私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに の商品レビュー
図書館で借りた! 過去が壮絶すぎてちょっとしんどい。 次から次に人が出てくる。 外の世界には自分とは違う価値観のひとがいてそこから受ける刺激や繋がりが自分を孤独から救い生きさせてくれる。 色んな人と出会って色んな経験をして、だいすきな友だちと一緒にすごす毎日を大切にしたい。
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あまりにもエピソードが不幸すぎる、不幸のてんこ盛り丼だって思ったけど、いろんな人の名前が出てくるあたり案外人望には恵まれてると思う。 私の人生も割といろんなことがあって不幸エッセイ書けるのではって思ってたけど、不幸を押しすぎるとまたか、またか、となってしまって何も感じるものがなく...
あまりにもエピソードが不幸すぎる、不幸のてんこ盛り丼だって思ったけど、いろんな人の名前が出てくるあたり案外人望には恵まれてると思う。 私の人生も割といろんなことがあって不幸エッセイ書けるのではって思ってたけど、不幸を押しすぎるとまたか、またか、となってしまって何も感じるものがなくなってしまうなと思った。作者に対して大変だったねとか辛かったねと言う気持ちは生じるけど、著書、人生含め中途半端な完成度の感じが自分と重なるなって思った。不幸話もお腹いっぱいになるね。
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精神疾患を患った当時のことを思い出しながら、人間関係で悩み続けている今を想った。本書を読む中で分かった。僕も、居場所が欲しかったんだなって。今もね。
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小林マリコさんの本を読むのは初めてで 最初は自分と重なる部分がほとんどなく 共感できるのかなと思って読み進めてみたけど 自分も人間関係で悩んだ時期があったことを思い出した。最後の、無力な私たちはお互いの手を取り合いながら、時には自分のパンを分け与えながら、人生を歩いていく。怖がら...
小林マリコさんの本を読むのは初めてで 最初は自分と重なる部分がほとんどなく 共感できるのかなと思って読み進めてみたけど 自分も人間関係で悩んだ時期があったことを思い出した。最後の、無力な私たちはお互いの手を取り合いながら、時には自分のパンを分け与えながら、人生を歩いていく。怖がらなくていいのだ。みんな怖いのだから。 この言葉でスッと力が抜けて楽になった。 まだまだ生きていきたいと思えた。
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一人で生きていくにはどうしたらいいのか、いつもそればかり考えていた。しかし、答えは見つからなかった。 自分の中に閉じ込められていた言葉が解放されていく。私はたくさん話し、語ることによって自分の形を取り戻していった。 死ぬということは自分の命を失う以外にも、新しい人との出会いや、未...
一人で生きていくにはどうしたらいいのか、いつもそればかり考えていた。しかし、答えは見つからなかった。 自分の中に閉じ込められていた言葉が解放されていく。私はたくさん話し、語ることによって自分の形を取り戻していった。 死ぬということは自分の命を失う以外にも、新しい人との出会いや、未来の可能性を捨てる行為だ。 人間が自分の寿命を決めるのは良くないよ。 強さだけを求めて生きる生き方は、どこかで絶対に転げ落ちる。 何も生産せず、ただ遊んでいたあの時代を無駄だったとは思えない私がいる。 これから先の人生も絶望や裏切りが待ち構えているだろう。けれど、その横に何か素敵な贈り物がそっと置かれている。 存在するのが辛い場所からは早く逃げるのがいい。それが無理だとしたら、少し我慢して時間が経つのを待つといい。そのうちに周りの環境が変わり、いつの間にか違う場所に立っているというのはよくあることだ。 私たちの人生も進んでいないように思えても、実際は次々と姿を変えて進んでいる。そして、足元の世界はどんどん広がっている。生き続けることで、新しい人と出会うことができ、新しい喜びが生まれる。そして、気が合う人との出会いはそれだけで生きる勇気になる。 自分がどんな人間かというのは、人と対話し、関わり合うことで見えてくるもので、一人だけでは自分が何者なのか、どうやっても見えてこない。見えたとしても、大きく見えすぎたり、小さく見えすぎたりして、正確な形にならない。他者と語り、価値観を分かち合い、世の中の出来事を共有し合うことで、私たちは社会的な人間になることができる。 未来というのは誰にも中身がわからない。未来の箱を開けても丸めたティッシュや食べ終わったお菓子の袋くらいしか入ってない可能性もある。しかし、よく探せば輝くような何かが入っているかもしれない。 ゆっくりと一歩、また一歩と歩き出す。この世界には、まだ光り輝く何かが眠っているのかもしれない。
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読後に街行く人たちの顔を眺めた。表面からは見えないけれど、みんな孤独や不安を抱えている。無力な私たちはお互いの手を取り合いながら、時には自分のパンを分け与えながら人生を歩いていく。怖がらなくていいんだ。みんな怖いのだから
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インスタで読書記録をつけている方のおすすめで読んだ図書館本。 あえて言うなら表紙の空が綺麗だったから手に取ったくらいのキッカケだ。 著者の小林エリコさんのエッセイ?自叙伝だろうか。何度も自殺を試みて、それでも生きてきた人の作品だ。 私は正直なところ、いわゆる陽キャ。 昔から割...
