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秘闘 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2023/07/28

今更ながらコロナに対する政策決定の経過を振り返るこの本を読んだ。 感染症対策の専門家でない人物が、コロナ対策の責任者を担い、保身に走り、責任を取らない。日本の悪いところを集めたような、人災であった事がわかる。 反省しないこの国の官僚や政治家がのさばっている限り、次のパンデミックで...

今更ながらコロナに対する政策決定の経過を振り返るこの本を読んだ。 感染症対策の専門家でない人物が、コロナ対策の責任者を担い、保身に走り、責任を取らない。日本の悪いところを集めたような、人災であった事がわかる。 反省しないこの国の官僚や政治家がのさばっている限り、次のパンデミックでも悲劇が繰り返されるであろう事を思うと頭痛がする。

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2022/09/22

コロナの2019年末から2021年末までの政府の対策舞台裏を赤裸々に語る。田村厚生労働大臣が意外と頑張っておられた事、感染研究所の尾身氐などの政治的にばかり配慮した保身の醜さなどいろいろと興味深かった。 コロナウイルス底知れない能力にもゾッとした。

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2022/06/27

 日本にコロナが登場してから、大流行との関係で大問題になった東京オリンピック開催くらいまでの期間のレポート。著者のPCR検査を巡る主張はよく知られているが、厚労省と専門家会議は、早期発見・早期治療を早い段階で放棄したという。その根本要因は、甘いリスク評価。日本社会では、何かにチャ...

 日本にコロナが登場してから、大流行との関係で大問題になった東京オリンピック開催くらいまでの期間のレポート。著者のPCR検査を巡る主張はよく知られているが、厚労省と専門家会議は、早期発見・早期治療を早い段階で放棄したという。その根本要因は、甘いリスク評価。日本社会では、何かにチャレンジして失敗するよりも、何もやらないで失敗ケースの方が圧倒的に復活できる可能性が高い、という。  批判的に読む向きもあると思われるが、日本社会のリスク管理の問題に、一石を投じる貴重なレポートと思う。

Posted byブクログ

2022/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

P15 兵器は大好きなのに、保健所は減らす。国民の命という点では矛盾。 P23 北里の内務省からの留学は、文部省との関係がアレだったからなような。 P27 日本でもスペイン風邪があったかと。内務省の本が復刻されていたかと。 P36 公表データの読み方は、こう読むのかと感心しました。表ざたになる過程。 P58 暴露 細菌やウイルスにさらされる意味。はじめて知った。 P74 「厚労省マター」とか、大臣にも会わないくせに、政治には詳しい田代氏。 P119 大谷義夫氏。よく観ました。なんで開業医?と思っていたけど、医学博士でした。 P131 文春から個人情報がダダ漏れという恐怖。フリーがアクセスできるって……。 P132 P18で介抱してくれた人は伏線だった。 P177 体育館の医療施設への転用。冷暖房設備やトイレとか、避難所にもなるのだから、そういう設備にして欲しい。 P188 献血の検査はプール式から個別検査になったのですけど。 P192 尾身氏が臨床をほとんどやったことがない。wikiだと、そこそこありそうですけど。 P230 「アクリル板」これ、なんちゃって感染症対策と思ってます。 P245 ADE ワクチンの説明書(Web含む)に記述ありましたっけ? P262 日本モデルが簡潔に書いてありました。 P299 「尾身の乱」のその立場。非公式というか私的ってこと? P366 欧州では老人切り捨てで医療崩壊を回避。なので、死者多数。 多少裏側は書いてありますが、衝撃を受けるような記述はADEくらい? 提言自体はオーソドックスに、検査で拾って、隔離しろということかと。マスク等で対策して、とにかく経済をまわせな人とは対立していたかも。 個人的には、自称専門家が好き勝手言っている状態で、みんな信用できませんでした。「日本版CDCをつくれ」も、米国の惨敗のためか、消えましたよね?

Posted byブクログ

2022/05/20

 いつも聞いているpodcastの番組に著者の岡田晴恵さんがゲスト出演していて、本書も話題として取り上げられていました。  本書は、その岡田さん自身が著したものなので、本人のみが知る真実もあれば、少々バイアスのかかった表現も含まれていることでしょう。  読み終わっての感想ですが、...

 いつも聞いているpodcastの番組に著者の岡田晴恵さんがゲスト出演していて、本書も話題として取り上げられていました。  本書は、その岡田さん自身が著したものなので、本人のみが知る真実もあれば、少々バイアスのかかった表現も含まれていることでしょう。  読み終わっての感想ですが、紹介されている数々のエピソードの低次元さに言葉もありませんでした。どうにも気持ちがスッキリしない本ですね。

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2022/03/21

著者をテレビで初めて拝見したのは、やはり2020年1月ごろのモーニングショーだったろうか。それからは頻繁にテレビでコロナ対策に警鐘を鳴らす姿を見かけるようになる。テレビ番組での著者の主張は明確であった。PCR検査を広く実施して無症状者を含めた感染者を特定、これを隔離して感染拡大を...

