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最果てのソルテ(2) の商品レビュー

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2022/01/20

2巻になっても変わらずに情報量が多い……。その背景にあるのは登場人物の多さだけでなく、世界観設定の緻密さも関係しているのだろうけど そんな複雑怪奇な世界の中でソルテだけはやっぱりはっきりした存在だね。旅の目的を明確に持ちそれに向かってまっすぐ進み続けている というか、ソルテは直...

2巻になっても変わらずに情報量が多い……。その背景にあるのは登場人物の多さだけでなく、世界観設定の緻密さも関係しているのだろうけど そんな複雑怪奇な世界の中でソルテだけはやっぱりはっきりした存在だね。旅の目的を明確に持ちそれに向かってまっすぐ進み続けている というか、ソルテは直情的に真っ直ぐ突き進むタイプだけど、生来の賢さも併せ持っている点は特徴的。ルイン隊の荷物持ちから水の霊宝を買う際も恐らくぼったくられている事を理解した上で即「買ったぁ!!」って返しているもんなぁ まあ、ぼったくりの度合いが激しい点を見抜けなかったのはまだ経験が浅いからなのだろうけど 遂に突入した魔界は予想以上のトンデモ空間でしたな…… 魔界とか言うくらいだからモンスターがうじゃうじゃ出現する危険地域かと思いきや、トラップ満載の不思議フィールドだったとは このような場所では流石に2周目のサレンも役に立つ部分は少ないようで。それでも螺旋回廊のように役立つシーン事態は存在するけども というか、4人それぞれが自分の得意分野を活かして探索を進めているように思えたね ブラックの知識は探索を下支えしてくれるし、フィロの力は物理的に4人を守るものに、サレンの経験は未知の現象に対する備えになる そしてソルテの勇気は踏み出せない足を前に進ませるものになっているね。それが正しいからって暗黒に向かって飛び出せるのは並大抵の勇気じゃない そういった中で明かされたフィロの過去が壮絶… 死にたがりだけど死ねないってどういう状態かと疑問だったけど、闘神の呪いに依る症状でしたか たった一回の不運で祖国から命を狙われたフィロ。本人は死を受け入れているのに呪いが死を許してくれない無限地獄 それでも、今のフィロが自分を受け入れてくれるお人好しに出会えたのは本当に良い巡り合わせだったと言えるのだろうね また、ブラックの過去も明かされたね サレンがループ設定なのだからこれ以上設定を盛り盛りにしないだろうと思っていたのだけど、ここに来て異世界転生とは…… 一人転生者が居るならば、それはブラックだけと限らない。つまり、異なる世界からやってきた者達がこの世界とは異なる知識に基づいて世界を観測した記録だって有るわけで 最後の最後に明かされた驚愕の推測。あれは何を意味するのだろう……?

Posted byブクログ