頼朝の武士団 の商品レビュー
本編(付編を除くP259まで)を読んだところで書いてしまうが、むちゃくちゃ面白かった。 頼朝もしくは鎌倉時代の知らなかった常識がたくさんわかった。 加えて、説明がていねいである。とくに(批判されることもあるようだが)著者の語り口がとてもわかりやすい。内容はもちろん一流であろう。学...
本編(付編を除くP259まで)を読んだところで書いてしまうが、むちゃくちゃ面白かった。 頼朝もしくは鎌倉時代の知らなかった常識がたくさんわかった。 加えて、説明がていねいである。とくに(批判されることもあるようだが)著者の語り口がとてもわかりやすい。内容はもちろん一流であろう。学者の方でこれだけのものを書ける著者は貴重である。 著者は学歴コンプレックスを持っているようなことを告白しているが(もちろん博士課程まで進んでいて遜色はない)、そのことを含めた著者のこれまでの経歴が、このような本が書ける才能につながったと思う。 もっとたくさん一般向けの書籍を書いて、歴史の面白さを広めてほしい。(そのために、この本ももっともっと売れてほしい)
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<目次> プロローグ 物騒な主従漫才 第1章 流人の生活 第2章 ドキュメント・鎌倉入り 第3章 「オレたちの町」鎌倉 第4章 御家人たちの「溜まり場」鎌倉幕府 第5章 御家人たちのハートを掴んだ頼朝 第6章 故郷としての都市鎌倉 付編 ...
<目次> プロローグ 物騒な主従漫才 第1章 流人の生活 第2章 ドキュメント・鎌倉入り 第3章 「オレたちの町」鎌倉 第4章 御家人たちの「溜まり場」鎌倉幕府 第5章 御家人たちのハートを掴んだ頼朝 第6章 故郷としての都市鎌倉 付編 頼朝の後、後の頼朝 第1章 頼朝の後 第2章 後の頼朝 <内容> 2021年刊の洋泉社歴史新書y(今は出版社ごと消滅)の再編集、付編を合わせた”完全版”。この本の魅力は、当時の史料の訳が「超訳」なのこと。「チョー!ムカつくんだよ!」とか「~聞いてくだせエ」とか。そこが歴史書としての傷であり、読み物としての美点である。また著者は、大学教授などになれなかった人なのだが、ほんの1ページにだが、その屈折した思いが吐露されている(探してください)。今年の大河ドラマとリンクした内容であり、類書より大河ドラマと「合致」している。
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面白かったです。著者の砕けた書き方が、すごく分かりやすかったです。書き方は批判があるかもしれないです。ただ、頼朝と御家人の関係がよく分かりました。
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いやぁ〜、面白かった。 なんと言っても文体が面白かった! かなり砕けた文体で、分かりやすく書いてくれています。たとえば頼朝が伊豆に配流されたあたりのところでは、 >頼朝は四月生まれなので(『武家年代記』治承四年条)、この時、数え年では十四歳だが、満年齢なら十三歳になる直前、...
いやぁ〜、面白かった。 なんと言っても文体が面白かった! かなり砕けた文体で、分かりやすく書いてくれています。たとえば頼朝が伊豆に配流されたあたりのところでは、 >頼朝は四月生まれなので(『武家年代記』治承四年条)、この時、数え年では十四歳だが、満年齢なら十三歳になる直前、もうすぐ卒業式を控えた小学六年生である。 「頼朝の武士団」より このように、初心者でも非常に分かりやすく書かれています。 他にも、面白くて分かりやすくたとえたり、「ちびまる子ちゃん」のナレーションのようなツッコミが入っていたりと、とても楽しく読み進められました。 特に、史料に残っている頼朝や政子などが話したことの”意訳”が面白いんです。承久の乱においての政子の演説の”意訳”は、 >「みんな。心を一つにして、きいて。あたしの最後の言葉よ。あたしの佐殿(頼朝)が、悪いヤツらを全部やっつけて、この関東(鎌倉幕府)を作ってくれてから、官位(官職と位階)でも、シノギ(収入)でも、佐殿が、みんなにしてくれたことの恩は、山よりも高くて海よりも深いでしょ?(後略)」 「頼朝の武士団」より このような感じです。 初心者でも本当に読みやすいので、鎌倉時代が苦手で「鎌倉殿の13人」の予習をしたいけど…という方はぜひぜひ公式サイトの人物相関図を見ながら、この「頼朝の武士団」を読んでみて下さい。
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