著者をテレビで初めて拝見したのは、やはり2020年1月ごろのモーニングショーだったろうか。それからは頻繁にテレビでコロナ対策に警鐘を鳴らす姿を見かけるようになる。テレビ番組での著者の主張は明確であった。PCR検査を広く実施して無症状者を含めた感染者を特定、これを隔離して感染拡大を防ぐということだ。ところが、厚労省と専門会議はPCR検査の対象者を厳しく制限し、その結果感染対策は遅々として進まず、それどころか政府は感染対策に逆行する経済施策を強行する始末。必然的に著者は政府、厚労省、専門会議を批判する形となり、それに伴って「PCR検査の拡大は医療崩壊をもたらす」とか「コロナへの恐怖感を煽るな」などの批判、不正論文疑惑や容姿の揶揄など様々な攻撃を受けた。本書では、武漢での重症肺炎患者発生を伝える感染研元上司田代眞人氏からのメッセージに始まり、田村元厚労相との緊迫したやりとりや、専門家会議(次いで分科会)の岡部信彦氏、尾身茂氏への評価などかなり突っ込んだ記述もあり驚かされる。著者が強調するのは、感染症対策は「サイエンス」に基づくものでなければならないという当然の信念である。これを実現するための「国民の目からは見えない<秘められた闘い>」こそが本書のタイトル『秘闘』にほかならない。その当否については、別途当事者の見解とも照合する必要があるだろう。しかし、「PCR検査の拡大は医療崩壊をもたらす」との批判については、現時点であえて私見を述べておきたい。PCR検査の極端な制限は、新型コロナウイルス感染の実態把握を困難にし、実態に応じた医療体制の整備・拡充を遅らせた。むしろ当初の段階では、PCR検査をなるべく広く実施し、症状に応じた医療体制を整備して「道筋」を示せば国民は整然と従ったはずである。ところが、この「道筋」を示すことなく多くの感染者を検査から締め出したために、更に感染を拡大させて現場の混乱を招き医療崩壊に至った。失われずに済んだ命が失われ、苦しまずに済んだ人々が後遺症に苦しんでいることを、当局者はもっと自覚すべきだろう。

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2022/02/12

「コロナの女王」こと岡田晴恵さんが、2020年~2021年にかけて行われた日本のコロナ対策の舞台裏を描いた告白手記。中国武漢で新型コロナが発生するところからスタートして、東京オリンピック開催くらいまでの期間の日本政府、厚労省、分科会などのメンバーとの生々しいやり取りが描かれており...

「コロナの女王」こと岡田晴恵さんが、2020年~2021年にかけて行われた日本のコロナ対策の舞台裏を描いた告白手記。中国武漢で新型コロナが発生するところからスタートして、東京オリンピック開催くらいまでの期間の日本政府、厚労省、分科会などのメンバーとの生々しいやり取りが描かれており、かなりボリュームがあり(384P)、一冊のノンフィクション小説としても読める作品。ここまで書いちゃっていいの?といった内容もあり、日本の行った新型コロナ対策の是非を考える上で貴重な資料となると思う。

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2022/02/03

国立感染症研究所の元研究員で現在感染症の専門家のコメンテーターとしてコロナ報道でお馴染み岡田晴恵さん目線から見た日本の新型コロナ対策! 時系列に沿ってコロナ禍の流れとコロナに対する日本の対応が描かれているメディアによく出られている方が筆者なので読みやすくてわかりやすい。今までの...

国立感染症研究所の元研究員で現在感染症の専門家のコメンテーターとしてコロナ報道でお馴染み岡田晴恵さん目線から見た日本の新型コロナ対策! 時系列に沿ってコロナ禍の流れとコロナに対する日本の対応が描かれているメディアによく出られている方が筆者なので読みやすくてわかりやすい。今までのコロナ禍を振り返ることでこれからどうするべきか考えるきっかけになる本

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2022/01/31

時系列に沿って新型コロナウイルス対策の話が、詳しく書かれていて、自分も記憶を辿りながら、興味深く読むことができました。「新型コロナ7つの謎」と本書は、日本のコロナ対策を知る上で、必読だと思いました。

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2022/01/30

 著者はコロナの女王と言われ、新型 コロナ感染拡大の極初期からテレビに出ずっぱりで解説していた、国立感染症研究所の元研究員で、現白鵬大教授。感染免疫学、公衆衛生学の専門家。    サイエンスに基づいた専門家としての発言は全くぶれず、それが研究者としての自らの「使命」に基づくもので...

 著者はコロナの女王と言われ、新型 コロナ感染拡大の極初期からテレビに出ずっぱりで解説していた、国立感染症研究所の元研究員で、現白鵬大教授。感染免疫学、公衆衛生学の専門家。    サイエンスに基づいた専門家としての発言は全くぶれず、それが研究者としての自らの「使命」に基づくものであったことがわかる。研究者、科学者とは、こうあるべきということを貫いていく強さに感動する。  一方、分科会の尾身氏や岡部氏を、公よりも私を優先したと断罪する。政権に取り入って、重要な、権威であることの魅力に取り憑かれたのだろう。そもそも最初から間違っていたと指弾する。「最初に新感染症としなかった」判断が、この2年間のコロナとの戦いに敗北し続けた要因であると指摘する。  そもそも尾身氏も岡部氏も呼吸器系感染症の専門家ではないのに、なぜ国民の命を預かるような要職に就いたのか、就けたのか、その経緯はこの著書ではわからない。しかし、著者は専門家のふりをした科学者の、サイエンスに基づかない発言や政策に、自らの身を削りながら、対峙していくのであった。まさに「秘闘」だった。

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