インスタで読書記録をつけている方のおすすめで読んだ図書館本。 あえて言うなら表紙の空が綺麗だったから手に取ったくらいのキッカケだ。 著者の小林エリコさんのエッセイ?自叙伝だろうか。何度も自殺を試みて、それでも生きてきた人の作品だ。 私は正直なところ、いわゆる陽キャ。 昔から割と友達も多く、自己肯定感もそこそこあって、あまり虐められることもなかったし、虐められたってどうってことないと思っていた。そしてその昔は、虐められる人にも原因がある、などと言ってしまう、うじうじ悩んでる人に相談を受けると解決する気がないなら相談しないで欲しいと言ってしまう、"強い"人間だった。それでいて"強い"人間と思われることが嫌だった。 そんな私の根底があるので、最初の方は正直イライラして読み進めるのを止めようかとも思った。 著者は幼少期には機能不全家族から逃げられず、学校ではいじめられ、友達ができても裏切られてしまう。 多分家庭が原因で人と人との距離を作ることがあまり上手くないんだろう。でも著者はきっと人が好きだ。誰かの話を聞き、話をすることが好きなんだ。 裏切られて自殺し、助かってはまた出会いがあって、本当に少しづつだけど、人と人との関係を築けるようになっていく。この人はきっと、人が好きというのが伝わるのだろう。読んでいると、良い人に出会っていると感じる。 読書は、自分の経験したことの無い世界も疑似体験できる。行ったことのない世界に行き、体験したことの無い経験ができる。 そして自分の感じたことの無い感情や考え方も知ることが出来る。 途中離脱しないで良かったなぁと思った。 小林エリコさんが体験した人と人との繋がりや、喜びを疑似体験出来たから。
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小林エリコさんの本はいままでほとんど読んでいるし、『精神病新聞』も読んでいたんだけど、この本にたどりつけてよかった! 私はこの本の祥子さんのような立ち位置の人間なのですが、エリコさんのように悩んでいたはずの親友のことを気がつけなったことは、ずっと後悔している。でも、それに気がつけ...
小林エリコさんの本はいままでほとんど読んでいるし、『精神病新聞』も読んでいたんだけど、この本にたどりつけてよかった! 私はこの本の祥子さんのような立ち位置の人間なのですが、エリコさんのように悩んでいたはずの親友のことを気がつけなったことは、ずっと後悔している。でも、それに気がつけないのが私であり、だから仲良くいられたのかもしれないなとか、エリコさんの本を読むといろいろ考える。彼女と一緒に『車掌』も読んでいたので、なおさら。
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これまで出版されている小林エリコさんの本を全部読んでいる人間には目新しい情報はなかったように思う。 辛い事を克服した本が多い中、小林エリコさんはまだ苦しみの最中にいるので、本が出る度に少しずつ前向きになれていっている様子に感動を覚えます。
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向田邦子のエッセイに「ごはん」というのがあるけれど、その作品で印象的だったのが、美味しく楽しく幸せだった食事より、心に引っかき傷が残った場面での食事のほうが記憶に焼き付いて、描かれる光景も美しいということ。 きっとこれは食事に限らないのだろう。 とても孤独な幼年期から青年期を過ご...
向田邦子のエッセイに「ごはん」というのがあるけれど、その作品で印象的だったのが、美味しく楽しく幸せだった食事より、心に引っかき傷が残った場面での食事のほうが記憶に焼き付いて、描かれる光景も美しいということ。 きっとこれは食事に限らないのだろう。 とても孤独な幼年期から青年期を過ごしたこの著者の、訥々と、あまりに赤裸々に表した第一部のエネルギー。 似たような孤独をわずかでも感じたことのある人ならひりつかずにはいられない。 人一人の幸福を論じるなら本来歓迎すべき第二部は、前半のダイナミズムの前に霞んでしまった。
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