ルポ 路上生活 の商品レビュー
自分が何に惹かれてこの本を手に取ったのか。 それを問い直すところからはじめたい。 路上生活、つまりはホームレスへの関心は長いことある。坂口恭平の3万円モバイルハウスからはじまり、お金のこと、家のことを考えるときに、そもそも、それらは必要なのかを省みるときに、いつだってホームレス...
自分が何に惹かれてこの本を手に取ったのか。 それを問い直すところからはじめたい。 路上生活、つまりはホームレスへの関心は長いことある。坂口恭平の3万円モバイルハウスからはじまり、お金のこと、家のことを考えるときに、そもそも、それらは必要なのかを省みるときに、いつだってホームレスの存在があった。 不潔とは思わなかったが、その路上にいて、普通の人間生活ならざる、佇まいがいつだって僕の脳裏に焼き付いていた。 フィクションよりはノンフィクションに興味はある。ある現実を、ある偏見をもったひとりの人間が描き出す。それを見るのが面白い。観察する対象だけでなく、それを書く人もまた観察する対象になる。 内容のボリュームや筆致は思っていたほど鋭くはなかったが、日記調で書かれており、スピーディーに読むことができた。1時間ほどでもよめるだろう。 いつかみたキリスト教系の上野公園の炊き出しの風景を思い出す。あの景色のなかに、本で登場した人が僅かにでもいるかもしれない。 ホームレスは自由だ。 僕はまだそう思っている。 現実は制度や人の恩恵にあずかっているだろうが、それでも生きていける。そのエッジに住む人たちえの関心はまだ続いていくだろう。
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ホームレスは常に飢えに苦しんでると思ってました。 しかし実際は炊き出しや自治体のサービス等のセーフティーが充実しており、意外と生きていくには困らないようになっていて 自分の思ってるホームレス像とだいぶ違う印象を受けました。 普通に暮らしているとホームレスに対して可哀想とか感動ポ...
ホームレスは常に飢えに苦しんでると思ってました。 しかし実際は炊き出しや自治体のサービス等のセーフティーが充実しており、意外と生きていくには困らないようになっていて 自分の思ってるホームレス像とだいぶ違う印象を受けました。 普通に暮らしているとホームレスに対して可哀想とか感動ポルノとかそっちに繋げたくなりますが本書ではそんな部分は無く、ただただリアルなホームレスを感じれます。 最後の章にも少し出てきましたが、どこにいっても「情報弱者」は良い事無いので気をつけようと思いました。
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