未婚化する日本 の商品レビュー
同じ著者の「データで読み解く「生涯独身」社会 (宝島社新書)」とほぼ同じ内容で、それにペアーズの話題が追加された感じだった。 個人的には前書の方が面白かった。
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少子化を婚姻数の減少から読み解く。各種データをエビデンスに未婚化する社会に改めて警鐘を鳴らす。内容自体は腑に落ちるが、マッチングアプリ推しなのがなんともなー。
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結婚するかしないか、子どもを産むか産まないかは、もちろん個人の自由だが、結婚したい人や子どもを産みたい人の希望が叶うように、社会がサポートしていきましょうという内容。 統計データを提示しながら、少子化の原因を「若者が草食化」や「女性の社会進出」に求める誤った認識を否定し、少子化...
結婚するかしないか、子どもを産むか産まないかは、もちろん個人の自由だが、結婚したい人や子どもを産みたい人の希望が叶うように、社会がサポートしていきましょうという内容。 統計データを提示しながら、少子化の原因を「若者が草食化」や「女性の社会進出」に求める誤った認識を否定し、少子化イコール未婚化であり、未婚化の原因としては、結婚相手に求める条件の男女の認識のズレや、特に男性の結婚適齢期への認識が甘いこと、未婚男女の交際・結婚に向けた活動が不足していることなどをあげている。結婚に向けては、経済力がないことよりもむしろ年齢が上がることのリスクを認識すべきという、おもに男性に向けた提言には、背筋が寒くなる思いがした。 私は女性で、28歳で婚活を開始し、半年で結婚相手と出会い、1年半の交際を経て30歳で入籍している。少し遅めではあるが、結婚ピーク年齢付近で焦りを感じて婚活を開始したことや、リミットを決めて短期集中で活動を増やしたことは、結婚を希望する場合の戦略として間違っていなかったことを再確認できた。女性であれば認識している人が多いと思うが、初婚同士の結婚において、年齢が上がることは男性にとっても大きなリスクであることを、行政や教育機関が広く啓蒙していくべきだと感じる(お金があれば若い女性と結婚できると信じ込んでいる男性が多い)。 また女性であっても、私の場合は運良く適齢期付近で結婚願望にエンジンがかかる出来事があったが、ぼんやり過ごしていて気がついたら適齢期を過ぎていた、という人も周りにいる。もちろん結婚だけが幸せではないし、未婚でも人生をエンジョイしている人もいる。だが機会に恵まれれば結婚をして子どもを残していたであろう人が、意図せず機会を逃していたというのは社会にとっても残念なことだ。個々人の自由な生き方の選択を阻害しない範囲で、社会が若いカップルの成立をサポートするしくみを考えていく必要があると感じた。
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