レゴ 競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方 の商品レビュー
玩具メーカー売上高世界一! ブランド信頼力ランキング世界一! ! 単なるプラスチックのブロックなのに価格競争にも技術競争にも負けない、世界一ブランドの育て方が分かる。 グーグルやトヨタにも影響を与えたその威力とは。
Posted by
人生も経営も組み合わせと組み立て ■概要 レゴの創業から現在に至るまで。ブロックというコモディティ商品を提供するだけに見える玩具メーカーがなぜ最高益を更新しつづけるのか?消費者に価値を提供できるのか? 鍵は経営理念(パーパス)と自社の価値を何に置くかにある。レゴの価値はブロック...
人生も経営も組み合わせと組み立て ■概要 レゴの創業から現在に至るまで。ブロックというコモディティ商品を提供するだけに見える玩具メーカーがなぜ最高益を更新しつづけるのか?消費者に価値を提供できるのか? 鍵は経営理念(パーパス)と自社の価値を何に置くかにある。レゴの価値はブロック(製品)そのものではなく、ブロックを通して得られる組み立て(組み合わせ)の体験。組み立ては思考力を鍛える、子どもだけでなく大人の戦略的思考も。それがレゴシリアスプレイ。リアル⇔デジタル、オンライン⇔オフライン問わず組み立ての対象や方法を決める。 ■感想 事実の羅列で退屈だった。ダイナミズムというかレゴにかかわる経営者の感情がなく、思考の中身も見えない。行動を描く場面も少ないし、沿革詳細を読んでいる様だった。解説は月並みなパーパス賞賛。そもそもパーパスって何?経営理念と理解して読んだが、レゴのそれは何が違ってどういう戦略に結びつけて、どう組織を動かしたのかが分かりづらい。そこを読者に委ねてどうする?その解説をするのが本の役割だと思うが沿革の翻訳でがっかり。
Posted by
書店で、黄色い表紙にカラフルなLEGOブロックが配置され目を引いた。コロナ禍で、私自身も大人LEGOを楽しんでいたり、LEGOとadidasコラボが気になったり、子供とLEGO LANDに行ったりしていたのもあり、図書館に頼んで拝読。 内容は、LEGOの誕生から競争環境の変化か...
書店で、黄色い表紙にカラフルなLEGOブロックが配置され目を引いた。コロナ禍で、私自身も大人LEGOを楽しんでいたり、LEGOとadidasコラボが気になったり、子供とLEGO LANDに行ったりしていたのもあり、図書館に頼んで拝読。 内容は、LEGOの誕生から競争環境の変化から自らの価値を見失いながら、赤字からの復活をまとめたケーススタディ的な本。 LEGOブロックの特許切れによるコモディティ化、テレビゲームやスマホゲームとの戦いという状況からGAFAをも上回る効率経営を実践する所の強みを分析している。 本の随所で、あなたの価値は何か。もしあなたが辞めたら、会社は何を失うのか。LEGOを題材に本質的な自分の価値を見出す事を投げかけられる。 AI時代に、非常に考えさせられる一冊だった。良書です。
Posted by
レゴブロックは子供の時から慣れ親しんだ物であったが、経営についてはあまり知ることがなかったため、貴重な一冊になった。 レゴの教育やサステナビリティへの取り組みは非常に興味深く、流石は北欧発の企業であると思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
特許が切れたときに陥った危機やテレビゲームの流行やデジタル機器の流通に伴い子供の可処分時間を奪われたときに陥った危機など浮き沈みが激しいレゴ。最近では子供だけでなく大人向けのレゴシリアスプレイや物理だけでなくデジタルも駆使した遊び、ユーザも巻き込んだ商品企画、サステナブルな商品開発などさまざまな先進的な取り組みを行なっている。レゴは子供を楽しませるものであるがゆえ、その従業員も楽しく仕事に取り組むことを目指している。まだまだ浮き沈みがあるかもしれないが、先進的な取り組みや先行的なエンゲージメント施策等の前捌きな活動があり、今後もトイの王者として君臨していくのではないか。
Posted by
LEGOの魅力をこの1冊で感じた。 途中、多角化経営の展開もあったが、ブロックの開発と製造のみで、 世界中の子どもから大人まで多くのファンから愛されており、 ただの玩具としての遊びだけでなく、創造力を解放するツールとして教育にまでその価値を発揮している。 個人的に、ロバート・...
