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霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない の商品レビュー

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2023/01/03

異能を操る「かみさま」が絶対の藤咲家。藤咲家におけるかみさま争いに敗れた藤咲籐花とその従者たる藤咲朔が、籐花の持つ霊を呼び出す力を使いながら、その持ち前の推理力を駆使して事件を解決する連作短編ミステリー作品。 作品ならではの雰囲気は非常に特徴的で、独特の読み応え。ミステリーとして...

異能を操る「かみさま」が絶対の藤咲家。藤咲家におけるかみさま争いに敗れた藤咲籐花とその従者たる藤咲朔が、籐花の持つ霊を呼び出す力を使いながら、その持ち前の推理力を駆使して事件を解決する連作短編ミステリー作品。 作品ならではの雰囲気は非常に特徴的で、独特の読み応え。ミステリーとしてみると動機の点などイマイチに思えるが、特に「天使の自殺」を通じた世間の意識の変化などの発想は、非常に目新しく感じた。

Posted byブクログ

2021/12/27

やはり文章が綺麗で引き込まれる。B.A.D.の本歌取りだけあって同じ要素が使われながら、全く違う内容を呈した事件がよかった。ミステリーとしてもよくまとまっており、主従の関係性が尊い。ブクログ以外のレビューの評価が総じて高いのも納得の一冊だった

Posted byブクログ

2021/12/23

かみさまになり損なった藤咲藤香とその従者藤咲朔。2人の元には異様な依頼が定期的に来る。藤香は地震の存在意義を依頼をこなすことで見出そうとする、従者の朔はただ藤香のそばにいた。 まさにB.A.Dの作者が書いたB.A.Dの劣化品だ。世界観を意図的に似せて書いているが、それが不愉快にす...

かみさまになり損なった藤咲藤香とその従者藤咲朔。2人の元には異様な依頼が定期的に来る。藤香は地震の存在意義を依頼をこなすことで見出そうとする、従者の朔はただ藤香のそばにいた。 まさにB.A.Dの作者が書いたB.A.Dの劣化品だ。世界観を意図的に似せて書いているが、それが不愉快にすら感じた。 まず主人公の藤香、一人称が「ぼく」だが自身を少女と言うため「ぼく」は違和感しかない。口調も一貫性がなく繭墨口調、砕けた口調、敬語、藤香の不安定さを口調で表現するとそもそもの性格が把握出来ないためどんな人間かが分からない。正装の黒い洋傘、それは紅い女の象徴だ。かみさまになれなかった人間が鬼の象徴を持っている違和感。とにかく好きになれる要素がなかった。 そして朔も好きになれる要素がない。小田桐との対比の存在の割に自身に重い問題はない。ただ、藤香を好きで死なせたくなくて、そばにいたいだけなので好きにすればと思うだけだった。朔の印象はただのストーリーの進行役。 そもそも肝心のかみさまもただの人だったので面白くない。この作品は共依存したカップルが互いに互いを肯定してるだけの話で個人的には続きを読みたいとは一切思わなかった。 前作といい今作といい綾里けいしが設定に苦慮していることだけは伝わる。

Posted byブクログ