新・浪人若さま新見左近(八) の商品レビュー
内容(ブックデータベースより) 西ノ丸の大手門前で御家人が抗議の自刃を遂げた。 将軍綱吉の肝煎りで発足したお犬見廻り組の頭犬養光忠に、犬をたたいた幼い息子が打ち殺されたというのだ。 犬養を成敗するよう求める遺書を目にした左近は動こうとするが、綱吉との関係悪化を恐れた附家老の又兵...
内容(ブックデータベースより) 西ノ丸の大手門前で御家人が抗議の自刃を遂げた。 将軍綱吉の肝煎りで発足したお犬見廻り組の頭犬養光忠に、犬をたたいた幼い息子が打ち殺されたというのだ。 犬養を成敗するよう求める遺書を目にした左近は動こうとするが、綱吉との関係悪化を恐れた附家老の又兵衛に止められしばし静観することに。 だが、ふたたび犠牲者が出たとの報が左近に届き――。 葵一刀流が悪を斬る! 大人気時代シリーズ第八弾!! 令和4年8月15日~18日
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浪人若さま 新見左近 新シリーズ 8 後の徳川六代将軍 家宣が、西ノ丸様と呼ばれていた頃 江戸に下り、苦しめられている民を助けるため、葵一刀流で、悪を斬る。 《親ごころ》 武家屋敷の門前で「娘を返せ!」と大声をあげる老いた侍。どうやら、呆けてしまったらしい。 《鬼のお犬様》...
浪人若さま 新見左近 新シリーズ 8 後の徳川六代将軍 家宣が、西ノ丸様と呼ばれていた頃 江戸に下り、苦しめられている民を助けるため、葵一刀流で、悪を斬る。 《親ごころ》 武家屋敷の門前で「娘を返せ!」と大声をあげる老いた侍。どうやら、呆けてしまったらしい。 《鬼のお犬様》 生類憐れみの令により、人々の暮らしは、窮屈になり、民の間に鬱憤が溜まっていた。 そんな折、西ノ丸の大手門前で、御家人が、犬を殺し、その場で自害して果てると言う事件が起きた。 《思わぬ誘い》 寛永寺、根本中堂の上棟式が無事済み、ますます柳沢の権力が増す中、京橋の商家から出た火が大火事に発展した。後に、勅額火事 と呼ばれる火事である。 《八幡の頭》 辻斬りが漸く捕まり、江戸に安寧が戻ったかと思われた矢先、またしても、商人が殺された。 次期北町奉行と目されている、高藤主水介は、探索を始めたが、その留守を狙って、高藤家に悪人が、押し入った。 勅額火事で、大名火消しとして活躍した、赤穂藩士が、吉良上野介を助けるが、後の不幸な事件を思うと、複雑である。
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新シリーズとなって8作目。 前シリーズは左近が市井に気楽にいられて、こちらも水戸黄門的な左近を気楽に読めていたが、綱吉の策略で西の丸に半幽閉されてから読みづらくなってきた。今作も忠臣に騙された老主人がボケたふりで周りを困らす章や、左近に恨みを持つ旗本が犬騒動に名を借りて綱吉との関...
新シリーズとなって8作目。 前シリーズは左近が市井に気楽にいられて、こちらも水戸黄門的な左近を気楽に読めていたが、綱吉の策略で西の丸に半幽閉されてから読みづらくなってきた。今作も忠臣に騙された老主人がボケたふりで周りを困らす章や、左近に恨みを持つ旗本が犬騒動に名を借りて綱吉との関係を悪化させようとした章、辻斬り集団が捕まえた役人に計略で没落させようとした章など、出てくる悪人達や左近を敵と見做す柳澤吉保達のやり口が非道で、事件が解決してもスッキリ感が少なくなってきた。
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