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ウーバー戦記 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/05/22

ウーバーの事業モデルはスマホテクノロジーを基盤した、紛れもない破壊的イノベーションである。モビリティアズアサービスどれだけ人々の暮らしに利便性をもたらしたか、測り知れないものがある。この事業の創業者はその隠れた価値顕在化させた。同時に、その価値に対する人並み外れたエゴの為、最終的...

ウーバーの事業モデルはスマホテクノロジーを基盤した、紛れもない破壊的イノベーションである。モビリティアズアサービスどれだけ人々の暮らしに利便性をもたらしたか、測り知れないものがある。この事業の創業者はその隠れた価値顕在化させた。同時に、その価値に対する人並み外れたエゴの為、最終的に会社を追われる事になる。人生においては、その様にして平均回帰の原則働く。平均値を上げるのは最終的には本人の心。

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2022/09/23

理系ゴリラみたいな話、日本だと聞かない気がするけど、この違いがあれなんかな。これWeWorkやんとか思いながら読んでたら、最後に言及されてた。

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2022/09/05

だいぶんと時間がかかったけれど、最後まで読みたくなる内容だった。 トラビス・カラニックはUberを生み出したことと、それを世界に広げて自動運転や配送などのサービスの未来の姿を作るロードマップを示したことは、歴史に名を残すアントレプレナーだろう。 しかし会社経営にはモラルが必要であ...

だいぶんと時間がかかったけれど、最後まで読みたくなる内容だった。 トラビス・カラニックはUberを生み出したことと、それを世界に広げて自動運転や配送などのサービスの未来の姿を作るロードマップを示したことは、歴史に名を残すアントレプレナーだろう。 しかし会社経営にはモラルが必要であり、最後は人の信頼を失ってしまうと、取り返すことは不可能と心得ておかなければならない、教訓であろう。 ドラマ化された映像も見てみたい。

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2022/06/11

トラビス・カラニック=シリコンバレーのトランプ 既得権益の上にあぐらをかいてのほほ~んとしていたタクシー業界とこれを取り巻く利害関係者と闘い、「移動」にイノベーションを起こしたことは称賛すべきだと思う。しかし、その手法は唾棄すべきもので、シリコンバレーでは「結果がすべて」で「殺...

トラビス・カラニック=シリコンバレーのトランプ 既得権益の上にあぐらをかいてのほほ~んとしていたタクシー業界とこれを取り巻く利害関係者と闘い、「移動」にイノベーションを起こしたことは称賛すべきだと思う。しかし、その手法は唾棄すべきもので、シリコンバレーでは「結果がすべて」で「殺るか、殺られるか」がルール(『ハッスル・カルチャー』)になっていた(やや言い過ぎか?)ことを知り、シリコンバレー(含むベンチャーキャピタル)に幻滅した。 ウーバーのビジネスモデルがドライバーに対する会社の責任を最小化することで成り立っていること、「結果がすべて」でパワハラ、セクハラ不問(女性社員にドラッグを無理強いとか信じられん!)、結果のためなら法律違反もOK、顧客・競合・行政等々の情報はすべて吸い上げる・・・目を覆うばかりの所業。 CEOの座を追われてからも、復帰を目論んで動くあたり、「選挙は盗まれた」と言っているトランプそのまま。 著者はシリコンバレーの『ハッスル・カルチャー』は今も健在である、と言う。スタートアップの王国は第二のカラニックを生むのだろうか? 500頁強とボリュームがあるが、面白いのでどんどん読み進める。テレビドラマ化されたのも納得。 GEのイメルトがカラニック後継候補だったとか、カラニック騒動に乗じてウーバー株式を手に入れた孫正義とか、舞台裏の話も非常に興味深い。

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2022/05/05

今や世界中に浸透してきた配車サービスの元祖であるUberが、既存勢力とどのような戦いを繰り広げ、社内でどのような意思決定をして、どのような社内政治があったのか、生々しく取材した一冊。まるでフィクションのような臨場感で、500ページ近くあるが、一気に読み進めた。 カラニックの尖っ...

