骨ドラゴンのマナ娘(2) の商品レビュー
第1巻にて活動拠点と最低限のコネを手に入れたこともあって、続く第2巻ではコネという名の人脈を更に広げる様子が描かれているね 宿屋の主人であるユウルだけでなく、エルフさんも登場したことでイブの周囲がより華やかになった印象 エルフさんは良く言えば世渡りが上手い、悪く言えば他者を立ち...
第1巻にて活動拠点と最低限のコネを手に入れたこともあって、続く第2巻ではコネという名の人脈を更に広げる様子が描かれているね 宿屋の主人であるユウルだけでなく、エルフさんも登場したことでイブの周囲がより華やかになった印象 エルフさんは良く言えば世渡りが上手い、悪く言えば他者を立ち入らせないタイプか。秘密主義的かと思いきや、そこには別れを哀しく思う感情が底流に有ったようで それでも長生きするというイブの言葉を信じて名を明かしたエルフさん改めロゼ。二人の先行きの長い交流に期待膨らむ出会いとなったね 竜の卵に竜殺し。思わず心躍る単語から始まるドワーフ集落での騒動。イブを見守るネムが竜であり、イブ達の目的がネムの仔探しであることを考えるとまだ見ぬ因縁に胸がときめいてしまった ……まあ、適度にコメディ描写が差し込まれる本作にてシリアス一辺倒になる事なんて無いのだけど。その証とするように竜殺しの意外な正体が意外な証拠から判明する流れには笑ってしまった 竜と友好を持とうと考えているイブが竜殺し扱いなんてトンチンカンな話ですよ(笑) だから話のメインは竜の卵へと移っていき、卵があるなら孵る仔竜がいるわけで ルチルは孵る瞬間に立ち会ってしまったから親の居ない仔竜の親代わりとなった。それがただの優しさだけで行われているのではなく、親が居ない寂しさを埋める又は代替行為となっている点は印象的 これは部分的にはネムを親代わりと見たイブに通じる構図なのかもしれない でも、真の意味で親の居ない仔なんて無いわけで。親ドラゴンが仔竜を探して集落に来るのは当然の流れだったのかもしれない 親竜が暴れだした事で大騒動になっていった流れは有るものの、求められる答えはルチルによる仔竜からの子離れ。仔竜の事を考えれば健全に飛べるように親の元へ返すのが正しい。ただそう簡単に答えは出せないわけで それでも、『拾われ子』の立場が判るイブの言葉によってルチルが決心する流れは良かったね 規模の割にしょうもない夫婦喧嘩は父と娘の仲裁によって停止。あのコンボ攻撃は格好良いね。ネムはイブの自立は促すけど、その為に放置するような事はしていないんだよね。あくまでもイブに出来る事はイブに任せ、彼女が賄いきれない部分を補っている 仔竜が本来の親へ向かって飛ぶ様子、あの世から両親が見守ってくれているという確信、今回の騒動。それらを受けて祖父の大切さや少しの成長を手に入れられたルチルの笑顔は素晴らしいものだったね
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