世界を一枚の紙の上に の商品レビュー
計測を表す試行錯誤が面白い。美しくてワクワクする本。(欲を言えば、文章部分がもう少し読みやすくなると嬉しい。)
Posted by
図書館で 絵図が豊富。解説も詳しい。 自然・世界・地球を表現してきた地図の紹介から始まり、 人口工業農業商業貿易労働など社会を俯瞰する図表 国国土の図表、統計図表・インフォグラフィクスへ。 絵図を眺めただけだけど面白かった。 表現って面白いしキリがない^_^
Posted by
昨年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんの「気象シミュレーション」という研究を知った時、素粒子とかビッグバンとか超ミクロと超マクロという両極の間にあった物理学が地球という真ん中のリアルサイズに適用されるこにに新鮮さを感じました。そう感じるのは、世界地図とか地球儀とかで世界、地...
昨年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんの「気象シミュレーション」という研究を知った時、素粒子とかビッグバンとか超ミクロと超マクロという両極の間にあった物理学が地球という真ん中のリアルサイズに適用されるこにに新鮮さを感じました。そう感じるのは、世界地図とか地球儀とかで世界、地球という存在を常に自明のものとして理解していたからだと思います。しかし、本書を読んで、それは題名とおり「世界を一枚の紙の上に」落とし込もうとして来た先人たちの営みによるもの、と知りました。フンボルトの「自然画」、ベルグハウスの「自然アトラス」、プレイフェアの「政治・経済アトラス」、ミナールの「流動地図」、シェッソンの「時間地図」、ペロンとルクリュの「レリーフ地図」、ノイラートの「絵ことば」、オトレの「EUM(Encyclopedia Universalis Mundaneum)」…18世紀から19世紀を経て産業革命が世界を急速に変えていく時代の中で、いかに科学を可視化するための挑戦が続けられていたことを体系的に掘り起こしたということが著者が成し遂げた大きな仕事です。いかに人間は見る事を欲望して来たか?「文字より先に絵があった」ビジュアルコミュニケーションの来歴を「世界の視覚化」という新しい切り口で分析する本書、堪能しました。それは、アートとサイエンスの垣根を取り払う視点であり、理系と文系の区別を越えるリベラルアーツを体感出来るものであり、まさに、今の世界が持つべき融合なのだと思いました。一昨年読んだ「地図とグラフで見る第2次世界大戦」にも繋がるインフォグラフィックスの可能性を感じました。それにしても1848-9年ロンドンを襲ったコレラについてのグレンジャーの「首都のコレラ地図」に負けないようなプレゼンテーションを今回のコロナ禍で成し得ているのか…情報を持っている側のビジュアルコミュニケーションが,今こそ必要とも思いました。
Posted by
情報の可視化を題材にした本。まさに今の時代に、情報の可視化やデザインを語ることは、世界の相互理解と、情報学の更なる深化に必要に感じました。
Posted by
- 1