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オン・ザ・プラネット の商品レビュー

3.3

19件のお客様レビュー

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2024/08/31

どうでもいいような細かいことが延々書かれていて、読んでいて訳が分からなくなったり、理解しようとするのに疲れた。 疲れたわりに得た情報はほんとどうでもいい。 どうでもいい言い回しをやめたら30ページくらいで書けたんじゃないかと思う。 でも読んだあとその喋り方がちょっとうつっている自...

どうでもいいような細かいことが延々書かれていて、読んでいて訳が分からなくなったり、理解しようとするのに疲れた。 疲れたわりに得た情報はほんとどうでもいい。 どうでもいい言い回しをやめたら30ページくらいで書けたんじゃないかと思う。 でも読んだあとその喋り方がちょっとうつっている自分に気づく。

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2024/08/17

4人の若者が映画を撮るために鳥取砂丘を目指す。 会話がリズミカルで面白い。そこに、話者の視点からの思考の流れが織り交ぜられている文体が新鮮。 世界とは何か。自分の世界と相手の世界は同じではない。自分が今見ている世界は世界ではないかもしれない。相手の世界は世界ではないかもしれない。...

4人の若者が映画を撮るために鳥取砂丘を目指す。 会話がリズミカルで面白い。そこに、話者の視点からの思考の流れが織り交ぜられている文体が新鮮。 世界とは何か。自分の世界と相手の世界は同じではない。自分が今見ている世界は世界ではないかもしれない。相手の世界は世界ではないかもしれない。世間で報道される世界は世界ではないかもしれない。現実世界でも虚構世界でもそれが世界の有り様であり、世界である。

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2024/03/09

完読するのは骨が折れるけど、出てくる人たちの関係性が良くて、これも青春小説かなと思いました。 交わされる会話の中身や一つ一つの出来事はわりとどうでもいい感じだったのに、終わってみればそこに流れていた時間は貴重なものだった気がしてくる。

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2023/07/09

おばちゃん1人とおじちゃん3人で、こんな会話しながら、横浜から鳥取まで行く話は成り立たないので、若いっていいなと思った。 若者らしい日常的な言動と、若者らしい観念的?な会話が交互に現れた。 いい意味でも悪い意味でも、年老いた作家には書けない小説のような気がするから、この作家がこの...

おばちゃん1人とおじちゃん3人で、こんな会話しながら、横浜から鳥取まで行く話は成り立たないので、若いっていいなと思った。 若者らしい日常的な言動と、若者らしい観念的?な会話が交互に現れた。 いい意味でも悪い意味でも、年老いた作家には書けない小説のような気がするから、この作家がこの若さで書かれたことは、それはそれで良かった。

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2023/02/11

経験したことと記憶の差異、思い出せることと人に伝えられること。これらは少しづつ違う。 人は記憶によって規定されるけど、それは事実とは違っていたりする。 筋立てはロードムービーだけど中身はかなり尖ってる。好みの作品だ。

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2022/05/28

大学生の日常を切り取ったような描写のため、まとまりのない会話はまさに現実だったと感じた。哲学的な発言は理解に苦しむことが多々あったが、これもこの本の特徴であり面白さのひとつなのだろう。hspである私の頭の中もこのようにまとまりのない事を常に考えている。故になぜか親近感がわいた。

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2022/03/22

一本の映画を撮るため旅に出る若者たち。道中の話題は哲学、概念的な思想が伴うものばかり。難解な部分はあれど興味深い内容でした。「今見るためだけでなく、思い出すために見る」。映画の世界観が小説となったような。 若者のエピソードに沿って、概念を語り合う様子は、とりとめのないようで、読...

一本の映画を撮るため旅に出る若者たち。道中の話題は哲学、概念的な思想が伴うものばかり。難解な部分はあれど興味深い内容でした。「今見るためだけでなく、思い出すために見る」。映画の世界観が小説となったような。 若者のエピソードに沿って、概念を語り合う様子は、とりとめのないようで、読み手を深くふしぎな感覚に陥れていく気がした。 小説なのかフィクションなのか、その境目もまた曖昧で、読後、何故か不安で心が騒いだ。 登場人物が連発する「でもさ」に不快感。

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2022/03/12

過去と未来、記憶についての話。今見るためだけじゃなくて、思い出すためになにかを見ているという話が好きだった。そのことを意識してこの小説も書かれているように感じた。

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2022/03/04

第166回芥川賞候補作、島口大樹さんの作品は初読み。今時の若者といった感じの男子3名女子1名の4人が、映画を撮るために車で鳥取砂丘を目指すロードノベル。テーマは「記憶」で、横浜~鳥取までに交わされるすべての会話に意味が詰まっており、主人公の心理描写が詳細に描かれる。内容はメタフィ...

第166回芥川賞候補作、島口大樹さんの作品は初読み。今時の若者といった感じの男子3名女子1名の4人が、映画を撮るために車で鳥取砂丘を目指すロードノベル。テーマは「記憶」で、横浜~鳥取までに交わされるすべての会話に意味が詰まっており、主人公の心理描写が詳細に描かれる。内容はメタフィクション的なかんじで、哲学的で難解と思う人も多いと思う。ラスト20ページはかなりいい感じで、読後感はよかった。

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2022/02/17

旅をしているにもかかわらず、ずっと密室で対話しているような錯覚に陥る。情景が排除され、それぞれの不安定で内省的な言葉が行き交うからだろう。「なんとなくわかるよ。なんとなくわかるんだけどさ、よくわかんない。」不安定さを端的に表している。

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