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知への恐れ の商品レビュー

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2022/07/30

さすがに分析哲学の重鎮なだけあって、構築主義を支えうるテーゼを取り出したり、それから帰結する事柄を整理したりといった作業は非常に洗練されていて、しょうもない構築主義の二番煎じみたいなことを言ってくるやつに対する、いわば闇の魔術の防衛術を磨いておくためにはこれ1冊で十分といったぐあ...

さすがに分析哲学の重鎮なだけあって、構築主義を支えうるテーゼを取り出したり、それから帰結する事柄を整理したりといった作業は非常に洗練されていて、しょうもない構築主義の二番煎じみたいなことを言ってくるやつに対する、いわば闇の魔術の防衛術を磨いておくためにはこれ1冊で十分といったぐあい。まあグッドマンやローティ、それからあんまり触れてはないけどハッキングとかについて、彼の評価が当てになるかというとどうなんだろうね、という感じではあるから、そっちはちゃんと自分で読んでみないといかん、という留保がつけられれば勉強になるとは思う。 ガブリエルの解説はファンだけ読んどきゃいいです。

Posted byブクログ

2022/06/14

ポストモダンの相対主義・構築主義に対し論理的矛盾や誤謬 を解き、マルクス・ガブリエルに「新実在論の幕開け」と 言わしめた歴史的と言ってもいい著作。相対主義・構築主義 に対し、言わば解毒作用とでもいうような働きをなそうと いう著作ではあるが、読んだ印象としてはあくまでも解毒薬 では...

ポストモダンの相対主義・構築主義に対し論理的矛盾や誤謬 を解き、マルクス・ガブリエルに「新実在論の幕開け」と 言わしめた歴史的と言ってもいい著作。相対主義・構築主義 に対し、言わば解毒作用とでもいうような働きをなそうと いう著作ではあるが、読んだ印象としてはあくまでも解毒薬 ではなく処方箋といった感じ。これをもとに銘々各自で考え ねばならない、そういう本なのではないか、そう思った。 決して難しくはないが、余計なものを削ぎ落とした感の強い 内容は熟読を要すかと。

Posted byブクログ