家庭裁判所における遺産分割・遺留分の実務 第4版 の商品レビュー

片岡武(著者),管野眞一(著者)

2022/03/27

うっかり通読してしまった、相続実務の辞書的な本。論点の網羅度や手続の解説の充実度など優れており、さすが裁判官さまがお書きになられた本ですおらっしゃいますなあという感じ。他方で各論点ごとの記載の内容はそこまで掘り下げたものではなく、新しい概念が登場した際にも必ずしも説明がされているわけでもなく、文体も四角四面で味気なく、メリハリもついておらず、設例が入ってくると一々考えるのが鬱陶しくなる。つまり、とーっても読みづらくて読み進めるのがしんどい。中立的な立場から淡々と解説がなされるため、こっちの立場だとこんな主張をするとグッドだよね！というライフハック的な記述も皆無。こんなもん通読してたら頭おかしくなってくるわ。無限に文句をつけたくなる、とっても勉強になる良き本。