ヤクザ・チルドレン の商品レビュー

石井光太(著者)

2023/10/14

共通して言えるのは、不良や構成員しか彼らの居場所がなかったこと

使用経験のある数　200万人

劣悪な家庭環境　給食も食えない　汚い　貧乏　いじめ　不登校　
普通に生きることはできないんだ、、
関わる人が同じような属性の人　不良

母親がヤクザ好き　家に帰ったらヤクザがいる　ヤクザに遊んでもらう　そっちの世界に憧れる　稼ぎのいい仕事　社会復帰できない

世が思う　当たり前の価値観　なんてものはない
覚醒剤に溺れ見境なく妊娠出産
子は散々
小さい頃からまともな環境で生活できず(家にヤクザ　親が役中　親や親戚からの虐待、等)

個人事業主の組合的な
代紋　印籠　上納金で獲得する

右翼の活動家　ヤクザまがいの集金方法
-君には近づくな→付き合うのは団地の不良集団　悪い遊びを学ぶ

あそこなら受け入れてもらえる

道を踏み外す子もいれば足を洗う子もいる
周囲の人の影響も大きい(いい仕事を紹介してくれるか、搾取ではなく)
あとは薬物をやってないか

家に、学校に居場所が無いから不良集団と連む

思春期に親父の影響を受けた/受けなかった

巨大なピラミッド　弱いものを搾取

そこでやってきたことが普通になる
それ以外を知らない　教えられても納得できない

条例によって締め出される　近隣住民からは白い目で見られる　
暴力による支配　dv 虐待

自業自得ではないだろう　子供に関しては

2023/05/06

すごい世界だと思いました
内容が濃く途中で何度も休憩しながら読みました
今のところ自分にはえんのない世界でよかったです

2023/04/06

寿司屋の本山葵みたいな1冊。すっげえわ。これが本物かって感じ。シャブセックスで孕んだこどもぽんぽこ産んで面倒もみずに施設預けまくったりネグレクトしたりを繰り返して刑務所出たり入ったりする鬼畜がいるってだけでも恐ろしい。ボーダーとか言葉遊びで誤魔化さずともはっきり知的障害があるんだろうけどさ、許されなくない？そんなの。どうしようもない人間は確かにいる。その発現率が天文学的数字であることを切に願うばかり。こどもを持つ親としても読んでてキッツイものがあった。

こどもが非行に走るきっかけが「家に居場所がないから」できっちり答え出てるのが興味深い。なぜ家に居場所がないのかをさらに突き詰めると、殴られるとかシャブセックスを見せられるとかまぁアウトレイジャスな解答が並ぶんだけど、何もここまで極端でなくても単に親の仲が悪いってのも立派な理由になりそうだよなと思った次第。グレるまでいかずとも、例えば異常行動で炎上して社会的制裁を受けたり、いつのまにか給付金詐欺の片棒担がされてたり、女の子たくさんたぶらかして妊娠させちゃったり、そういう真っ当な道を外れた行動が発生する原理原則みたいなものと、仲のいい親の愛情を受けて育ったか否かは高確率で密接に関連しているのでは。

混じりっ気のない純粋な愛をひたすらにこどもに注げる仲の良い親のそのまた親も、そしてその親も、きっと同じような親なんだと思う。何世代にも跨って発現し続けている形質なんだと考えれば、仲の良い親を見て育った家に生まれたかどうか、これは親ガチャならぬ家ガチャの極みとも呼べる代物では？

2023/03/29

子どもがどんな環境で育つかということはどれだけ重要なのか、キリキリと痛む思いで読んだ。傍目には異常でも、彼らにとって日常であれば、その日常を踏襲してしまうことを避けるのは、ほんとうに難しいだろう。
「どんな環境で育っても、そういう出会い一つで人生が変わるなら、人生には希望があるって言えるんじゃないかな」という、体験から出た言葉が救い。
でも、その出会いを掴むこと自体が難しいという痛々しさも、感じる。自分が彼らと良いかかわりを持てるのか？と考えても、怯えが勝ってしまう。
フィクションの、いわゆる任侠道のそれとは全く違う世界だというこわさ。蟻地獄のような薬物依存のこわさ。読み終わったあとも、胃の辺りがずっしり重い。

2022/10/27

負の連鎖、ってことなのかな。それでも子供は親を選べないものね。「こんな親元に生まれてかわいそう」と言うのは簡単だけれど、じゃあどうすればいいのかとなるとさっぱり分からない・・・

2022/09/13

この本では、ヤクザの家庭に生まれた子が
どのような生い立ちを経ていくのかを、い
くつも紹介したノンフィクションです。

その内容は当然、金と暴力とクスリにまみ
れています。悲惨としか言いようがないで
す。

彼らもまた社会的弱者であり、我々から見
えないから知らない、ではなくその存在に
光を当てるのは有意義であると思います。

しかし普通の人にとって驚く下りは「今の
ヤクザの実態」でしょう。

暴対法で社会との接点を失ったヤクザの、
いわゆる「シノギ」は、ほぼクスリと言っ
ていいと思います。

しかしこれも麻取や警察が年々取り締まり
を厳しくしています。

ゆえに構成員も減っていて、ヤクザも高齢
化しているとか・・。

いわゆるパシリのである下っ端から、なか
なか上に上がれずいつまでも搾取される側
なので、それよりも半グレ集団でオレオレ
詐欺でもやっていた方が実入りがいいとか。

もはやヤクザも絶滅危惧種？と思ってしま
います。

社会の影の部分の本当の姿を知ることがで
きる一冊です。

2022/05/10

きちんと　生きるとは　どういうことだろう
なんのために　生きているのだろう

石井光太さんの著書を
読むたびに反芻してしまう
思考である

今回は我々の暮らしからは
まず　見ることのできない
ヤクザのもとに　
産れてしまった
子どもたちの
ドキュメント

いつもながら
よくぞ　ここまで　聞き出せる
関係になっているものだ
と　驚嘆するとともに
苦い汁を飲んでしまったような
重さが心に降りてくる

知らなかった
で済まされない
日本の現実が　ここにある

2022/05/05

ほんの少しだけだろうが、ヤクザを知ることができた。ヤクザの親を持つのは最悪である。しかし、生き方は人それぞれであり、何が幸せかもまたそれぞれ。ヤクザの家庭に産まれれば、ヤクザの道が普通になる。

2022/03/06

映画みたいな内容だった。
こんな世界があるのかと…

育つ環境が特殊すぎて
普通の家庭の様子がわからない子供達。
小学校高学年とかになって
自分の親みたいな生活は
おかしいのだと気づいていても
どんなふうに他の道を選べるのかが
わからない。
周りもなんとなく介入しにくい。
親の生き方とは違う選択をしたくても、
他にどんな選択肢があるのかわからない。
知らない。

こんな環境に育つ子供達には
どう接していけばいいのだろう。

2022/03/05

普通に生きてきた自分にはかなりショッキングな内容。
子供の成長に環境がどれ程影響を与える事か。

弱者への暴力。
規模が違うだけで侵略戦争と同じだと思う。
助けられる人は周りにたくさんいるはず。
自分もその一人である事を自覚した。
もっと気楽に正しい事をしよう。