世界のアーティスト250人の部屋 の商品レビュー
値段が高い。しかしそれだけの価値のある情報量だった。 多数の著名人の部屋の写真は、見ているだけでため息がでるほど。そして著者の説明が、短いながらピリッとしていていい。クラシック作曲家のヘンデルの家と同じ建物に、ジミヘンが住んでいたなんて面白すぎる。 外国では古い家の方がいい家...
値段が高い。しかしそれだけの価値のある情報量だった。 多数の著名人の部屋の写真は、見ているだけでため息がでるほど。そして著者の説明が、短いながらピリッとしていていい。クラシック作曲家のヘンデルの家と同じ建物に、ジミヘンが住んでいたなんて面白すぎる。 外国では古い家の方がいい家であるのもあるだろうが、インテリアプランナーという職業が日本よりずっと確立していると聞く。数十年前のインテリアの本で、西洋の家は人を招くために作られている、とも読んだことがある。 見学ができる著名人の部屋が多いのもあって、この本の部屋は様式を揃えて、成功者である家主の個性も表現し、一部の隙もないように見える。画家のアトリエのカオスな部屋との対比も面白かったが、生活空間も覗いてみたかった。 日本は収納計画ばかりを重視し、白い壁にナチュラルな木目、作り付けの家具が全盛だ。この本を見ていると、気に入った家具で部屋を装飾し、様々な色を使って自分ならではの部屋を作りあげたくなった。 個人的には、イエロー、グリーン寄りのターコイズブルーを壁紙に使うと、とても洗練されたように見えた。 ただ、外国の富裕層の嗜みである狩猟の戦利品を剥製にして飾るのは、いささか閉口した。
Posted by
- 1
- 2