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十七八より の商品レビュー

3.2

17件のお客様レビュー

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2022/05/26

これは意味わからなかった。全くもって理解不能。何がいいのこれ? というところで評価出来ないが、最後まで読んだというところは凄くないですか? 普通は途中でやめるし。笑

Posted byブクログ

2022/05/14

ブログの方のミック・エイヴォリーのアンダーパンツの方を過去に時折読んでおり、素っ頓狂な発想と文章に感心していた。 その著者の小説デビュー作が文庫になったので読んでみたのだが、これまた内容よりも文章主体の一風変わった作品。巻末の評にある通り衒学的でもってまわった表現、ともすれば読み...

ブログの方のミック・エイヴォリーのアンダーパンツの方を過去に時折読んでおり、素っ頓狂な発想と文章に感心していた。 その著者の小説デビュー作が文庫になったので読んでみたのだが、これまた内容よりも文章主体の一風変わった作品。巻末の評にある通り衒学的でもってまわった表現、ともすれば読みにくい翻訳小説の如き文体で彩られている。やたらめったら描写の細かい挿入エピソードや作中作などは先のブログから引っ張ってきたかのよう。 小説に結末を期待する人には受け入れにくいかもしれないが、文体を愉しむという点では申し分なし。「あの少女」の振舞を自らに当て嵌めたり、考察したりなど野暮なことはするまい。

Posted byブクログ

2022/04/11

最初の一ページで拒否反応がでた。 読みにくい。文章がぜんぜん頭にはいってこない。 なんだろう、いちおう日本語で書かれているらしいのに、どこか別の国の言葉にみえてしまう。 それくらい読みにくかった。

Posted byブクログ

2022/04/09

群像新人文学賞受賞作ということで読んでみた。当時の評価は「鮮やかな文体」とか「圧倒的なリアリティ」と絶賛されているが、今ひとつピンと来なかった。村上春樹とかフィッツジェラルドの作品のように、少し変わった例えや直接的に噛み合わない会話、主語が変わるセリフなどと同じ手法なのかなと。識...

群像新人文学賞受賞作ということで読んでみた。当時の評価は「鮮やかな文体」とか「圧倒的なリアリティ」と絶賛されているが、今ひとつピンと来なかった。村上春樹とかフィッツジェラルドの作品のように、少し変わった例えや直接的に噛み合わない会話、主語が変わるセリフなどと同じ手法なのかなと。識者には評価された文体のおかげで肝心のストーリーが入ってこなかった。

Posted byブクログ

2022/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 favoriteな作家の1人である著者のデビュー作ということで読んだ。こんなにヒネりまくっているのがデビュー作だということに驚きつつ楽しく読んだ。この分かりそうで分からない要素こそが著者の大きな魅力なんだと気づくこともできた。  三人称視点で高校生の少女が過ごした数日を描いていて単純な三人称視点ではなく語り手(著者なのか?)の考察も多分に含まれていてオモシロい。少女の身に起こることは日本のどこかでも今起こっているだろう他愛もないことなんだけども、それを文字を使って文学として再構築している、そんな印象だった。  本著の最大の魅力は会話の描写。メインは亡くなった叔母との対話で叔母と少女のあー言えばこー言う、その掛け合いの中でバシバシ出てくるパンチラインがとにかく良い。この会話は日常というよりも先述のとおり文学における会話であり、引用を多く含んだ様式美が好きだったし、こういうの読みたくて本を読んでいるなと思った。本著には会話かどうか問わず本当に好きなラインがたくさんあるのだけど一番好きなやつを引用しておく。 注意深く、あまりに弱い光をもらって過ごすあまり、彼らの目は退化し、あるいは研ぎ澄まされ、ある時には心地よく視界に入れていたものすら、いつしか差異を失い、捉え難くなってしまう。こうしてますます卑小な生に、嬉々として閉じ込められていくのだ。  並の作家であれば、1冊の中で1つのパターンに終始すると思うのだけど、本著ではまた別の会話の魅力も含まれている。それが家族4人で焼き肉を食べに行くシーン。それは小説、ドラマ、映画、もしくは実際の生活で何度も繰り返し見た風景でしかない。なんだけどもその風景における会話描写の圧倒的なリアリティに本当に驚嘆した…焼き肉を家族で食べに行く、これも文学なんだと気付かされる。このシーンを読むだけでも本著の価値があるだろう。(電車で読んでて「トレペ」のくだりでツボに入って笑い過ぎて不審者と化した)で異常なまでの高い粒度で描写したあとの締めの言葉がまた最高だったので引用。 家族の会話というものはどんなにでたらめに配列しようとも、さしあたり電球がつかいないということはないらしい。  過去読んだ著者のどの作品にも叔父もしくは叔母が登場している。肉親ではないが他人でもない存在が子どもに与える影響について非常に意識的なのだろう。その一方でロクでもない大人は世の中に跋扈していることも描かれている。自分の子どもの頃を思い出しても確かに従兄弟や叔父の言動で強く覚えていること多いし、ロクでもなかった学校の先生のことをレミニスしたりした。

Posted byブクログ

2022/01/29

評価の難しい本。小難しい表現を折り重ねていて、決して読みやすい文章ではない。それでいてそんな表現の向こうに17、8歳の少女の微妙に揺れ動く心情が垣間見える。そんな小説です。

Posted byブクログ

2022/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第58回群像新人文学賞受賞作。デビュー作。 芥川賞候補『旅する練習』は既読、『皆のあらばしり』は冒頭10頁既読、で本作にいざ挑戦! あれ?これは乗代さん?文体が既読の作品と全然違って翻訳の直訳文のような文章…という戸惑いを隠せないまま読み進める。 文学好きのある少女(阿佐美景子)の、叔母とのやり取りを軸に置いた他愛のない日常。「少女」は、弟の「姉」であり、叔母の「姪」であり、主語が場面によって変わる上に、文章自体もなかなか独特かつ難解。 家族の前では茶目っ気もあり、教師とのやり取りでは時に大人びていたり、病院の待合では不可解な大人に怯えたり…。少女の日常はありふれた事が次々に起こって時間が過ぎていく。 太宰の『女生徒』を思い出しました。いつの時代も女子の頭の中ではくるくると言葉が生まれるんですね。 高橋源一郎さん、多和田葉子さん、辻原登さんの選評が掲載されています。特に辻原さんの 「この中身のない小説を受賞作として強く推した」というのはとても理解できます。一文読むたびに「才能の塊や…」と感じるんですが、その塊が延々と置いてあってそれを拾っているうちに道に迷わされている読書体験でした。読む人を選ぶ作品ではあると思いますが、面白かったです。 #十七八より #NetGalleyJP

Posted byブクログ