ソフトウェア・カンパニーの秘密 の商品レビュー
GAFAM以外も世界でどのような技術が使われているのか広く浅く知れる内容だった。知識教養として読むのに良い本。
Posted by
Google、Microsoft、Facebookのプロダクトマネージャーの3人が、最新のITビジネスについて著した本。 知ってることもいくつかあったけど、やっぱりこのレベルの人たちが書いた本ということもあって、どれも高い視点から書かれており、面白かった。 原著の書名は「SWIP...
Google、Microsoft、Facebookのプロダクトマネージャーの3人が、最新のITビジネスについて著した本。 知ってることもいくつかあったけど、やっぱりこのレベルの人たちが書いた本ということもあって、どれも高い視点から書かれており、面白かった。 原著の書名は「SWIPE TO UNLOCK」だそうだけど、このタイトルのままだと意味分からなさ過ぎて読まなかっただろうなと思う(日本語訳すると「スワインして解除」ってことだと思う)。 なお、この本にはいたるところに数字の注釈があるのだけど、どこにもそれについての説明がな、いったいこの数字はなんなんだと思ったら、紙面をスリムにするためにウェブサイトに掲載しているとのこと(https://swipetounlock.com/notes/3.4.0/)。確かに、これだけの量があると10ページ以上使いそうだし、このほうがいいと言えばいいのかも(ただ、どうせならURLだけじゃなく、ページ名も記載しておいたほしかったとは思う。いくつかはリンク切れになってた)。 ワシントンポストの見出しは2種類以上ある場合があるらしい。いわゆる、A/Bテストで、どちらのほうが読まれやすいか判断するそう。これって、Googleのbot用の対策とかしてるんだろうか。Googleのbotが読んだときと、Googleの検索でヒットしてアクセスした時と違う見出しになるということもあるような気がするのだけど。 なお、iPhoneのデフォルトの検索エンジンをGoogleにしてもらうために、GoogleはAppleに推定120億ドル支払っているとのこと。もし、そんなことしてなかったらAppleはiPhoneのデフォルト検索エンジンをどこにしてたのだろう。自分で作ろうとしたんだろうか。 後、「ロビンフッド」という手数料無料の株取引アプリの利益の出し方についての話が面白かった。有料会員制以外に、ユーザーが使っていないお金から利息を得ているのだとか。ただ、日本では金利が低すぎるからできないだろうなとは思った。 驚いたのが、ウォール街のトレーダーが、シカゴとニューヨークの間に、ほぼ直線に近い光ファイバーケーブルを敷いて、それまでより高速に取引できるようにしたという話。これによって従来より3ms速くなったそう。トレーダーにとって、スピードが何より大事というのがよく分かる話だ。 ところで、翻訳本独特なのかもしれないけど、「不成功に終わる」という言葉にちょっと違和感を覚えた。意味は分かるのだけど、「失敗に終わる」とは違うということなのだろうか。 後、たまに日本ではあまり有名ではない会社名(しかも普通名詞のような名前)をそのまま書いてあることがあって、いったい何の話かよく分からないこともあった。例えば、6章の中の見出しに「ターゲットはどのように、父親より先に10代の娘が妊娠したことを知ったのか」とあるのだけど、ターゲットって何? クーポンを送ったとあるけど、それなら娘のほうがターゲットなんじゃないの? と思ったら、アメリカの小売業者らしい。 それと、サポートページとして[https://swipetounlock.com/]と[https://www.socym.co.jp/1337]が記載されてるのだけど、日本語用のサポートページと思われる後者は、404(ページが見つからない)になるという。本書自体のページは[https://www.socym.co.jp/book/1343-9]だけど、サポートページという感じでもないし、いったいどこにあるんだ。
Posted by
- 1