マル暴 警視庁暴力団担当刑事 の商品レビュー
クリーンになりつつある社会で、昔と比較してヤクザは減った。だが、暴力的な傾向を持っている人は今もなお存在する。ヤクザが減った為、昔と比較して行政や企業はヤクザ的なものに対する免疫を失っている。因縁をつけられたり、暴力をちらつかされると弱腰になりがち。 そう考えると、日頃から強面の...
クリーンになりつつある社会で、昔と比較してヤクザは減った。だが、暴力的な傾向を持っている人は今もなお存在する。ヤクザが減った為、昔と比較して行政や企業はヤクザ的なものに対する免疫を失っている。因縁をつけられたり、暴力をちらつかされると弱腰になりがち。 そう考えると、日頃から強面の人間に接して、強面の人間に対して耐性をつけることが大事。虐待などの児童相談所での恐喝、脅しにも屈しない。
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色々な事件についてまんべんなく書かれている。マトリとの違い、(ガサ入れ時)潜入捜査もあるらしく、かなり危険である。交番勤務から、刑事(1割ほど)に段々成っていくのがとても良い。
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暴力、殺人、抗争、恐喝、闇金、地上げ、反グレ、けん銃、覚せい剤、エンコ飛ばし。社会の裏面で蠢く、そんなヤクザたちと常に対決し、身を徹して表社会との防波堤となってきた人たちがいる。暴力団犯罪を専門とする警察の捜査員たち、いわゆる「マル暴」だ。警視庁において40年にわたって暴力団捜査...
暴力、殺人、抗争、恐喝、闇金、地上げ、反グレ、けん銃、覚せい剤、エンコ飛ばし。社会の裏面で蠢く、そんなヤクザたちと常に対決し、身を徹して表社会との防波堤となってきた人たちがいる。暴力団犯罪を専門とする警察の捜査員たち、いわゆる「マル暴」だ。警視庁において40年にわたって暴力団捜査にかかわり、社会を震撼させたヤクザ犯罪をいくつも解決に導いた「剛腕マル暴」が、その捜査秘録を初めて明かす。 知らない世界だけど、一般人を巻き込む事件が多くなっているからこそ、裏側がこうして安全に読めるのはありがたい。代表的なヤクザの組は知っていても、関東と関西で成り立ちが違うことや今の時世の流れは分からないから、へえ~と思うことばかり書いてある。暴力団相手に一歩も引かず修羅場をくぐりぬけている4課のすごみを感じるとともに、こういう人たちが報われる平和な世の中になってほしいなとも思う。
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ヤクザを担当する警察官、いわゆるマル暴の回想記。ヤクザとの関係、マル暴の出世、ほかの警察署との関係などがわかって興味深い。
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「特殊なモノ?」というように感じる他方「存外に手近?」という問題が在って、そういう問題と真摯に向き合う人達という存在が確かに在る。そんなことを思わせてくれる内容だ。 本書の著者は東京の警視庁で長く警察官として勤務していたという経過が在る。 長い警察官としての仕事の中、殆どを「暴力...
「特殊なモノ?」というように感じる他方「存外に手近?」という問題が在って、そういう問題と真摯に向き合う人達という存在が確かに在る。そんなことを思わせてくれる内容だ。 本書の著者は東京の警視庁で長く警察官として勤務していたという経過が在る。 長い警察官としての仕事の中、殆どを「暴力団関係・関連事案の担当刑事」ということで過ごしているという。警察も部内の機構や組織の改編が色々と在るようだが、古くから「暴力団系統の事案は如何いう事件でも扱って、面倒な連中と正面から対峙する」という「四課!!」という“ブランド”のようなモノが在るらしい。そういうイメージを体現しているような人物がこの著者かもしれない。 最終的に“管理官”という立場にまで昇進して退官しているということだが、警察官として駆け出しで交番勤務を始めたような頃、ヤクザも交ったような喧嘩沙汰の仲裁に現れた暴力団事案を担当する刑事が颯爽と現場を収めた様子を視て「あのような仕事…」と思ったという著者が、警察官としての「仕事の人生」で潜り抜けた様々な出来事や、所謂「暴力団関係・関連の事案?」ということに関して語っているのが本書の内容だ。本当に、少し面白い経験を重ねた方に何処かで出くわし、そういう方の昔語りに興味深く耳を傾けるというような調子で、ドンドンと頁を繰ることが出来る一冊だ。実際、そういう様子でドンドン読み進めた。 1980年代頃から比較的近年までの、“大組織”の興隆と内部分裂に端緒が在るらしい抗争、対策強化の中での変遷、バブルとその崩壊という「所謂“暴力団”が関与するような事柄」という角度から見る「社会史」を、警察の一部門で真摯に活動していたという目線で振り返っているようなトーンなのかもしれない本書だ。他方で少し深く御自身が関わった事案に関与した人達と御自身の「人間ドラマ」というような内容も展開する。実は「警察官」は非常に多くの書類を綴らなければならない仕事で、勤務時間の相当な割合を「報告書を綴ること」に費やすというような面が在るらしい。そんな職業経験で鍛えられているのか、この著者の綴ったモノは凄く「読ませてくれる」という感じだ。 本書の中では幾つもの章に結果として跨っている内容が在る。大きな繁華街を擁していて「1分間に複数回?!」という“110番”が入るような地区の警察署を想えば「酷く静かで平和」な場所で、「医大の病院が!?」ということになっていた辺りから起こる話しは凄く読ませてくれた。東京は概して賑やかかもしれないが、それでも医大が立地するような住宅街は静かな訳だ。そこに「所謂“ヤクザ”?」が何やら多数集まって来ている。関係事案の担当刑事として著者が駆け付けて「何事?」ということから“事件”が展開する。或いは?著者はこの件を一寸綴っておきたかったのかもしれないと、本を読了した後に思ったが…この<日医大事件>の顛末は本当に読ませてくれた…稀に出くわす「ハズレ…」な感じの事件モノの何倍も面白い!!! 実際「特殊なモノ?」というように感じる他方「存外に手近?」という問題に向き合い続けた経験に依拠して色々と綴っている本書だ。世の中が複雑化して「特殊なモノ?」ということでもない筈な場所の人達が「流石にオカシイ…」とか、想定さえしていないそういうモノに対峙して心身を擦り減らすような思いも抱いてしまっている。そんな中、著者は「四課!!」という“ブランド”のようなモノを負った「面倒な事案に負けずに立ち向かう元刑事」として少しでも役立てるような活動もしてみたいというようなことが本書の最後の方に在った。こういう辺りには大きく頷いた。 本の帯に在るのは著者近影か?全く“Vシネマ”か何かで、主人公側と敵対する陣営の最高幹部か何かの風貌という具合の画で笑ってしまうが…面倒なことをする輩と向き合って永年過ごすと、何やらそういう輩に簡単に負けない「変な風格…」も帯びるのかもしれない…が、それはそれとして、面倒な輩に屈せずに社会の安全や安寧を護ろうとした人が在って、その経験が語られた一冊が眼前に在るのだ。これは是非とも読んでみるべきだ!
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