ピーク の商品レビュー
思った話の流れと違ったのがびっくりでした。 終わってみないと何がピークがわからない けど幾つになってもピークなんだろうなぁ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み進めるほど引き込まれていく作品だった 新聞記者の永尾が新人の時に特ダネとして扱った野球賭博事件 その事件に関わり、プロ野球という輝かしい世界から追放された2人の野球選手 1人は殺人事件の容疑者として、 1人はブローカーとして現在を生きている 永尾は殺人事件の容疑者とされている元プロ野球選手の、あの日から現在までを追う中で事件の真相を知る 真相は庇い庇われというものだった 物語は序盤から真犯人を匂わせているが、主人公が新聞記者ということもあり、有益な情報までかなり回り道をしている これが警察なら権力でもう少しテンポ良く進むのだろう だが、拙い情報を紡いで真実まで辿り着くのはベテラン記者ならではの技だろう 『ピーク』 本書を読み始めた時は 殺人事件の容疑者とされた元プロ野球選手は選手として活躍した1年間をピークと 永尾は特ダネを書いた時をピークと思ったが 永尾のピークは現在まで続いていると思った 17年間横ばい 気がするだけだが、間違ってないように思う
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賭博で捕まった野球選手が、今度は殺人事件を起こしたということで、新聞記者がその事件を追っていくというお話。 記者の人の動機も、元野球選手の動機も、なんか薄いなーと思ってしまって、あまりのめり込めませんでした。緊迫した状況という感じも、ちょっと共感できず、文を追う感じになってしま...
賭博で捕まった野球選手が、今度は殺人事件を起こしたということで、新聞記者がその事件を追っていくというお話。 記者の人の動機も、元野球選手の動機も、なんか薄いなーと思ってしまって、あまりのめり込めませんでした。緊迫した状況という感じも、ちょっと共感できず、文を追う感じになってしまいました。好みではなかったです。
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東日新聞の永尾賢治記者が竹藤樹生の法廷での受け答えに違和感を持った所から話が始まるが、永尾の執念が竹藤の疑惑を払拭するまでの過程が綿密に記載されており非常に楽しめた.17年前、竹藤はルーキーとして素晴らしい成績を収めたが、野球賭博に係わった疑惑で球団を追われ、その後普通の人として...
東日新聞の永尾賢治記者が竹藤樹生の法廷での受け答えに違和感を持った所から話が始まるが、永尾の執念が竹藤の疑惑を払拭するまでの過程が綿密に記載されており非常に楽しめた.17年前、竹藤はルーキーとして素晴らしい成績を収めたが、野球賭博に係わった疑惑で球団を追われ、その後普通の人として生活してきたが、突然居酒屋で人を殺した罪で逮捕され、裁判が続いていた.野球賭博の記事は永尾が書き賞ももらったが、この度の事件は腑に落ちない点が多すぎた.記者生活で培った人脈をたよりに永尾が次第に核心に辿り着く過程が面白かった.高校野球の裏面に重要な見落としがあり、それを永尾が探り当てた.すっきりした読後感が味わえる好著だ.
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新聞記者×刑事×野球の三位一体。人生のピークを過ぎた後、人はどう生きるか。自分と同じ40代半ばや上の世代のみなさまにおすすめ。
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人間関係が複雑で自分には分かりずらかったです。 もう少しシンプルが良かったと思います。 ラストでの主人公の気持ちも弱い様な気がします。 そんな理由で人生を捨てようと思うのかと思います。 自分だけがそう感じるのかな。
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この作者が何本も展開している“シリーズ”ということでもない、独立の篇ということになる小説だ。 物語は地方裁判所の法廷から起こる。 永尾は新聞社の社会部で“遊軍記者”という形で仕事をしている。刑事裁判の傍聴に訪れていた。被告の竹藤は元プロ野球選手である。この竹藤が赤坂の飲食店で、包...
この作者が何本も展開している“シリーズ”ということでもない、独立の篇ということになる小説だ。 物語は地方裁判所の法廷から起こる。 永尾は新聞社の社会部で“遊軍記者”という形で仕事をしている。刑事裁判の傍聴に訪れていた。被告の竹藤は元プロ野球選手である。この竹藤が赤坂の飲食店で、包丁を使って刺殺事件を起こしてしまったということで、その一件の公判が始まったのだ。 永尾と竹藤であるが、共に同じ年に大学を卒業して社会人になった。永尾は駆け出しの新聞記者として、新聞社の横浜の支局で仕事を始めた。竹藤は横浜のプロ野球チームで投手としてデビューを果たし、好成績で注目されるようになって行った。 永尾はスポーツ欄を担当する運動部の所属ではないが、横浜の地元で活動する記者として、竹藤が所属するチームに関する事の取材にも携わっていた。 竹藤は新人ながらも、投手成績の5つの部門でトップという驚異的な大活躍を見せ、「未来の大投手」という名声を得て、低迷が続いていたチームも「0.5ゲーム差で首位チームを追う」という好成績でシーズン最終盤までリーグ優勝を争った。 そうした中で「野球賭博」の疑惑が持ち上がり、関係者が逮捕された。その中に竹藤も在った。そしてこの事件の報道の口火を切ったのは永尾だった。 「未来の大投手」という名声を得ていた竹藤は、伝説的な成績を残した1シーズンで選手生活を終えて何処かへ去ってしまった。永尾は一連の報道に関して新聞協会賞という栄え在る賞を受けた。が、以降は特段に目立った実績を挙げるのでもなく、淡々と独身のままに記者としての生活を続けていた。 永尾にせよ、竹藤にせよ、大学を卒業して社会人になったルーキーのシーズン、人生の早い時期に「ピーク」というような状況を経験した。他方、その後は冴えない。 そういう2人が法廷の傍聴席と被告席とに各々在る状態から物語が起こるのだ。2人が大学を卒業して社会人になったルーキーのシーズンから17年、各々に40歳代に差し掛かっていた。 物語は、刺殺事件の事実関係を争うでもない竹藤の様子を視た永尾が、伝わっている事件の事実関係に不自然なモノを感じて引っ掛かるということから展開を見せ始める。或いは「記者としての過去の栄光」に縋るかのような振る舞いと、一部の者に揶揄されながらも、新聞紙面に掲載可能な記事になるのか否かを度外視し、「重大犯罪を犯してしまうに至った17年を探る」という名目で竹藤の辿った経過や事件のことを調べてみようと、永尾は活動を始める。 本筋は、特定の場所に詰めて場所の関連事案を担当というようなことでもない、寧ろ“フリー”に近い感覚で活動可能な永尾が、或る意味で強い因縁が在る竹藤の過去と近況とを調べる中で、気に懸かった“事件”の真実を解き明かすという内容だ。しかしそれ以上に、本作に関して「男の人生の寓話」というような感じで、何か引き込まれながら読み進めた。 多くの人が夢見るプロ野球選手になったものの、伝説的な成績を残した1シーズンで選手生活を終えて何処かへ去ってしまった竹藤という男は、竹藤が球界を去る契機の記事を出して記者としての将来を嘱望された永尾に比して「より不幸?」または「より幸福?」ということが、少し考えさせられる面も在るのだ。 謎を明かすミステリーに特化するでもなく、或る男の人生を如何こうと語る物語に特化するのでもない。何か名状し悪い独特な味わいが在る。 なかなかに秀逸な一作で、広く薦めたい!
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野球賭博のとくダネで新聞協会賞を取った新人の17年後40歳。ボケた中年が再び野球賭博で捕まった元投手の殺人事件でとくダネを書くまで。 面白い。
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