LEGOの魅力をこの1冊で感じた。 途中、多角化経営の展開もあったが、ブロックの開発と製造のみで、 世界中の子どもから大人まで多くのファンから愛されており、 ただの玩具としての遊びだけでなく、創造力を解放するツールとして教育にまでその価値を発揮している。 個人的に、ロバート・ラスムセン氏へのインタビュー「レゴは大人の創造力を解放する」での内容は大きな魅力を感じた。 ・レゴの組み立て行為自体は、大人も子ども変わらないが、子どもは、アヒルや橋など、現実世界の模倣であることが多いが、大人は、イメージやアイデンティティーという形のない概念を形にしていく。 ・創造力は身につけるものではなく、解放するもの。 →頭のなかで、漠然している概念やアイデア、価値観を、しっかり言語化していく作業は非常に重要だが、難しい。レゴを組み立てる、手を動かすことで、形になっていき、自然と言語化できるようになっていくらしい。 この「レゴシリアスプレイ」のワークショップを体験してみたい。
Posted by
経営危機を2度経験したレゴがいかにしてコモディティ化に陥らずに経営を立て直したかを、日本人ジャーナリストが取材、分析。 強みを再認識し、それを軸に再起動していく様は読んでて興奮した。 特に、イノベーションは必ずしも大きな事ではなく、小さなことの積み重ねや、ちょっとした組み合わせ...
経営危機を2度経験したレゴがいかにしてコモディティ化に陥らずに経営を立て直したかを、日本人ジャーナリストが取材、分析。 強みを再認識し、それを軸に再起動していく様は読んでて興奮した。 特に、イノベーションは必ずしも大きな事ではなく、小さなことの積み重ねや、ちょっとした組み合わせも立派なイノベーションというのはそのとおりだと思う。 レゴが取り組んだり活用した、「強みを認識」、「選択と集中」といったアプローチは企業再生でありがちな話だが、実際に困難の渦中にあるときにそれを実行するのは困難だと思うし、それを客観的に活き活きと描いていて読みやすかった。
Posted by
シンプルがゆえに深みのあるスルメのような本 特許が切れあれだけコモディティ化した商品を扱うのに高い利益率を誇るレゴ。一つの会社の浮き沈みを丁寧に当事者に会って描いていて、成長企業のドラマとしても、オーナー系企業のマネジメントとしても、マーケティングや組織論のヒントとしても読めま...
シンプルがゆえに深みのあるスルメのような本 特許が切れあれだけコモディティ化した商品を扱うのに高い利益率を誇るレゴ。一つの会社の浮き沈みを丁寧に当事者に会って描いていて、成長企業のドラマとしても、オーナー系企業のマネジメントとしても、マーケティングや組織論のヒントとしても読めます。それでいて経営学者らのインタビューがあるので個々の事象を俯瞰できます。 本全体に通底しているテーマは、あなたの価値は何か。もしあなたが辞めたら会社は何を失うのかーー。これは組織にも個人にもいえますね。冷静なのだけど、熱量が伝わる書き振りも好きです。 この先に知りたいと思ったのは、この会社のパーパスがはっきりしているだけに中国などの人権問題、石油以外の環境問題にどう向き合うのかです。以前は石油メジャーのシェルとの共同プロモが環境団体からバッシングされたなかでやめたり、反中国共産党の芸術家のイベントにレゴブロックを提供せず、現地工場を許可してくれた共産党におもねったと批判されたりしてました。 「きれいごと」を裏表なく貫けるのか、ストーリーづくりがうまくて周りの期待値が高いだけにそれが次のこの会社の壁のような気がします。
Posted by
面白かった‥ レゴの"生き方"は様々な人や企業に影響を与えると思う。 ぜひ読んでほしい。 そして、こんなに人間味が溢れている企業とは知らなかった。
Posted by
- 1
- 2