“深読み"の技法 の商品レビュー
どんな文章でも基本的な語彙やバックグランドを理解することが大切であることを再確認しました。また日本語の文においても「述語を中心に文の構造を理解する」所が大切なのは、英語も含めた言語の何かしらの共通性を感じました。
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【星:4.0】 非常にグイグイと読み進められる本であった。 著者が有名予備校講師ということもあるのだろうが、話が非常に分かりやすく、かつ興味を掻き立ててくれるような語り口であった。 ただ、本書はタイトルからすると「本を深く読むための技術」について書かれていると考えるのが普通だと...
【星:4.0】 非常にグイグイと読み進められる本であった。 著者が有名予備校講師ということもあるのだろうが、話が非常に分かりやすく、かつ興味を掻き立ててくれるような語り口であった。 ただ、本書はタイトルからすると「本を深く読むための技術」について書かれていると考えるのが普通だと思うのだが、ちょっと話がそれているように感じる。 本は2部構成で、第1部は「読むための方法」ということで、まあタイトルどおりの内容かと思う。 ただ第2部は「読むことの意味」で、内容としては著者が詳しいと思われる哲学分野の解説みたいなもので、なるほど哲学への興味を掻き立てられるところはあるのだが、どうも「深読みの技法に」結びつかない。 話が面白いから良かったのだが、「で、何の本だっけ?」感が読後に残る。
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本を深く読むためには、語彙や知識を蓄えておくことが重要であることが分かった。 哲学的思考や理論の紹介はとても興味深く勉強になり、このような知識を持った上で本を読むのと、そうで無いのでは解像度が全く違うなと感じた。 少し内容が難しかったが、本を沢山読んで勉強したくなった。また自分...
本を深く読むためには、語彙や知識を蓄えておくことが重要であることが分かった。 哲学的思考や理論の紹介はとても興味深く勉強になり、このような知識を持った上で本を読むのと、そうで無いのでは解像度が全く違うなと感じた。 少し内容が難しかったが、本を沢山読んで勉強したくなった。また自分が成長したなと思ったときに読み返してみたい。
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高校生から大人向け。国語に苦手意識を持っている子どもも、少し読むことが楽しくなるだろう。様々な文章を読む手順が、参考書としてでなく、楽しい読み物としてまとめられている。地の文は読みやすいが、課題文の難易度に開きがあるので、文を読むことが苦手な子どもにとって、一部の章は読みづらいか...
高校生から大人向け。国語に苦手意識を持っている子どもも、少し読むことが楽しくなるだろう。様々な文章を読む手順が、参考書としてでなく、楽しい読み物としてまとめられている。地の文は読みやすいが、課題文の難易度に開きがあるので、文を読むことが苦手な子どもにとって、一部の章は読みづらいかもしれない。 関東大震災当時の様子を書いた文を集めた第1部4は良い学びになった。デマにより惨事が起こったのは知識として知っていたが、当時の空気を伝える文を読むと生々しさが迫ってくる。
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深読みしすぎたみたいな感じで、必要以上に読み込んでしまったではなく、深く読むことで、読者としての思考を深めていく。これは、作者すら越えてその事について深く理解することができる可能性がある。理論など中々難解な部分もあったが、文学理論を全く知らなかったので刺激になった
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ちょっと予想してた内容とは違った。どういうターゲットに向けたものなのかなあ、このくらいのレベルの内容を読める人はすでに著者が言うところの深読み力はあるのでは? 外国語の文章を読む内容では全く同意。私たちはそれぞれの言語で世界を認識している。
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図書館で借りました。不勉強な自分にはまだ難しい部分もありました。ただし文章の書き方は柔らかく読みやすいように書いてくださっているので、もっと経験を積んだらまた読みたい一冊。 詩や俳句の読解の話が面白かったです。とくに 難解な詩は「なんでここでこの言葉が結び付くんだろう…」と学生時...
図書館で借りました。不勉強な自分にはまだ難しい部分もありました。ただし文章の書き方は柔らかく読みやすいように書いてくださっているので、もっと経験を積んだらまた読みたい一冊。 詩や俳句の読解の話が面白かったです。とくに 難解な詩は「なんでここでこの言葉が結び付くんだろう…」と学生時代からたびたび感じていたコンテンツなので、言葉で描かれる風景だけでなく音にも着目してエネルギーを感じとるという読み方は今後使えそう。
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まさに世界と自分に近づくための本。 前半はわたしには少々とっつきにくい部分もあったが、後半からは今まで行っていた読むという行為が、いかに表面的なものであったかということを思い知らされているようで夢中で読んだ。 いままでこの手の本は何冊か読んだことがあるが、ここまで深く読むための技...
まさに世界と自分に近づくための本。 前半はわたしには少々とっつきにくい部分もあったが、後半からは今まで行っていた読むという行為が、いかに表面的なものであったかということを思い知らされているようで夢中で読んだ。 いままでこの手の本は何冊か読んだことがあるが、ここまで深く読むための技法について、著者の豊富な知識を引用しながら説明してくれるものには出会ったことがなかったのでこの本に出会えたことに感動すら覚えた。 特に後半からの文学理論を知る意味の章は必見。
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本をきちんと読む、ということは意外と難しい。”ノウハウ”みたいなものは誰も教えてくれないからだ。フィクションでもノンフィクションでも評論でも実用書でも、自分がちゃんと”読めている”のか気になったことはないだろうか?! そんな人にまずガイドとして勧められる。 小説などは、ストーリー...
本をきちんと読む、ということは意外と難しい。”ノウハウ”みたいなものは誰も教えてくれないからだ。フィクションでもノンフィクションでも評論でも実用書でも、自分がちゃんと”読めている”のか気になったことはないだろうか?! そんな人にまずガイドとして勧められる。 小説などは、ストーリーを追うだけではないようなものは特に、本当にわかっているんだろうか、と思うことがないだろうか?! そういう人にはさらに、小説をもっと面白く読むために役立つ文学理論のわかりやすい紹介も後半についている。 本をもっと楽しみたい、という人はまず手に取ってみて!
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語彙や文章理解だけではなく、分かったつもりの物語をどのように読むかまで書いてあり、たいへん面白い一冊です。 かなり難解な文章についても書いてあるのですが、語りかけてくる感じなのでとてもわかりやすい。 難しいと思える文でも、このように読めば良いというアプローチ方法が書いてあり、一...
語彙や文章理解だけではなく、分かったつもりの物語をどのように読むかまで書いてあり、たいへん面白い一冊です。 かなり難解な文章についても書いてあるのですが、語りかけてくる感じなのでとてもわかりやすい。 難しいと思える文でも、このように読めば良いというアプローチ方法が書いてあり、一味違った深い読書体験に誘います。 語彙ひとつとっても、辞書的な意味のみならず、現時点でその言葉がどのように遣われているのか、多角的に眺めることができ、言葉を読むって一筋縄ではないなと感じました。 教材研究でも心に留めておきたい方法が書いてあり、読みをさらに深めさせてくれそうな一冊です。
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