私がヤングケアラーだったころ の商品レビュー

林真司(著者)

2024/01/10

病として表出した母親の苦しみと回復が、著者である息子の言葉から伝わってきます。

家族の病理。
どのような考えが人を追い詰め、病につながってゆくのか。

主治医との出会い。
じっくりと信頼関係を構築することの大切さ。
土台が整えるところからの、回復への道。

ひどい偏見、蔑み、その一方にある情、願い、支え。

偏見を持ってひどい言葉をぶつけてくる人もいれば、親身になって支えてくれる人もいる、この社会のこと。

「統合失調症」という病から社会の病理が見えてくる、貴重な記録です。

2023/09/21

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