マイクロアグレッションを吹っ飛ばせ の商品レビュー
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口から出た言葉は戻せない。 それは日ごろから心の中に潜んでいるものが口に出たと言うこと。誰かを差別したり、傷つけたりする意図があるなしとは関係なく、対象になった人やグループを軽視したり侮蔑、侮辱するような敵対、中傷、否定しているメッセージを含んでおり、それゆえに受け手の心にダメ...
口から出た言葉は戻せない。 それは日ごろから心の中に潜んでいるものが口に出たと言うこと。誰かを差別したり、傷つけたりする意図があるなしとは関係なく、対象になった人やグループを軽視したり侮蔑、侮辱するような敵対、中傷、否定しているメッセージを含んでおり、それゆえに受け手の心にダメージを与える言動である。これをマイクロアグレッションという。 もう一つ、本著のテーマではないが、マイクロムーブという言葉。メールの返信が遅れたとか、ランチに誘わなかったとか、些細な事が、思いの外、相手の心にネガティブに刺さっている状態。 いずれも、マイクロという表現なのは、行為者側の意識だろう。しかし、いずれも受け手のダメージは大きい。日ごろから心に潜んでいる属性による差別意識が前者の原因なら、個人に対する差別意識が後者か。共通しているのは、心のどこかで見下しているという事ではないだろうか。 他人は、その他大勢の他人を潜在的に見下しているか、敵視している。 コロナ禍が終盤に差し掛かり、酒席も増えると、酔いに任せた発言への自己嫌悪も増える。多くは異性や年下、組織への言い過ぎ。必ず相手にはネガティブに刺さっているだろうと、自らもクヨクヨと言動を悔いる。それがマイクロアグレッションだろうと、マイクロムーブだろうと、対人的な交流にはリスクが満載で、発言者自身にもブーメランのように刺さるのだ。 この本を読んで考えたのは、そうした表面的な発言や情景を反省するのでは足りず、自らの意識を変えねばならないという事。自分の発言が圧倒的に正しいかのような振る舞いをし過ぎている。リスペクトが無い。どこ出身、どの会社、どの学歴というような偏見は無いし、権威主義的意識も低いが、相手の思考をもっと尊重しなければならない。反省。
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マイクロアグレッションのことについてなんとなく知りたい中学生にはおすすめ。大人だと物足りないと思う。森会長のことは苦手だけど、森会長及びお笑い芸人の問題発言に対しての批判は、批判というより中学校の先生が生徒にする粗探しのように思えた。「助詞がなんたらかんたら」と言われてしまったら...
マイクロアグレッションのことについてなんとなく知りたい中学生にはおすすめ。大人だと物足りないと思う。森会長のことは苦手だけど、森会長及びお笑い芸人の問題発言に対しての批判は、批判というより中学校の先生が生徒にする粗探しのように思えた。「助詞がなんたらかんたら」と言われてしまったら私が生徒だったら気が狂うと思う。著者が若い頃にした差別の話が序盤で触れられていたが、私はそちらの方に興味がある。
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