もういちど、あなたと食べたい の商品レビュー
もう少し食べ物の話しかと思ったが、それは控えめ。昭和の俳優や著名人との思い出とその昭和な時代背景と著者の心情がしっとりと書かれています。 松田優作は普段も松田優作で、和田勉のダジャレにはやはりみんな辟易していたのかとか。 須賀敦子は好きな作家だけに、エピソードが読めるだけで貴重。...
もう少し食べ物の話しかと思ったが、それは控えめ。昭和の俳優や著名人との思い出とその昭和な時代背景と著者の心情がしっとりと書かれています。 松田優作は普段も松田優作で、和田勉のダジャレにはやはりみんな辟易していたのかとか。 須賀敦子は好きな作家だけに、エピソードが読めるだけで貴重。 1篇も短く読みやすい。脚本家という職業の苦悩もじわりと味わえます。
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映画(ドラマ)と食べ物、どっちも好物。食べ物の話より、映画人とのエピソードが面白かった。特に松田優作と森田義光。
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思いがけず、自分にとって大切な一冊になった本。綴られている言葉一つ一つが、豪快で繊細な歴戦の女優や演出家、作家の生き様と一緒に、今の自分を励ましてくれる。 ずっとそばに置いておきたい。
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このタイトルがいい。 私も今は亡き両親やお世話しなった人となにが食べたいかなとしみじみ考えてしまった。 叶わぬ夢だからこそ、真剣に考える。 おうちごはん(向田邦子)だったり、オカチン(蕎麦がきおやつ、加藤治子)だったり、グローブみたいな手の松田優作とは握り寿司。 食べたい相手は私も好きな人ばかりだった。 他に樹木希林や佐野洋子、久世光彦、吃音で背の低い野上龍雄、下北の小笹ずしの先代店主の岡田周三氏のエピソードも印象深い。 脚本家である著者は母を亡くしてからは天涯孤独の身らしいけど、いい出逢いがあって本人曰く人見知りなのに、なぜか 人を惹き付ける魅力がある人なのだろう。 でなきゃ、こんな天才たちに好かれるはずないもの。
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テレビにも芝居にもそれほど縁のない生活をおくってきたけど、それでもCMだのなんだので、こういう方々を見てきたり触れてきたりしたのだなあと。 小笹寿司がしょっちゅう出てきて、懐かしくなる。今は名店だけど、当時はちょっと頑張って親に連れられて行ったお祝いの店だった。彼女に比べればまだまだ平穏な家庭だったのだなあ。
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脚本家の筒井ともみ氏が、今は亡き映画人、表現者たちとの思い出を一緒に食べた(または食べたかった)ものにのせて綴る。 松田優作、向田邦子、須賀敦子…コンプライアンスもハラスメントも無用で悪しき時代のように語られる昭和時代の人々の、しかしいかに破天荒な鮮烈な生きざまよ。 芸能人に混じ...
脚本家の筒井ともみ氏が、今は亡き映画人、表現者たちとの思い出を一緒に食べた(または食べたかった)ものにのせて綴る。 松田優作、向田邦子、須賀敦子…コンプライアンスもハラスメントも無用で悪しき時代のように語られる昭和時代の人々の、しかしいかに破天荒な鮮烈な生きざまよ。 芸能人に混じって、著者が通った下北沢「小笹寿し」のオヤジさんのエピソードが、とても無骨で温かく感慨深い。
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