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人間晩年図巻 2000-03年 の商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2023/01/02

新年早々どうなのかと思ったが、正月こそ、人の生涯とその最期を知り、思いを馳せるのに相応しいような気がしてきた。

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2022/05/24

知っている人はそうかと思うが、知らない人で関心もない世界の人は全然わからない。しかし、ここに出てくる人はちょっと変わっている。

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2022/03/26

仙波龍英、梶山静六、青江三奈、吉田清治、大貫久男、並木路子、田山幸憲、山田風太郎、モハメド・アタ、古今亭志ん朝、張学良、左幸子、ビリー・ワイルダー、トール・ヘイエルダール、柳家小さん、矢川澄子、ナンシー関、岡田正泰、伊学準、安原顕、天本英世、加藤大治郎/阿部典史、チャールズ・ブロ...

仙波龍英、梶山静六、青江三奈、吉田清治、大貫久男、並木路子、田山幸憲、山田風太郎、モハメド・アタ、古今亭志ん朝、張学良、左幸子、ビリー・ワイルダー、トール・ヘイエルダール、柳家小さん、矢川澄子、ナンシー関、岡田正泰、伊学準、安原顕、天本英世、加藤大治郎/阿部典史、チャールズ・ブロンソン/西村彦次、ネルソン吉村大志郎の晩年を収める。仙波龍英から始めるなど独自の人選の姿勢は変わらない。従軍慰安婦の嘘を騙り続けた吉田清治、パチプロの田山幸憲、テロリストのモハメド・アタ、オートバイレーサーの加藤大治郎/阿部典史、サッカー選手のネルソン吉村大志郎など、この本でその人生を知った人も多い。合掌。

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2022/03/23

 続きが出たのか。図書館でもぎ取るように借りる。  「ナンシー関」から読んでしまう。それではいけない、と最初から読み始める。  採り上げられた26人中、知っていたのは18人。尹学準など、著書『オンドル夜話』を読んでいるのに名前を失念していた。  母体となった『人間臨終図巻』の著者...

 続きが出たのか。図書館でもぎ取るように借りる。  「ナンシー関」から読んでしまう。それではいけない、と最初から読み始める。  採り上げられた26人中、知っていたのは18人。尹学準など、著書『オンドル夜話』を読んでいるのに名前を失念していた。  母体となった『人間臨終図巻』の著者 山田風太郎が選ばれたのは当然としても感慨深い。  モハメド・アタって誰、と思ったら9・11テロの実行犯。現代史を語る上でスポットを当てたのだろう。  安原顯の闘病は身につまされた。  意義深いシリーズ、年鑑のように続いてほしい。

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2022/02/04

渋い仕事だ、と思う。いずれは誰もが死ぬ。その死と、そこから照射されるその人物の生を描き出すこと。そこにどんな感傷も込めないでただ淡々と描き切ること。それがこの本では試みられる。従って読んでいて楽しくなる本ではない。自分にも想定外/予想外の形で死が訪れることを思い知らされて辛くなる...

渋い仕事だ、と思う。いずれは誰もが死ぬ。その死と、そこから照射されるその人物の生を描き出すこと。そこにどんな感傷も込めないでただ淡々と描き切ること。それがこの本では試みられる。従って読んでいて楽しくなる本ではない。自分にも想定外/予想外の形で死が訪れることを思い知らされて辛くなる、と思う。だが、死ぬからその人物はムダに生きた、ということにはなるまい。誰もがその人に課せられたミッションを引き受け、こなし、そして死ぬ。そうした生の過程が平等な強度を以て記される。そこにこの本の美点はある。なかなか手ごわい一冊だ

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2021/12/22

「人間晩年図巻」の3冊目。 本書は2021年10月の発行で、2000年-2003年の間に亡くなられた方々が紹介されている。紹介されている主な方々で、興味深く読んだのは、青江美奈、大貫久男、山田風太郎、ナンシー関、ネルソン吉村大志郎、といった方々。 2000年はバブルがはじけて1...

「人間晩年図巻」の3冊目。 本書は2021年10月の発行で、2000年-2003年の間に亡くなられた方々が紹介されている。紹介されている主な方々で、興味深く読んだのは、青江美奈、大貫久男、山田風太郎、ナンシー関、ネルソン吉村大志郎、といった方々。 2000年はバブルがはじけて10年、「失われた10年」という言葉を実際に使っていたかどうか。シドニーオリンピックが開催された年。 2001年はアメリカでの同時多発テロが発生した年。貿易センタービルに飛行機が突っ込む映像を今でも覚えている。その実行犯の1人が本書で取り上げられている。 2002年は日韓ワールドカップの年。日本でのチケットが入手出来ず、韓国まで観戦に行った。 2003年はスペースシャトル、コロンビア号の事故の年。 ミレニアムから21世紀に入る時期。 私的には、2003年からイギリスに留学した時期。その後の職業人生を考えると、とても大事な決断であり、経験であった。 そういったことを考えながら読んだ。

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2021/11/23

日本経済新聞社小中大 記事利用について 印刷 印刷 作家 関川夏央が描く著名人の晩年 2021/11/20付日本経済新聞 夕刊 作家の関川夏央が国内外著名人らの人生後半戦に焦点を当てて取材・執筆する「人間晩年図巻」シリーズのうち、2000年代編(全3巻、岩波書店)の刊行が始まった...

日本経済新聞社小中大 記事利用について 印刷 印刷 作家 関川夏央が描く著名人の晩年 2021/11/20付日本経済新聞 夕刊 作家の関川夏央が国内外著名人らの人生後半戦に焦点を当てて取材・執筆する「人間晩年図巻」シリーズのうち、2000年代編(全3巻、岩波書店)の刊行が始まった。1990年代を取り上げた同名シリーズ(2016年刊行、全2巻)の続編。今回は東日本大震災があった11年までに世を去った80人を取り上げた。平均余命が延び、いかに老後を生きるかが関心を集めるなかで書かれた労作だ。 10月に刊行された「人間晩年図巻」シリーズ2000年代編第1巻(左)と1990年代編の2巻 第1巻では歌手の青江三奈、米国の映画監督ビリー・ワイルダー、文芸界の名物編集者だった安原顯ら、03年にかけて死去した26人を収録。銀座の路上で1億円を拾った大貫久男など「市井の有名人」も登場する。 執筆のきっかけは作家・山田風太郎が古今東西の900余人の死に方を描いた著作「人間臨終図巻」だったという。関川は最期だけでなく「人が光り輝く全盛期と、多彩な晩年の両方を描くことで歴史の記録を試みた」。破天荒な小説群を生んだ山田も悠々とした老後の最終盤でパーキンソン病に襲われており、今回のシリーズで取り上げた。 39歳で突然亡くなったテレビ批評家のナンシー関のように、晩年を経験しなかった人物もいる。健康的とはいいがたい生活を送る半面、約束をたがえない真面目な性格も関係者の証言から浮かび上がらせた。 「成長が止まった90年代以降の日本は、行動を起こそうとする若い世代が見られない不思議な時代」と関川。第2巻は11月末、第3巻は12月末にそれぞれ発売予定。

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