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時間をめぐる哲学の冒険 の商品レビュー

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2024/09/20

初めての哲学書。 現代で言う所の科学の手法や数学という道具、計測技術といった物が確立される以前の、 当時の宗教的な世界観や人の認知的な経験に頼らざるを得なかった時代の議論を、 今の科学的方法論に慣れた視点からみると、なんとも…と感じるけれど、 そんな中で自然哲学者たちが世界のこ...

初めての哲学書。 現代で言う所の科学の手法や数学という道具、計測技術といった物が確立される以前の、 当時の宗教的な世界観や人の認知的な経験に頼らざるを得なかった時代の議論を、 今の科学的方法論に慣れた視点からみると、なんとも…と感じるけれど、 そんな中で自然哲学者たちが世界のことわりを解き明かそうとしてきた営みは興味深い物がありました。 一方、アインシュタイン、ミンコフスキーの時空の話題以降は、科学の領域であって哲学はお呼びでないなぁと感じてしまい読み進められず… この辺りは、時間話題を扱った物理の一般書を読んでみようと思います。 以下追加 ふと気になって一部読み返すと、おかしな事に気がついたので追記。 現象学とか認識と時間の関係などを話題にしているのは、20世紀以降の哲学者達だったりするのですね。 物理学や認知学、生体学的な知識がある程度揃っているはずの時代に、どうしてこんな議論がなされているのだろう? 自分には認知学など知識も足りて無いので、差分で考えることが出来ないのですが、 哲学が何をしようとしている学問なのかますます分からなくなりました。 というわけで、科学史の読み物として読むなら良いですが、哲学の入門としては自分には早かったようです。

Posted byブクログ