呪いの都 平安京 の商品レビュー
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平安中期、藤原道長を評して実資は言う『相府、 一生の間、此くの如きの事を断絶すべからず。』 権力争いでのトップは他の貴族から呪詛を受ける 標的から一生遁れられない・・・日本一呪われる 著者は陰陽寮の暦方を重視した書き方をしてない 呪術払いこそ安倍晴明に代表される官人陰陽師の なす業務と言わんばかり(法師陰陽師は詳しい) 平安時代、貴族や市井の民は日常生活において誦 (じゅ)を和歌・漢語・属星の名号などを唱える 藤原師輔は安倍晴明を近づけて陰陽道に基づいた 生活を行い、子孫の為に『遺戒』を纏めて後世に 遺した
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王朝時代の平安中期。藤原道長は大変だった。権力争いの貴族らから呪術を始終かけられる。呪術払いするのが安倍晴明が知られる官人陰陽師で、呪いをかけるのは存在を認められていない法師陰陽師。貴族だけでなく市井のものも和歌や漢語など唱えるだけの払いや呪いをしていた。この時代、暴力を嫌ったこ...
王朝時代の平安中期。藤原道長は大変だった。権力争いの貴族らから呪術を始終かけられる。呪術払いするのが安倍晴明が知られる官人陰陽師で、呪いをかけるのは存在を認められていない法師陰陽師。貴族だけでなく市井のものも和歌や漢語など唱えるだけの払いや呪いをしていた。この時代、暴力を嫌ったことから呪いが横行していたようだ。暗い世の中だが、現代もSNSで呪いは拡散されている。 話は変わるが、併読している「薄紅天女」「サイレントウィッチ」がどちらも呪いを扱っていて、またまた偶然とはいえ関連話題の本を読んでいた。よくある偶然だが面白い、
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