コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎 の商品レビュー
年明け二冊目は楽しみにしていた新人の短編集。 物語はユーモラスにゆるい雰囲気ですすむが、真相には毎回驚かされるし、発想のひねり方が絶妙でくせになる。特によかったのは『コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき』で、ミステリを読み慣れた人でもこの真相には驚くはず。 ミステリ好きにもは...
年明け二冊目は楽しみにしていた新人の短編集。 物語はユーモラスにゆるい雰囲気ですすむが、真相には毎回驚かされるし、発想のひねり方が絶妙でくせになる。特によかったのは『コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき』で、ミステリを読み慣れた人でもこの真相には驚くはず。 ミステリ好きにもはじめてミステリを読む人にもおすすめの作品集だ。
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面白かった。 カフェで美味しいお茶とお菓子をいただきながら、ミステリの話に興じ、マスターが持ち込まれた謎を解くという、コージーミステリでもあり、安楽椅子探偵ものでもあるミステリ。 私は各話の冒頭で出てくる定型文、『作品の悪くちはおおいにやるべし、ただし人の悪くちは言ってはならな...
面白かった。 カフェで美味しいお茶とお菓子をいただきながら、ミステリの話に興じ、マスターが持ち込まれた謎を解くという、コージーミステリでもあり、安楽椅子探偵ものでもあるミステリ。 私は各話の冒頭で出てくる定型文、『作品の悪くちはおおいにやるべし、ただし人の悪くちは言ってはならない。もっとも後者の誓いはしばしば破られる。』という《コージーボーイズ》のルールがとても好きだ。 さて、収録作の内容について。 最初の「居酒屋の謎」は以前雑誌に掲載されていたものを読んでいたので、初読の衝撃はやや薄れつつも、改めてシンプルではあるが気持ちのよいパズラーだな、と思った。 私がおぼろげながら真相を予想できたのは「コーギー犬とトリカブトの謎」「ロボットはなぜ壊される」の二編。 一番驚いたのは「謎の喪中はがき」、これはアイデアがすごい。(もちろんどの話もアイデアありきではあるが) 「十万円」の真相は、分かってみればそこまで複雑さはないが、心理の穴というか、読んでいて全然思い付けず。 「郷土史症候群」はタイトルが上手いのと、「犯人」の大胆な計画にびっくり。 私は以前からTwitterで笛吹さんのお人柄をかいま見ていたので、帯の『ほがらかにデビュー』という文言がご本人にぴったりでなんだか嬉しくなってしまった。 次回作もお待ちしております!!
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【収録作品】コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎/コージーボーイズ、あるいはありえざるアレルギーの謎/コージーボーイズ、あるいはコーギー犬とトリカブトの謎/コージーボーイズ、あるいはロボットはなぜ壊される/コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき/コージーボーイズ、あるいは...
【収録作品】コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎/コージーボーイズ、あるいはありえざるアレルギーの謎/コージーボーイズ、あるいはコーギー犬とトリカブトの謎/コージーボーイズ、あるいはロボットはなぜ壊される/コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき/コージーボーイズ、あるいは見知らぬ十万円の謎/コージーボーイズ、あるいは郷土史症候群 古き良き「黒後家蜘蛛の会」の系譜に連なる作品集。探偵役はもちろん古式ゆかしい執事然としたカフェ店長。雰囲気はいい。謎もそこまで捻っておらず、わかりやすいが、〈コージーボーイズの集い〉という会の雰囲気には合っている。 ただ、好みの問題なのだが、あとがきが多すぎるのと、タイトルが長すぎるのがひっかかる。
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笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』読了。肩肘はらない"コージー"な謎の数々。読みやすく楽しい。 しんどいことがあってもこういう本ならするする読める。こんな短編集を読みたかった! 中学の図書室で読み漁ったアガサ・クリスティを思い出さずにはいら...
笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』読了。肩肘はらない"コージー"な謎の数々。読みやすく楽しい。 しんどいことがあってもこういう本ならするする読める。こんな短編集を読みたかった! 中学の図書室で読み漁ったアガサ・クリスティを思い出さずにはいられない。本格だけがミステリじゃないよな、と。続編を待望する。
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