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カール・マルクス『資本論』に脱成長のヒントを学ぶ の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/11/13

今の働き方に満足できていないなら、この本を読んでみる価値があると思います。テーマが大きいため、すべてを一気に変えることは難しいかもしれませんが、小さなことから変えていくことで、豊かさを感じることができるはずです。私にとって、この本は現在取り組んでいる管理組合の活動に前向きに臨むき...

今の働き方に満足できていないなら、この本を読んでみる価値があると思います。テーマが大きいため、すべてを一気に変えることは難しいかもしれませんが、小さなことから変えていくことで、豊かさを感じることができるはずです。私にとって、この本は現在取り組んでいる管理組合の活動に前向きに臨むきっかけとなり、「ありがとう」と言われたことが大きな喜びになりました。

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2024/08/18

マルクスの資本論は難しいが、入門書として読みやすかった。 漫画が気になるところで終わっていたため、エピローグがあれば良かったと思う。 社会の生産性が上がっても、全然生活は豊かになっていない。 労働時間を短くして、自分の時間が得られるように、自分の仕事のやり方を見直したい。 以...

マルクスの資本論は難しいが、入門書として読みやすかった。 漫画が気になるところで終わっていたため、エピローグがあれば良かったと思う。 社会の生産性が上がっても、全然生活は豊かになっていない。 労働時間を短くして、自分の時間が得られるように、自分の仕事のやり方を見直したい。 以下、備忘録。 労働者には2つの自由がある。 特別余剰価値、相対余剰価値とは。 資本主義の下では、労働は構想と実行に分離され、さらに実行は細分化される。 細分化された労働は、労働者からやり甲斐を奪う。

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2024/03/27

あくまで資本主義の全否定というより、資本主義の欠点をこれからどう補うのか?という建設的な観点で読み込むことができました。

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2023/12/26

マルクス経済学とは縁がなかったので、このような本は有り難い。 日本は以前、皮肉を込めて世界で成功した唯一の社会主義経済体制と言われたものだが、現在はそのような状況とは全く異なる。その理由もこの本を読んでみればわかるかも知れない。労働者は資本家に搾取されている。まぁこれは企業の剰余...

マルクス経済学とは縁がなかったので、このような本は有り難い。 日本は以前、皮肉を込めて世界で成功した唯一の社会主義経済体制と言われたものだが、現在はそのような状況とは全く異なる。その理由もこの本を読んでみればわかるかも知れない。労働者は資本家に搾取されている。まぁこれは企業の剰余価値は労働者による労働が産み出しているのだから皆判っている。で、労働者がそこから逃げられないのは何故か。それは労働者には二つの「自由」が有るからだとマルクスは言う。ひとつは昔のように強制労働させられているわけではなく、自分で職業・勤務先を決めているという自由。自分が選んだという自負。もう一つは”無い”という意味の「フリー(自由)」。労働者は生活に必要な食糧から家電、スマホ等、何一つ自分一人で生産することが出来ない。この二つの自由に資本主義社会の落とし穴があるという訳だ。 資本論から60年後ケインズは生産性向上により労働時間は短くなり21世紀の人類は余暇の過ごし方に頭を悩ませるだろう、と論じた。(これ極最近も耳にした。AIの発達により労働時間が大幅に短縮され人間らしい生活が出来る・・・)実際ここ100年で人類の生産性は飛躍的に向上した。しかしケインズの予言は外れ、より忙しくなっただけ(クソどうでもいい仕事も急増。コンプライアンス委員会とか・・・)。事実実体験として、例えば主計業務の人員は30年前40人以上いたが、今は当時より格段に規模も業態も広がった上、遥かに高度な業務を半分以下の人員で行っている。そんなことが可能なのはイノベーションによる。まさに分業が労働者の自己生産能力を奪っているのだ。イノベーションは労働者を効率的に働かせる。昨今の企業では経営者目線で働く社員が高く評価されるのも、裁量権が無いままの自発性は資本の論理に自分を最適化しているだけで、資本家にとって極めて都合が良いからに過ぎない。そしてなぜか人間でなければ出来ない気配りや臨機応変能力が必須である、介護等の仕事の方が低賃金という傾向がある。 更に欲望の資本主義が地球の自然をも搾取せざるを得ない状況は悩ましい。都市は農村に、先進国は新興国に代償を負わせている現実。しかしそれをどう解消しつつ、技術や生活を効率的に向上させる方法は見つからない。 解決方法はこの本のタイトルにある脱成長しか無いのだろうか・・・。

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2023/12/05

筆者の言いたいことを要約すると・・・ 筆者の主張 資本主義で成し得なかった持続可能で平等な社会を成り立たせるには、社会の富を商品化せず皆でシェアし、自治管理をすべきである。 主張を説明する要素・理由 ・資本主義の本質は、資本家による世の中の共有財産(コモン)の独占・囲い込みに...

