ポリコレの正体 の商品レビュー
主にリベラルによるポリコレの極端化の事例を紹介している。 保守側に立った本だと思うので、反対の主張も読んでみたくなる。 でもまあ、コンプラやハラスメントと同様に、現状だと行き過ぎている感はあるのかなと。
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ポリコレ批判というのはタイトルからもわかるので、ある程度覚悟して読んでみたが……思った以上に酷いと思った。 『まえがき』を読むだけでも、認識の偏りを感じる。 せめて、差別の日本史のように『歴史的事実』の積み重ねの上に後半は雲行きが怪しくなるならわかるのだが、最初から雲行きが怪しい。 私がこの本で学んだのは『このような反証』は一切意味がない。ということである。 『ポリコレの正体』というよりも、『私たちの意見を差別というな』という主張が強すぎてこれが『ポリコレ』について書いてあるものだとは思えなくなる。 ・『これはただのお気持ちである』→あなたの意見もお気持ちである。 ・『あいつらは、これをわかっていない』→あなたもこちらをわかっていない。 ・『こんなものは大したことがないのに、大問題にしている』→問題を認識するには前提知識が必要であるが、それを持ち合わせていない。または、中途半端な情報だけを持ち合わせている。 ・『私たちの意見を聞け。そうでなければ多様性ではない』→多様性を、『多様な意見を受け入れるもの』と誤解している。批判している相手(多様性)のふんどしで勝負するな。多様性は『多様な人が存在していると知る』事であって、『どのような人も受け入れるもの』ではない。 さらに本書で気を付けなければと思ったのは ・皮肉を入れると、伝えたい意見が消え去る。 ・感情的になると、伝えたい意見が伝わらない。 ・自分が何を見ているのかを自分自身が分かっていないと、自分の中で意見のズレが出る。 私も気を付けないといけないな……と思いながら読ませていただきました。
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・政治はそれぞれの人生まで丸抱えすることはできない。「機会の平等」を保障することを目指しているまでであり、「結果の平等」の保障は不可能である。 ・悩んでいるのはLGBTQだけではなく、背が低い/薄毛/容姿が悪いなどみんないろんな部分でマイノリティーである。
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フランクフルト学派というらしい。「文化マルクス主義」。 資本主義の矛盾から共産革命が起こるはずだったのに、何やうまいこといかんので、資本主義を弱体化しようとした。そのためには、保守の苗床である「家庭」を崩壊させるべき。 もはや労働者は資本家に組み込まれており、「被差別」マイノリ...
フランクフルト学派というらしい。「文化マルクス主義」。 資本主義の矛盾から共産革命が起こるはずだったのに、何やうまいこといかんので、資本主義を弱体化しようとした。そのためには、保守の苗床である「家庭」を崩壊させるべき。 もはや労働者は資本家に組み込まれており、「被差別」マイノリティこそが、階級闘争の主体になっていくのである。 こんな発想が「ポリコレ」の根本にあるらしい。 うーん、なるほど。 BLMにしても、かなり組織だった活動が根っこにあって、特に米国は酷いことになっている。 安易な正義感、浅薄な倫理観、原罪感や、贖罪意識をうまーく利用されてるわけだ。それに、残念な人たちが乗っかっている。 もちろん、日本の今の環境も例外ではなく、つか、戦後かなりボコられ慣れてるところから今やっとおかしいやんけ、という運動が立ち上がりつつあるところに、コレがやって来ている。 マスコミと教育と、大半の政治がすでに乗っ取られている。 Xが有料になったら、さらに情報が遮られて、えらいことになりそうな予感。
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タイトルのテーマに惹かれて購入。 「百田尚樹推薦」で嫌な予感がしたけど予感通りの期待はずれ。 これは学術書でもなんでもなくただのエッセイ。 引用が個人の感想とか微妙なアンケートとかで全部左翼が悪いという変な陰謀論ばっかり。このご時世に世界日報引用ってあたおかでしょ。 ポリコレに...
タイトルのテーマに惹かれて購入。 「百田尚樹推薦」で嫌な予感がしたけど予感通りの期待はずれ。 これは学術書でもなんでもなくただのエッセイ。 引用が個人の感想とか微妙なアンケートとかで全部左翼が悪いという変な陰謀論ばっかり。このご時世に世界日報引用ってあたおかでしょ。 ポリコレに違和感があるからこそこういう百田有本的なクソみたいなビジネス右翼ポンコツ本じゃなくてしっかりとした学術的な本で読みたかったです。
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BLMやLGBT意識に縛られるあまり生きづらい世の中になっている例を取り上げる。もう少し筆者の考えが多めだったら良かったかも。無批判にポリコレを受け入れる姿勢に対して警鐘を鳴らしているものの、その先がフワッとしてる。
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日本の女性は、ジェンダーギャップ指数が大きいのに、幸福度は男性より高い。この背景には、男性が働くことを前提とした人生で、選択肢が少ないのに対し、女性は専業主婦など多様なライフプランがあり、人生の選択肢が多いからだとされる。 LGBTという私的領分に、国(政治)はどこまで介入するのか?小川榮太郎「私的領分という尊厳を権力に売り渡すことである。」「政治は生きづらさの主観を救えない。」
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ポリコレという言葉を、高橋源一郎「飛ぶ教室」で初めて知る。 ???の頭で、本を探すとこの本が見つかった。 ポリコレなる意味は理解したものの、まだまだ勉強が必要である。 とはいえ、最近のなんだか気持ち悪い世の中に、この言葉がしっくりと当てはまる。 この本でいうと、同調できること...
