テイラー の商品レビュー
臨床心理士である著者が書いた小説。児童書というカタチをとっているが込められたメッセージは社会の中で生きる大人達にあてられている気がしました。 スッキリした読後感というよりは考えさせられるストーリです。
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みんな不完全。完全に見える人の方が困っているのかもしれない。 テイラーは旅に出て、いろんな価値観に触れて成長していくけれど、知らない世界を知ろうと旅をするかどうかを選択するのはやっぱり自分自身。 知っている人は人にやさしくできるし、人にやさしくできる人は人にやさしくしてもらえる。 優しさが弱さに見えたなら、これも想像力を広げること。 自分の弱さを攻撃されたら、弱さは悪いとか良いとかいう性質ではないから、弱いまま持っていて、そのままいればいい。 知らない世界を知ろうとするのは怖いけれど、知らない世界の方に希望を見出して、 僕たちは誰にも好かれなくていいし、嫌われなくていい。 誰かのために生きてしまったら、いつかは誰かのせいにしてしまう。
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