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清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか? の商品レビュー

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2023/02/10

文系と理系の垣根を超えたエッセイ。身近な題材の説明に始まり、それの歴史やそれを題材とした文学作品の紹介に繋がっていく。昔の人も同じように自然を味わっていたのだな、と思いを馳せるのもまた一興。 枠にとらわれず、作者のように自由な好奇心を持ち続け、風流を感じられる人でありたい。

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2022/09/28

文系のことに造詣の深い理系の人を心から尊敬しているわたくし。池内了さんのこの本はまさにそういう本。 もともとは『天文学と文学のあいだ』として20年前に一度出版されたもので、それが本当かどうか分からぬがちっとも売れなかったそうだ。 タイトルもあるかなー。 そもそも学問や知識の世...

文系のことに造詣の深い理系の人を心から尊敬しているわたくし。池内了さんのこの本はまさにそういう本。 もともとは『天文学と文学のあいだ』として20年前に一度出版されたもので、それが本当かどうか分からぬがちっとも売れなかったそうだ。 タイトルもあるかなー。 そもそも学問や知識の世界を文系と理系とか、ジャンル分けすることに意味があるのか。こんなふうに縦横無尽に興味の向くままに目の前にくり広げてられるととてもワクワクする。おもしろかったー。 「死せる孔明生ける仲達を走らす」って昔聞いたことあったなあ。「じしゃく」の章より。

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2022/06/15

「池内流新しい博物学」面白かったです❗ 江戸時代に高く評価された遊び・洒落・機知 などの失われた精神原理、江戸の文化を体現していた博物学を現代によみがえらせてくれました。 先住民たちがしている「すばる占い」を人工衛星を使って観測し、この言い伝えの正しさが実証されたり。 ...

「池内流新しい博物学」面白かったです❗ 江戸時代に高く評価された遊び・洒落・機知 などの失われた精神原理、江戸の文化を体現していた博物学を現代によみがえらせてくれました。 先住民たちがしている「すばる占い」を人工衛星を使って観測し、この言い伝えの正しさが実証されたり。 清少納言がチクリと書いた事に紫式部がキーとなった事と河豚による大量死亡事件。 海のなき 京おそろしや 鰒汁 「竹酔日」「竹迷日」なんて美しい日本語 梅雨の鬱々した日々の最中に、竹を植えている姿を想像したりするのは、楽しいことです 参考文献の一覧が、読んでみたい本の一覧になりました。

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2022/06/11

すばるから曼珠沙華まで。身近なものを、科学的視点、文学的視点の両面から眺められる何とも贅沢な一冊。好奇心を刺激されるし、第二弾を待ちたくなる。

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2022/01/26

はじめに――新しい博物学への招待 天 文 第1章 「すばる」――星は すばる 「すばる」望遠鏡 星は すばる ひこぼし ゆふづつ よばひ星 清少納言の虎の巻 行方知らずのプレヤード伝説 すばる満時 すばるの歌 第2章 「れんず」――伸び縮む奇なる眼鏡 レンズマメ 老眼鏡までの道の...

はじめに――新しい博物学への招待 天 文 第1章 「すばる」――星は すばる 「すばる」望遠鏡 星は すばる ひこぼし ゆふづつ よばひ星 清少納言の虎の巻 行方知らずのプレヤード伝説 すばる満時 すばるの歌 第2章 「れんず」――伸び縮む奇なる眼鏡 レンズマメ 老眼鏡までの道のり 凹レンズの由来 ガリレイの望遠鏡 ケプラーの望遠鏡 望遠鏡と石けん 推理小説の凸レンズ 第3章 「なんてん」――南天の赤き実よ実よ NANTEN望遠鏡 南天の霊力 邯鄲の枕 ナンテンのヨーロッパ・デビュー 南天と羅漢の寺 第4章 「あわ」――宇治川の水泡さかまき 「泡」の話題ふたたび 泡はうたかたなのか? バブル騒動 宇宙はバブル 物 理 第5章 「じしゃく」――古郷を磁石に探る霞かな 磁石と電気 磁石の歴史 日本の磁石史 歌舞伎と狂言 なぜ、磁石は鉄を引きつけるのか? 原子の世界 地球は磁石 第6章 「ぶらんこ」――ふらんどや桜の花をもちながら ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん ブランコはなぜ揺れる ブランコの起源と呼び名 ブランコが揺れる理由 鞦韆は漕ぐべし 海の生き物 第7章 「しんじゅ」――真珠の見がほし御面 豚に真珠 クレオパトラのイアリング グレシャムの真珠飲み 真珠の効用 養殖真珠の歴史 真珠養殖戦争 真珠の色と光沢 人造真珠 白き玉物語 第8章 「かつお」――つれづれに鰹は食ふな 初鰹 兼好と鰹 鰹の「うま味」 鰹のタタキと鰹節 第9章 「ふぐ」――きのふは過てふくと汁 河豚は食いたし フグ毒 フグにとってフグ毒とは何か 河豚料理 清少納言と紫式部の葛藤 陸の生き物 第10章 「ほたる」――蛍火の鞠の如しや 蛍の光 恋のフラッシュ 螢火 ホタルの生態学 第11章 「たけ」――夕日美し竹の春 筍の刺身 タケとササ 依代としての竹 竹の春夏秋冬 竹の開花 竹の利用 竹のように 第12章 「あさがお」――あさがほに我は食くふをとこ哉 アサガオの花 ホメオスタシス アサガオの体内時計 花のSOS信号 牽牛子から朝顔まで 江戸のアサガオブーム 環境のカナリア 第13章 「ひがんばな」――曼珠沙華二三本 GONSHAN. GONSHAN. 呼び名アレコレ 彼岸花の日本への旅 彼岸花の毒性 歌ことば

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