ポリコレという言葉を、高橋源一郎「飛ぶ教室」で初めて知る。 ???の頭で、本を探すとこの本が見つかった。 ポリコレなる意味は理解したものの、まだまだ勉強が必要である。 とはいえ、最近のなんだか気持ち悪い世の中に、この言葉がしっくりと当てはまる。 この本でいうと、同調できることと出来なこともあり、もう少しいろいろな本や記事を紐解く必要がありそうだ。
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右よりだけど、これを読んで思ったのは、メディアが以下に1次情報を切り取って報道しているか、また、当事者を一部の人や他人が過度にサポートしなくてはならない社会風潮が出来上がりつつあるということ。
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非常に面白かった。内容が恣意的に操作されている疑いがあるが、それでも面白いと思える。 ポリコレ ポリティカルコレクトネス、政治的な正しさ、の略。 東京オリンピックでトランスジェンダーの重量挙げ選手が女子選手として出場し、話題となったことを覚えている人がいると思う。そして同じ重量挙げ選手のトランスジェンダーではない女子選手が「フェアではない」という意見を述べていたことも記憶にあった。 本書で書かれている2020年にSNSであげられたセリーナ・ソウルさんの動画で彼女が女子短距離選手として奨学金を得る機会を失ったことが印象に残った。彼女がその機会を失ったのは二人のトランスジェンダーの選手がタイトルを制覇したことによる。アメリカの金メダリスト アリソン・フェリックス(著書ではフェニックスだけど間違いだと思う)の記録でさえ、彼女の記録を上回る男子高校生は300人近くいるという。 アメリカではマイノリティのみが優遇される社会なのか?マジョリティを犠牲にして? 大坂なおみのマスクで話題になった、アメリカで起きた警察官の行き過ぎた逮捕業務執行による黒人の死。この本を読んだ限りではアメリカの警察官の行為が行き過ぎ、とは思えなかった。しかし本書だけでなくネットの情報を見ると、本書は多分、本書の主張に都合のいい情報を切り取っている。例えそうだとしても、警察官による逮捕行為自体が違法、とは思えなかった。本書で取り上げられている「ジョージ・フロイド事件」のフロイドは犯罪歴多数で、偽札を使用した容疑で警察を呼ばれている。無抵抗だったのか、そうでなかったのか、は本書とネットの記事で全く違っている。警察官のボディーカメラの映像のところから違っているのでなんとも言いようがない。抵抗が本当であったのなら、まあ、拘束されるだろう。無抵抗だったのなら、行き過ぎた逮捕行為だろう。本書によれば、フロイドは薬物を使用していたという。どっちなのだろう。 この事件をきっかけに起こった暴動で25人が死亡したとされる。本当に多くの店舗が略奪、放火に合っている。 BLM活動(black lives matter)の創始者の方の言論も、自分や家族の犯した個人的な犯罪さえ、反省や悔恨がなく、全て人種差別に起因するという自己正当化がある。 持たざるものが行う全ての略奪や犯罪は帳消しになる、富の再分配などと暴徒が主張しているのは恐怖でしかない。この略奪を受けた店主には黒人の個人店主もいて、保険もきかず、一切を失った人もいる。この個人店主たちはmatterである、blackではないのか? またBLM活動創始者の方が豪邸を建てたこと、中国系の資金を得ていることを本書では指摘している。 1955年 ローザ・パークスの逮捕から始まった、公共バスの不乗車による公民権運動は私も子供向けの絵本で読んだことがある。 差別される黒人を示す例としてあげられる数値として警官に殺される黒人は白人の2.5~3倍というのがあるらしい。しかし、黒人の犠牲者の割合は事実として、黒人の犯罪率から見れば低いという。 また、警察官による黒人の死亡として、ファーガソン事件を本書では取り上げられていた。この亡くなった少年が193センチ132キロと書かれており、彼が向かってきたら警察官が恐怖を覚えても仕方がない、と述べていたが、調べてみたら、警官も190センチ以上だった。これは意図的な感じがする。ただ検視により警察官側の主張正しいだろうということが亡くなった少年の銃創から分かっている。 BLMは白人に殺された黒人だけを問題にするが、黒人による黒人の殺害の方が遙かに問題という話が本書に出てくるが、これはそうだろうなあ。そっちの方が圧倒的に多いから。事件に巻き込まれて殺される黒人の90パーセント以上は黒人によって殺されるそう。しかし、黒人の犯罪率がなぜ、高いのかについての言及も欲しい。 BLMもLGBTもマイノリティが最大限に尊重されて、それに少しでも異を唱えたらたちまち、バッシングが起こるという動きがあるらしい。被害者ビジネスっぽい。 「弱者」を盾にして人を黙らせる風潮に対して、政治家も言論陣もみな臆病になっている、と本書の中で書いている言論者がいたが、まさしくそうだと思う。 だからこそ、ちょっとめんどくさい人、というイメージがついてしまうのかな、と思う。しかも当事者だったらまだしも、このイメージをつけているのが、活動家だったら、やりきれない気持ちになるのではないだろうか。
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