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MUJIN 無尽(巻之九) の商品レビュー

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2022/01/10
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将軍家茂の奥詰衆に選ばれた伊庭八郎だが、親戚一同が縁談をまとめようと自宅で待ち構えていると知って逃亡、貞源寺に身を隠しながら出仕することに。第一次長州征討、天狗党の乱と世情は騒がしく、ちょうど親戚一同が縁組を諦めたところで家茂三度目の上洛が決まる。八郎はようやく自宅に戻って上洛の準備を始めるが、長州は高杉(相変わらず魔物のような形相で描かれる)のクーデターにより再び尊攘派が藩政を掌握しており、今回上洛すればそのまま第二次長州征討に発展する趨勢であった。旅立つ人も見送る人も、平静を装いながら静かに覚悟を決めていく。江戸の町は、相次ぐ変事、禁令や物価上昇に不安や不満が高まりつつも、まだまだ静かであった。

Posted byブクログ

2021/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 いよいよ幕府崩壊へ近づいてきました。  八郎は奥詰衆になり、将軍の不寝番もするようになった一方で、縁談騒ぎで家から寺へ避難( ´艸`)  けれども彼の日常はすでにひと月先も見極められないと自ら言うほど不透明。  今後のことを知る現代人としては、彼がこれから歩む道が切ないなぁ。  そして、今回は試衛館組は出てこない(当たり前だけど)  三度目の上洛の供に命じられた八郎は歴史の荒波の中へ飛び込むことになるのかと思うと、続きが待ちきれないです。

Posted byブクログ