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野生動物の法獣医学 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/06/05

ワンヘルスに不可欠な法獣医学の最前線が野幌森林公園のすぐ側にあったのだなぁ。 アカアシヒレアシシギの球場への飛来は毎年野球界隈で盛り上がっているけれど、周辺で衝突しているそうなので対策をとってほしい

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2022/08/06

北海道の獣医学部に運び込まれた野生動物の死体を解剖、検査し死因を究明している著者によるケースレポート集。主に鳥類。著者の語りは饒舌で面白い。鳥の脂肪量から死因を推定していくことなどよくわかった。

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2022/06/10

野生動物の生死に、法的な保護?がこれだけ有るとは知らなかった。しかし、野生動物にとっての科捜研のような存在が確かに必要だよなぁと言われれば分かるが、問われないと意識すらしていなかった。その生々しい実例と解説は興味深い。世を騒がせるサイコパス的な愉快犯、そのおぞましくも危険な存在が...

野生動物の生死に、法的な保護?がこれだけ有るとは知らなかった。しかし、野生動物にとっての科捜研のような存在が確かに必要だよなぁと言われれば分かるが、問われないと意識すらしていなかった。その生々しい実例と解説は興味深い。世を騒がせるサイコパス的な愉快犯、そのおぞましくも危険な存在が摘発された話は聞いた記憶が無い。人への犯行に至らずとも、再犯に至る前に対処されるべきだと改めて感じる。予算や体制が大幅に不足している。

Posted byブクログ

2022/02/07

第1章 なぜ牛大学に野鳥が来る? 鶏の病気がコトの発端/寄生虫を運ぶ袋、野生動物/ワンヘルスと獣医学、そして野生動物医学/そして、不審死体もやって来た…… 第2章 どのような死があるのだろう? 自然現象としての死/人為的原因による死/だが、実際は…… 第3章 身近な鳥類の大量...

第1章 なぜ牛大学に野鳥が来る? 鶏の病気がコトの発端/寄生虫を運ぶ袋、野生動物/ワンヘルスと獣医学、そして野生動物医学/そして、不審死体もやって来た…… 第2章 どのような死があるのだろう? 自然現象としての死/人為的原因による死/だが、実際は…… 第3章 身近な鳥類の大量死はなぜ起こる? 宙に浮く〈塩辛・スルメ〉状死体/獣医病理学のスタンス/道内の野生動物死因解析は……/死体をもらっただけなのに……/まず、受け入れ、それから悩む/餌付けは動物にとってマイナス?/鉛散弾と紛らわしいBB弾/誤った正義感からの毒殺/血液も引力の影響を受ける/救命のため学ぶ毒/生き物の「大樹」で、いったん、整理/頭の失い方で、頭をひねる/珍しい野鳥搬入で雀躍/なりは小さくても、雄弁に語る、語らせる/まず、野鳥の体を測ろう/理不尽な仲間外れは否定/色彩を正しく記録する/森と隣接する建物は配慮が必要/網戸にもぶつかる/死体を目の前に鳥談義/鳥好き子供からの口頭試問/路上死体は交通事故死?/市のシンボルが庭先で散乱 第4章 人間活動が不運な死をもたらす 夜間照明は死の罠/人工的な色素が付着した……/餌じゃないの!?/魚を採る網に、魚を食べる鳥も採られる/人の都合で事案は起きない/しかし、何と言ってもやる気/鳥も釣られる延縄/重油塗れ鳥―油で死んだ? それとも死後付着?/死体流出と大量死の経緯を想像する/油汚染による個体への影響/海鳥の特異的な形態も仇に/より深刻な個体群への影響/さらには個体vs個体群問題に波及/風力発電の風車への衝突/天候異変は浄水場の罠に誘う/輸入家畜飼料に紛れる野鳥/関連事例の紹介と今後 第5章 哺乳類と爬虫類の剖検は命がけ 事案と場所の組み合わせ/路外でも交通事故死/死ぬまでの過程/体毛鑑定/シカ死体は何かとトリッキー/検査に適切な材料とは/シカの剖検では感染症に注意/キツネとタヌキの死体も感染リスクに要注意/感染防止面で心得るべきこと/ついには猫もやってきた/法獣医骨学の恐怖/可哀そうでも洗わないで!/過去からの叫び/猫と言えば鼠/家鼠と溺死/トガリネズミも体育館で遊ぶ?/クジラ類の死体までやってくる/知床のシャチ/蛇にもほんの少しの慈愛を 第6章 野生動物の法獣医学とは? 獣医学とは/既存知識の延長・目新しい組合せなので独習可能/愛護動物とは? 動愛法とは?/愛護動物を対象にした法獣医学の試み/その他飼育動物を対象にした試みと無脊椎動物医学/鳥獣保護管理法とは?/その他の野生動物を対象にした法規/では、野生動物を対象にした法獣医学は?/動物虐待阻止の実学シェルター医学と法獣医学/野生動物の法獣医学と医学(法医学)/野生動物の法獣医学と野生動物医学/シェルター医学の法獣医学との違い/狭義・広義の法獣医学

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2022/02/05

鳥類の大量死がウイルス性なのか、海鳥の死体は重油や環境悪化による人為的な要因なのか法獣医学者の著者が興味深い観点で書かれている。野生動物の寄生虫やその宿主になり媒体として他の動物ばかりでなく人的にも感染の恐ろしさもある。鹿や猪、狸などクルマに轢かれて路上での死体を見かけることがあ...

鳥類の大量死がウイルス性なのか、海鳥の死体は重油や環境悪化による人為的な要因なのか法獣医学者の著者が興味深い観点で書かれている。野生動物の寄生虫やその宿主になり媒体として他の動物ばかりでなく人的にも感染の恐ろしさもある。鹿や猪、狸などクルマに轢かれて路上での死体を見かけることがあるが、迂闊に触れてはいけない。(触れないけど)また、野生動物の保護と愛護動物に関する法律にも触れられている。専門的用語や法規など難しい事項もあったが、事例は分かりやすく書かれていた。

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