筆者の言いたいことを要約すると・・・ 筆者の主張 資本主義で成し得なかった持続可能で平等な社会を成り立たせるには、社会の富を商品化せず皆でシェアし、自治管理をすべきである。 主張を説明する要素・理由 ・資本主義の本質は、資本家による世の中の共有財産(コモン)の独占・囲い込みによる「商品化」である ・商品化によって労働の目的は「必要かどうか」ではなく「売れるかどうか」に変化し、モノの価値基準が市場に左右される(=資本主義)を招いた ・資本主義以前は人々がコモンに基づいて富を共有していて、人々が平等で公正な社会を実現していた

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2023/05/28

資本主義経済の問題点を解説した本。どっかで聞いたことのある話がかなりあって、ようは元ネタなんだなと思った。これで全部が理解できたわけではないと思うが、これ以上読んでも疲れそうなので、資本論そのものは読まないつもり。

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2023/05/15

最近珍しく講演会とかにも足を運ぶ、個人的にも注目している気鋭・若手の斎藤幸平氏。おかげでマルクス「資本論」にもムクムクとミーハー的興味が沸いて。 ただ、恥ずかしながら、学生時代から経済学や哲学にはからきし興味が持てず、マルクス、レーニン、ヘーゲル、カント等々、経済学や哲学の名だた...

最近珍しく講演会とかにも足を運ぶ、個人的にも注目している気鋭・若手の斎藤幸平氏。おかげでマルクス「資本論」にもムクムクとミーハー的興味が沸いて。 ただ、恥ずかしながら、学生時代から経済学や哲学にはからきし興味が持てず、マルクス、レーニン、ヘーゲル、カント等々、経済学や哲学の名だたる先哲の名著の類いには、手に取ってみたことすらない。それじゃいきなり原著に当たるのは身の程知らずも過ぎると思い、同じく最近著者に感化されつつある妻が読み終えたマンガの本書を読んでみた次第。 「資本主義においては『富』は『商品』の形を成す」とする冒頭のテーゼはすとんと腹に落ちた。「使用価値」と「価値」の違いも分かる。ただ、そこから先の論理の展開と解説に物足りなさを感じた。やっぱりマンガでの表現には限界もあるのか。文字で読み解く以外にないのか。 そう痛感し、さっそく同じ著者の筆による「ゼロからの資本論」を読み始めたのであった。

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2023/02/14

資本主義は競争を激化させ、格差が大きくなる。元々無理で共用のものをお金を払わないと買えないようになって行く。お金があるところに物が集中して、バランスが悪く循環しなくなる。効率化を進めても、労働時間は短くならず仕事を詰め込まれ、資本家の思うツボである。

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2022/08/15

マルクス入門編としてはかなり読みやすかった。 手軽に資本論を知りたい人向けです。 ◉本来の労働 労働者が「構想」と「実行」を両方やる やる目的を考えた人が実行すること そうすることで、仕事のやりがいも感じやすいが、 今の仕事は効率化のために、分業化が進み、構想者と実行者が別...

マルクス入門編としてはかなり読みやすかった。 手軽に資本論を知りたい人向けです。 ◉本来の労働 労働者が「構想」と「実行」を両方やる やる目的を考えた人が実行すること そうすることで、仕事のやりがいも感じやすいが、 今の仕事は効率化のために、分業化が進み、構想者と実行者が別になっているため、やりがいも感じにくくなっている。

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2022/03/21

マルクスとか資本論とか聞くだけで過去のものとか、現代には通用しない社会主義的な考えだと思いますが、マルクスが本来 伝えたかった事がマンガで分かりやすく描かれています。

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