焦点となる。  戦争体験に高次の意味を見出そうと、大義のために身命を賭したという思い、犠牲...

 人はどのように近代戦争に対峙し、それがいかなる政治的帰結をもたらしたのか、が本書の主題である、と著者は言う。  組織化された大量死に真正面から出会った近代戦争、なかんずく第一次世界大戦が焦点となる。  戦争体験に高次の意味を見出そうと、大義のために身命を賭したという思い、犠牲と喪失を正当化する根拠を得たいとの復員兵の願い。  死者をいかに顕彰すべきか、記念碑、墓地などの戦没者を慰霊するための施設。戦没者の安息の場が国民的崇拝の聖地となる。  戦争の記憶に再び焦点を当てるシンボルに。  戦後の時代。戦時の態度が平時に継続され、政治の残忍化が進行し、人命の軽視が進む。   ◎戦争体験の神話化→国によってどのようであるのか、 戦勝国、戦敗国の違い?      

Posted byブクログ