空から見える、あの子の心 の商品レビュー
6年生になって友だちとうまくなじめなくなったエイプリルは、校庭の「友だちベンチ」係に手を上げた。そうすれば、食堂でランチを食べなくてもすむから。インドから転校してきた4年生の女の子ビーナと仲よくなるうち、校庭でひとり寝そべったり、足をひきずってぐるぐると線を描いたりする男の子ジョ...
6年生になって友だちとうまくなじめなくなったエイプリルは、校庭の「友だちベンチ」係に手を上げた。そうすれば、食堂でランチを食べなくてもすむから。インドから転校してきた4年生の女の子ビーナと仲よくなるうち、校庭でひとり寝そべったり、足をひきずってぐるぐると線を描いたりする男の子ジョーイ・バードの存在を知った。あるとき、たまたま屋上から校庭を見おろすと、ジョーイが校庭に巨大な絵を描いていることに気がついた。ジョーイには、まるで鳥(バード)のように空から自分を見る能力が備わっているようだった……。 自閉症スペクトラムと思われる男の子との交流。「わけのわからないことやってる」と笑う子が多いなかでエイプリルと、インドからの転校生ビーナが、ジョーイの特異な才能に気づいたところから、物語が動きだす。 波乱もありつつ、とんとんとうまく行きすぎかなとも思ったのだけど、作者あとがきで実在のモデルがいると知って、へええとなった。何年後かのことも描かれているのがいいですね。
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特性のある子の悲しみと、秘められた芸術性が開花する様子が記されています。その子と関わる女の子の視点を通して、周りにおこった変化や女の子自身の成長も描かれます。 翻訳ということで、文体にぎこちなさもありますが、それも味と思えれば… さまざまな特性のある子どもに対する、温かい視点をも...
特性のある子の悲しみと、秘められた芸術性が開花する様子が記されています。その子と関わる女の子の視点を通して、周りにおこった変化や女の子自身の成長も描かれます。 翻訳ということで、文体にぎこちなさもありますが、それも味と思えれば… さまざまな特性のある子どもに対する、温かい視点をもつ重要性を教えてくれる本です。
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いいんだよ。誰が校庭に寝そべっていても。 誰よりも秀でた能力がなくっても。 大人が分かりやすく危うくて本当に怖いな。 人の話を聞かないタイプの大人たちが揃ってる。 大人は分かってくれない。分かってくれるのは普段目立たない所にいる縁の下の力持ちだけ。 よくあるタイプと言えばよくある...
いいんだよ。誰が校庭に寝そべっていても。 誰よりも秀でた能力がなくっても。 大人が分かりやすく危うくて本当に怖いな。 人の話を聞かないタイプの大人たちが揃ってる。 大人は分かってくれない。分かってくれるのは普段目立たない所にいる縁の下の力持ちだけ。 よくあるタイプと言えばよくあるタイプ。
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