BCG カーボンニュートラル実践経営 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ESG経営関連の本3冊目。カーボンニュートラルに絞ったボスコンの本。 感想。 備忘録 ・戦略を考えるにあたり、「世の中の流れや競合に追従するのみでは競争優位は築けない。かといってカーボンニュートラルの分野で無暗にアクセルを踏み過ぎると、不要な投資を積重ねたり、既存事業の競争力劣化に繋がるリスクもある。」というはじめにから始まる。その通りと思う。 ・植物って、光合成の時にCO2を吸収するけど、通常の呼吸もしていて、その時にCO2を排出しているんだよ、という驚きを知る。排出量より吸収量が多いから議論になっていない。 ・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)という国連の下部組織が、気候変動対策に向けたカーボンニュートラルの必要性を述べている。これには多くの異論反論があるのも事実だが、IPCCの論証以上に頼るべき体系的な分析はなく、IPCCの主張するリスクが顕在化した場合の世界へのダメージは計り知れない。だから、人類最大のリスクヘッジとしてカーボンニュートラルに取組むべき、というのがボスコンの立場。 ・京都議定書が「先進国全体で5%削減」という数値目標を導入した結果、米国の離脱他色々軋轢が生じた。それがパリ協定になって、削減目標は各国が自らの判断で決めるというボトムアップ方式を取り入れた。なるほど。 ・ネガティブエミッション技術(NET)とは、人為的にCO2を回収・吸収する技術。ゲームチェンジングなソリューションに成りえる、と。 ・各国がカーボンニュートラルに舵を切る為の前提条件、という整理は非常に面白かった。なるほど、だから各国で考え方が微妙にことなるのか、と。 ・そこから、カーボンニュートラルの進み方のシナリオ、それに対してどの程度の積極性で臨んでいくかという戦略の組合せも、なんか納得する。 ・で、企業はどうしていくべきか、という章もたいへん参考になる。備忘録が本の内容丸写しになりかねないから止めておく。
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一通りまとまって情報入ってた。一方で結局は困難な課題についてはトップのコミットメントとかいつもこうなっちゃうね。
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最近よく聞くカーボンニュートラルについて知りたく購入。 既存事業が優先されCN事業が後回しにされるということに共感。実態が見えずわかりにくいため後回しにされがちだが、気づいたら時すでに遅しとなりかねないほど社会の要求は厳しい。連日新聞でも報道。 本書からできるところを探して、...
最近よく聞くカーボンニュートラルについて知りたく購入。 既存事業が優先されCN事業が後回しにされるということに共感。実態が見えずわかりにくいため後回しにされがちだが、気づいたら時すでに遅しとなりかねないほど社会の要求は厳しい。連日新聞でも報道。 本書からできるところを探して、少しずつでも進めていく必要性を感じた。
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わかりやすかったけど…何読んでも『結局何やるんだっけ?』って感じになるよね…カーボンニュートラルって今後どーなっていくんだろうか?…
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カーボンニュートラルに対する概要をわかりやすく述べた後に、では各企業がどのように対応すべきか書かれた本。 特に前半のそもそも地球温暖化についてどういう科学的見解がなされているか、また、各国の地政学的なCNへのスタンス比較や不確実性があるところがどういうところかをまとめてあるのは...
カーボンニュートラルに対する概要をわかりやすく述べた後に、では各企業がどのように対応すべきか書かれた本。 特に前半のそもそも地球温暖化についてどういう科学的見解がなされているか、また、各国の地政学的なCNへのスタンス比較や不確実性があるところがどういうところかをまとめてあるのは分かりやすかった。 各企業へ求めることとしていわゆる「見える化」を中心に受け身でなく能動的にこの問題を受け止めるべきと書かれているのはそのとおりだと思った。 この分野に初めての人も、少しかじった人もどちらも満足できる内容なのではないかと思う。
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仕事柄SAPの導入を行なっており、カーボンニュートラルについて体系的に理解したいと思い読んでみた。 カーボンニュートラル実現に向けた企業のロードマップを理解できた。 企業が取るべきステップは、大まかに以下の通りになる。 現状の把握→方針の決定→外部への開示
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