ロシア語の余白の余白 の商品レビュー

黒田龍之助(著者)

2024/03/26

英語以外の外国語に興味があって手に取ったが、途中「ホモソーシャルな内輪ノリきっつ」となって読むのやめた。確かにその不快なエピソード群に入る直前に、「ここからの話には政治的な要素が多分に含まれるから不快な人は飛ばすように」といった趣旨の注意書きがあったが、まず私が不快だったのは政治的な内容だからという問題ではなかったし、そもそも政治的な話を不快に思うかも知れないという考えが全く理解できない。そういう発言は読み手側の政治的無関心を助長するのではと危惧している。
あるエピソードに、筆者とその教え子の男子学生達が、自分たちの露語を学ぶグループにいる数少ない女子学生の中から「女王」なる者を決めているという内容があって、正直「気持ち悪……」と吐き気を覚え、本を閉じた。
頑張って先に進めば面白いエピソードに辿り着けたのかも知れないが、「そうか、そういう感じなんだ」ってフィルターがかかってこれ以上読めなくなった。