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三重野慶画集 の商品レビュー

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2023/03/18

超リアル。髪の毛1本1本の細かさがすごい。丁寧。髪に当たった光の反射とか、影の方向なども計算されているが故のリアルさ。不自然な点がない。確かにアップで寄れば油絵感は感じる。そしてモデルがみんな可愛い。 中盤の特別対談のコラムでも記載があったが、2010年代前半の作品は、まだ普通の...

超リアル。髪の毛1本1本の細かさがすごい。丁寧。髪に当たった光の反射とか、影の方向なども計算されているが故のリアルさ。不自然な点がない。確かにアップで寄れば油絵感は感じる。そしてモデルがみんな可愛い。 中盤の特別対談のコラムでも記載があったが、2010年代前半の作品は、まだ普通の油絵感の残る絵画という感じ。十分上手いのだが、リアルさはない。大体の画家はそこで満足して作品を完成させてしまう。三重野氏はその先をいく。それが、2010年代後半からの作品に表れ、今話題の画家として有名になっているのだ。細かいところまでのこだわりというか、リアルさの追求というか、そういうことができる人が他人を惹きつけるのだろうな。

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2023/01/14

 画集は損得で買うものではないですが、この本は買って損はないです。少なくとも私はそう。特にタイトルにもなっている「言葉にする前のそのまま」という作品が超絶凄くて何も言えない。いつか実物を観たいです。4月に東京に来るそうですので楽しみ〜!

Posted byブクログ

2021/12/15

広島出身の写実画家 三重野慶さんの画集。 岩井俊二さんの小説『零の晩夏』で知った時、 写真だと思っていた小説の表紙が まさか、“絵” だとは心底思わなかった。 髪の毛1本1本、光と影、 季節、人の体温。 その場の瞬間を切り取り、 絵として昇華する超絶技法。 写真以上の作品を...

広島出身の写実画家 三重野慶さんの画集。 岩井俊二さんの小説『零の晩夏』で知った時、 写真だと思っていた小説の表紙が まさか、“絵” だとは心底思わなかった。 髪の毛1本1本、光と影、 季節、人の体温。 その場の瞬間を切り取り、 絵として昇華する超絶技法。 写真以上の作品を、努力により 人間が創造できるという驚きと敬意。 仕事は違えど、 「お前もまだまだできるだろ?」 と問われているかの様で身が引き締まった。 ぜひ、この絵の 圧倒的なまでの存在感に触れて、 何かを感じとってほしい。

Posted byブクログ