まる ありがとう の商品レビュー
まるはどこから見てもかわいいのですが、何かに寄りかかり後頭部だけ撮られ、露天風呂にでも浸かっているかのような目鼻のないまるがいちばんかわいいです。正面から見たら良い日だな(自足)の顔つきに違いない。
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フォトエッセイで、ジャンルとしてはエッセイ寄りなんでしょうけど写真が多くてタイトルに「まる」だから、やはり主はまるの写真でしょう。 まるののんびりとしてふくふくとした佇まいに癒やされます。そのゆるゆるな写真に養老先生の生老病死を考えさせられるようなエッセイが一見ちぐはぐなようで...
フォトエッセイで、ジャンルとしてはエッセイ寄りなんでしょうけど写真が多くてタイトルに「まる」だから、やはり主はまるの写真でしょう。 まるののんびりとしてふくふくとした佇まいに癒やされます。そのゆるゆるな写真に養老先生の生老病死を考えさせられるようなエッセイが一見ちぐはぐなようでまた何とも味わい深い。 どの写真も先生の、まるを見る視線が何とも優しくてまるがどれほど大切な存在だったのか伝わってきます。 まるが暮らした先生のお宅のお庭や自然の映り込みもとても良くて心洗われるような写真ばかり。あの座り方、スコ座りって言うのか… 貫禄ありますよね(笑) 先生にとって唯一無二の存在だったのですね。
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友達とお互いに本をプレゼンする企画第一弾 自分では手に取らない本だけど、とっても良かった。まるを通じてわかりやすくとっつきやすく死生観であったりなどに触れてる本だった。 「欲しいものは生まれ変わって来世で手に入れればいい」p101
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虫塚を作った、自分も入るし、虫に縁のあった人は受け入れる と言うのか面白い 家から出入り自由にしていた「まる」 拘束型心筋症から来る心不全で2020年末に死亡
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まるは最後まで自分が死ぬということを考えなかったと思う。なぜならそれは、まるの世界ではないからである。(p.132) 愛猫もそうだったのだろうな。色々と想像していたのは、私が人間で意識側で生きてるからだ、と思うことができて心が軽くなった。本来、生き物とはあるがままをそのまま受け取...
まるは最後まで自分が死ぬということを考えなかったと思う。なぜならそれは、まるの世界ではないからである。(p.132) 愛猫もそうだったのだろうな。色々と想像していたのは、私が人間で意識側で生きてるからだ、と思うことができて心が軽くなった。本来、生き物とはあるがままをそのまま受け取る生き物なんだな〜。 「自ら満足する」意味もある「自足」、「足るを知る」ことはいい言葉だなと思った。
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まると養老さんにほっこり。同じく猫を飼っている者として、猫たちからは本当にたくさんのものをもらっているなあとしみじみ感じながら読みました。4歳だから、いなくなるのはおそらくまだまだ先のことだとは思うけれど、どれだけ愛しても後悔することは出てきてしまうんだろうな。
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たくさんのまるの写真と、まるのこと。 秘書の平井さんの視点での、養老先生とまるのこと。 まるごと、まるっと、まるスペシャル! 猫は気ままで、いつだって自由ー。 そんな風に思われがちだけど、人間と一緒に長く暮らしている猫は、人間の都合や人の習慣に寄せがちな環境に置かれることが少な...
たくさんのまるの写真と、まるのこと。 秘書の平井さんの視点での、養老先生とまるのこと。 まるごと、まるっと、まるスペシャル! 猫は気ままで、いつだって自由ー。 そんな風に思われがちだけど、人間と一緒に長く暮らしている猫は、人間の都合や人の習慣に寄せがちな環境に置かれることが少なくなく、そんな毎日の中でどこか少しヒトっぽい行動や性格が身につくような気がする。 みんながみんな、そうではないかもしれないけれど。 養老先生は、猫は猫らしくあれという思いや、自由にできる住環境から、まるを猫としての存在そのまま受け容れているように感じた。人間がやるようなことも期待しないし、好きなようにやりたいように、ありのままを認めてくれる、猫からすれば最高の飼い主なのでは。 だから、まるは生きたいように生きられて、とても幸せなコだったのだろうなぁ、と思った。 写真の中のまるは、力の抜けたとてもいい顔をしている。
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まるがいい 養老先生がいい 鎌倉の自然がいい 人との距離感がいい 媚びない可愛さに思わず泣けてきた。猫とは不思議な存在。昨年逝ってしまった愛猫も超マイペースで人には懐くことがなかった。でも自由気ままに16年間暮らせたんじゃないかな ありがとう、まる ありがとう、ひめ(我が家の猫)
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現代の日本に生きる人の特徴として、私はよく、死が身近ではなくなり生への執着が強くなった、それが逆説的に命を粗末にする行き方をするようになった、と説明してきた。そしてそれはいつからそうなったのかというと、私は戦後の豊かな日本社会ができてからだと説明してきた。 養老先生の分析による...
現代の日本に生きる人の特徴として、私はよく、死が身近ではなくなり生への執着が強くなった、それが逆説的に命を粗末にする行き方をするようになった、と説明してきた。そしてそれはいつからそうなったのかというと、私は戦後の豊かな日本社会ができてからだと説明してきた。 養老先生の分析によると、中世までは感性の世界で生きてきたが、江戸時代以降都市が造られ意識の世界で生きるやうになってから、死は遠ざけるべきものとして考えられるようになった、ということらしい。 いつからが正しいのか、という議論は読書感想文の世界では無意味で、死というものは身近にあってはいけない遠ざけなければならないという意識の世界で現代の日本人の多くが生きている、という視点だ。 今の世の中命をとても大切にしているだろう、誰もが人の命だけでなくペットや植物や環境さえも大切にしていると、思い込んでいる。 まるの死から現代日本人の生死観を整理するきっかけを得られる話になっているように思う。
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養老孟司さん、愛猫を中心にした写真とエッセイ。「まる ありがとう」、2021.12発行。2003.9に家に来たまる。スコティッシュフォールドの雄猫。素直に生きて、素直に死んだ。2020.12.21、心不全で死亡。お骨はまだ家に。著者が墓に入る時、一緒に埋めてもらいたいとのことです。その気持ち、よくわかります!
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