今や世界中に浸透してきた配車サービスの元祖であるUberが、既存勢力とどのような戦いを繰り広げ、社内でどのような意思決定をして、どのような社内政治があったのか、生々しく取材した一冊。まるでフィクションのような臨場感で、500ページ近くあるが、一気に読み進めた。 カラニックの尖った個性による、Uberの急激な成長と、信じられないようなスキャンダルの嵐。 街中に走るウーバーイーツの配達員を統率する頂点で、一部の人によるこのような争いが繰り広げられていると思うと、世界が二分されている事を感じた。 米国の有名な財界人、スタートアップ業界の中心人物、孫正義さんなどがUberとどのように関わってきたのかも、生々しく描いてある部分も興味深かった。 全てのスタートアップがUberと同じとは思わないが、スタートアップ業界の文化を理解するためには貴重な一冊。

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2022/04/23

本書によると「ウーバーはデジタルテクノロジーで既存の業界の秩序やビジネスモデルを破壊する「ディスラプター(破壊的企業)」の典型だといわれている。」とありますが、本書を読み進めているとウーバーの創業者であるトラビス・カラニックはディスラプターを体現した人物であることが数多くのエピソ...

本書によると「ウーバーはデジタルテクノロジーで既存の業界の秩序やビジネスモデルを破壊する「ディスラプター(破壊的企業)」の典型だといわれている。」とありますが、本書を読み進めているとウーバーの創業者であるトラビス・カラニックはディスラプターを体現した人物であることが数多くのエピソードから伺えます。成長著しい企業が好戦的なのは当然ですが、シリコンバレーのユニコーン企業と聞いて白人男性中心のセクハラ上等なマッチョな企業カルチャーとは縁遠いと思っていましたが、ウーバーは日本で言えば「イケイケどんどんな!企業」だったんですね。百聞は一読にしかずです。日本でウーバーというと新型コロナ以降の街中で自転車こいで一生懸命働いているドライバーに目が行きがちですが、本書はそのシステムを運営する側(資本家側)の物語です。企業活動というものはあつかう物・コンテンツが変わってもその営みをするのは人間だから本質的には昔も今も変わらないと思いました。カラニック時代のウーバーのバリューには惹かれものがあります。私が気に入ったのは、中でも「いつも押しまくれ」「超気合いを入れろ」の二つですね!

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2022/04/21

540頁もの長編だが、途中で退屈することはない。それは、ウーバーという会社、そして、トラビス・カラニックという稀有な創業者のしでかす出来事が息をもつかせぬ勢いで次々と起きるからだろう。その意味で、良くも悪くもカラニックという個性が輝いている。 配車サービスとしてのウーバーの歴史を...

540頁もの長編だが、途中で退屈することはない。それは、ウーバーという会社、そして、トラビス・カラニックという稀有な創業者のしでかす出来事が息をもつかせぬ勢いで次々と起きるからだろう。その意味で、良くも悪くもカラニックという個性が輝いている。 配車サービスとしてのウーバーの歴史を知ることもできるし、アメリカ西海岸のIT系ユニコーンの勢いや体質を知ることもできる。それにしても、最近日本であった「生娘をシャブ漬けにする」という物議をかもした発言を聞いて、ウーバーの経営陣と変わらないなと思った。そこにはセクハラ・パワハラを含め、白人男性優位の世界観が幅を利かせている。 本書の最後、ウーバーの支配権を巡ってカラニックとベンチャーキャピタルが壮絶な争いをしているときに、孫正義が出てきたのは面白かった。そして、ウーバーのような資金を大量に消費するタイプのスタートアップとしてウィー・ワークもまた失敗し、ソフトバンク・ビジョンファンドに損失を与えたことが書かれていて、中々示唆に富んでいる。

Posted byブクログ