自分自身にやさしくすれば悩みの出口が見えてくる の商品レビュー

ラス・ハリス(著者),岩下慶一(訳者)

2024/05/16

ACTスキルのなかでもセルフコンパッションにフォーカスした一冊。いくつかの具体的なスキルが、それらを用いた症例とともに紹介されており、適応のイメージがつきやすい。ある程度のインテリジェンスがあれば、患者に読んでもらうこともできる平易な内容。今後、記載されているスキルをまずは自分で試してみるとともに、シリーズの他の本も読んでみたい。

2024/02/12

今までの3冊に比べてテクニックの紹介が多かったような気がする。
どの著書もACTをベースにテーマを変えて記されている感じ。でも、どの本を読んでても改めて「観察する自己」を思い出す

2023/06/08

ラスハリスのACT入門第4弾となる本であり、
マインドフルネスとセルフコンパッションの手法を悩みを持つ人がどのように活用するかを教えてくれる一冊あった。

本書のワークはマインドフルネスをメインとしたもの、セルフコンパッションをメインとしたものを序盤に説明され、この二つを組み合わせたワークが後半に説明されていると私は感じた。

私にとっては第3部がとても面白く、感謝のマインドフルネスの効果の説明はとてもわかりやすく、勉強になったので、ラスハリス氏には感謝をしたい。

2023/04/13

ラス・ハリス先生のACT(アクセプタンス＆コミットメントセラピー)入門書の第４弾。
落ち込んだり、つらい状態から立ち直るための方法。

セルフコンパッションといって、自分にやさしくすることで、立ち直っていくための方法が解説されています。
セルフコンパッションは、いわば、自分に対して思いやりのある親友に自分自身がなるための方法。
つらい時に、自分のことを叱咤激励してがんばれたら、かっこいいかもしれないけれど、うまくいかないなぁというのが実感です。
たしかに、自分にやさしくすることによって、活路が開けることもあるよなぁと感じました。

年度始めというストレスの多い時期だからこそ、読めてよかった本です。

2022/12/03

ACTがわかりやすく書かれてると思う。
自分のコントロールが及ばない苦痛には自分の中で居場所を作り(マインドフルネス)、自分自身に優しく接する(セルフコンパッション)
そして価値に沿った行動をし、人生を良くしていく。
ACTって特殊な心理療法だと思う。
だって苦痛を取り除くことを目標にしないんだから。10年前に初めて学んだ時、第二世代の認知療法にどっぷり浸かってた自分は全然意味がわからなかった。
この本は感情の役割などを丁寧に説明し、感情と闘う、感情から逃げる以外の第3の選択肢を与えてくれる。
また、マインドフルネスとセルフコンパッションを合わせるというのは自分にとっては新鮮だったので、これから自分自身に試してみようと思う。